
静岡県焼津にある大崩海岸です。
岩に寄せる波の音を感じられる絵になったでしょうか。
まだまだですね。
久しぶりに、たくさんの時間寝ることができた。
節々痛いが、エネルギーに満ち溢れている。
今日のタイトルは、「平穏とプレッシャー」です。
平穏とは、
変わったことも起こらず、おだやかなこと。
(広辞苑より)
これは、事象のことを言っている。
気持ちのことではないようです。
プレッシャー(Pressure)とは、
圧力、圧迫、威圧感、重圧感。
(広辞苑より)
普段ではない特別なことに臨むときの、心にかかる負担のことです。
私たちは、日々なんらかのプレッシャーの元に生きている。
何度か、大勢の聴衆を前にプレゼンテーションをやったことがあります。
また、顧客を前にのるかそるかの大勝負のような、プレゼンテーションをやりました。
ち密に計算された内容を、大胆に堂々と話しました。
会社にとっても大事な事柄ですから、なかなか任せてはもらえませんでした。
手に汗握り、心臓はバクバクで喉が渇きました。
これで決まるという、後がない心境でした。
何度かやるうちに、聴衆や顧客の反応を見ることができるようになり、
相手が何を期待し、どんな内容に夢中になるかわかるようになりました。
それからは、冗談もはさみ楽しめるようになりました。
舞台を踏む。
何度も真剣勝負をする。
本番に備え、普段からシミュレーションをする癖が付き始めました。
これは、仕事だったからできたように思います。
私生活は、波乱万丈の出たとこ勝負ばかりでした。
子どもが生まれ、育ち、金に追われる毎日でした。
かみさんに先立たれ、途方に暮れたものです。
シミュレーションもない、常に初舞台の心境でした。
平穏。
変わったことも起こらず、おだやかなこと。
毎日が平穏であったんじゃないかと、今は考えられます。
難しくしていたのは、自分自身であったように感じます。
自分のなかにある理想に近づこう、格好よく見せよう。
そして、楽をしようと思っていたのです。
その横着な気持ちにしっぺ返し(失敗)を食らったのです。
そして、慌てふためいて次なる失敗を繰り返す。
今は、失敗が怖くなくなった。
それも自分と受け止められるし、開き直れる。
失敗を引きずらないし、次のことが考えられる。
一日(今)を大事に生きているからではないだろうかと気づく。
失敗(過去)も悔やまないし、プレッシャー(未来)も心配しない。
今日があることが、楽しい。
きっと、失敗を小さくできて、心配を楽しめるようになった。
自分はどうするのかな。と、第三者の自分の存在が大きい。
楽天的に考えることが、すでに失敗かもしれない。
悲観的に考えて、傷口を広げるより良いかなと思っています。
プレッシャー(心の中の喧噪)を楽しんで、平穏(静寂)に引き戻す。
今しかない。
やれることをやれる時に、誰がやるか問うよりも、
自らできることはないかと動く。
動くことで、頭では気づかない、体全体の何かが気づいてくれる。
それが頼りです。
日が当たり 屋根からしずく 届く音
2019年1月6日