*2016年4月3日撮影
今日は久しぶりの雨模様。家でぼんやりしていました。
さて、昨日私は大発見をしました。
わかってしまえばたいしたことではないのですが、この写真の花がミチタネツケバナであると理解できたのです。
長い間私は、これがタネツケバナであると思ってきました。
ところが本物のタネツケバナはこれではないことを発見したのです。
*2016年3月20日撮影
ミチタネツケバナが群生しています。
ミチタネツケバナはヨーロッパ原産の外来種。世界中で勢力を拡大しているようです。
いまやいたるところにミチタネツケバナは存在し、在来種のタネツケバナは少数派になりつつあります。
*2016年4月3日撮影
私の思っているタネツケバナと様子が違う花がたくさん咲いているのに、昨日気づきました。
調べた結果、これが在来種の本物のタネツケバナです。私がタネツケバナだと思ってきたのはミチタネツケバナでした。
花が大きいので茎の先にまとまって咲くと、まるく広がった感じで、花が目立ちます。
ミチタネツケバナの方は花が小さいので、小さくまとまっていて開いた感じがありません。
どちらも線形の果実がつきますが、タネツケバナはあまり果実が目立ちません。ミチタネツケバナは、まっすぐ上に伸びる大きな紫の果実が花を取り囲んでいて、果実の方が目立ちます。
*2015年4月3日撮影
群生している様子もずいぶん違います。
ミチタネツケバナは2枚目の写真のように、果実の紫のなかに白いつぶつぶが撒かれたようです。
タネツケバナの方は、白い花がびっしりと並んで、遠目には白い絨毯のように見えます。
タネツケバナが群生しているのは、ほぼ田んぼの畦に限られています。
水田と共生してきた雑草なのだと思います。
かたやミチタネツケバナは場所を問わずに増えています。唯一苦手なのが水田の土なのだそうです。
*2016年1月11日撮影
例年3月の雪解けと共に真っ先に花を咲かせるのがこういう感じのミチタネツケバナです。
今年は雪がなかったのでこの写真は1月のものです。
ロゼットから小さな花を立ち上げるこの姿を、私はこれまでタネツケバナと思い込んで感激してきたものです。
しかし花期が早いのはミチタネツケバナの特徴で、タネツケバナはそんなに早く咲く花ではないのです。
タネツケバナの名の由来が種籾を水に漬ける頃に咲くということですから、3月末か4月ごろ咲くというのが順当です。
今日はタネツケバナとミチタネツケバナの話でした。