故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

選ばれしこと

2019-01-12 06:38:16 | プロジェクトエンジニアー

「ぼくにちょうだい」
可愛いから、気に入られたいから、つい気が緩む。


今日のテーマは、「選ばれしこと」です。

ある日のこと、ある一組の夫婦を前に、私はしたたかに酔っぱらっていました。
「あんたが、選んだんじゃない、奥様にあなたが選ばれたのです」
何度も、問答を繰り返す。
旦那はついに、俺が結婚しようと申し込んだんだよ。と言った。
その後も、なれそめをうだうだと言ってたように思う。
覚えていないし、興味もなかった。

俺が結婚してやったんだ。
いっぱいいたけど、泣きそうなくらい懇願するあんたが可哀そうで、嫁になってやったんだ。
数多いる異性の中から、一人を選ぶ。奇跡的な出会いです。
奇跡的な出会いのはずが、結婚後もっとよさそうに見える人に出会う。
一時期夢中になるが、あることを境に急に熱が冷めていく。
別れないで、今でも腐れ縁を続けている。

ベストじゃないけど、ベターかな。

職業は、こうこうですと、名刺を交換する。
ちょっぴり自慢の「課長」の肩書。
この仕事に就いたのは、ひょんなことからだった。
食うのに困っていたから、選んだ。
給料が良いわけでもない、好きな仕事でもなかった。
家族のために、会社のために、自分のために一生懸命仕事に精を出した。
今でも、やりたい仕事ではなかったと言える。
でも選んだのだから、やってきた。

子どもも手を離れ、永年の夢だった仕事を始めた。
こんなはずじゃなかったと、数年後に見事にこけた。
ベストな選択のはずが、最悪な結果になった。

よくある話です。

できることをやる。それが仕事です。
始めたときは、得意なことや好きなことではなかった。
肩書がとれて、妻が君臨する家庭に入るとよくわかる。
炊事、洗濯や掃除をやらざるをえない。
妻に指導を受け、やっているうちに少しましになっていく。
こんなはずじゃなかったが、時々妻に褒められる。
やればできるじゃない。

続けるからには、何か面白いことがある。
得意ではないが、知恵を絞り身体を使い、工夫を重ねるうちになくてはならぬ人になっていた。
あんたは凄いと認められても、まだ忸怩たるものがある。
世間でいう3K(汚い、危険、きつい)や4K(+嫌い)の仕事だけど、自分にあっていた。

第一、自分が好きなことや得意なことって、本当のところはわからない。
これしかないと気づく。これが実情です。
好きな人だって、突き詰めればよくわからない。

美人で、スタイルがよくて気立てがよい。
経年変化の将来の姿(おかめで、でぶでヒステリック)なんて想像もできない。
妻のおっぱいに、いつできたか穴がある。ばーかそれはへそだよ。
うーん、腹も胸も高低差なし。

破れ鍋にどじぶた。
なにしろ、馬が合うんです。
あんたでよかった。
あるとしたら、今度の人生は別の人がいいな。
かもしれない。

「選ばれしこと」は、曖昧です。
少しだけで良い、歓びがあればよい。
歓びを見つけられるから続けられる。
てな、もんか。

暇寒い 猫ちゃんいつか すり寄って

2019年1月12日
コメント
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