さいきんの流星光
元漫画家 流星光(ながれぼしひかる)の雑記ブログ/Amazon商品のアフィリエイト広告があります。
 



持込み用作品執筆中



先日、ポンとテレビをつけたらNHKで、
今や何でもできるマルチ人間の、
シンガソングライターさだまさし氏と
佐野元春氏が、「曲をつくるとは何か」的なトーク番組をしていました。

会場は、どこかの大学の構内(?)
途中から観たのでわかりませんが、
みなさん学生のようでした。

おそらく一人の学生が書いた詩に
さだまさしが曲をつける、その場で曲をつくる場面を
実演していました。

「グレープフルーツの 色をした雲が…」

という出だし。

さだまさしは、見事な曲をつけ、会場の感心させていました。

僕も、「すげぇなー」と思いました。
同時に、音楽のプロとして生きていくって、大変なんだろうな、
とも思いました。

ほんの一握りの人間だけが、生き残っていける世界。
食べていける世界。

漫画家もそうです。

「漫画家でやっていけるなんて、一握りなんだから」

若いころ、よく言われました。
言われても言われても、自分はその一握りに入る!と強く信じてました。

しかし、「一握り」とはどういうことか。
つまりおそらく、そのソングライティングの番組の会場になっていた、
500人ほど入る教室の中で、
たとえば全員が、曲を作って発表して順位をつけて、
その中の1番でなくてはならないという事です。

そして、1番であり続けなければならないという事です。
少なくとも、常にトップ5入りは絶対条件。
何度やってもトップ5に入っていて、
みんなからは、

「アイツまた入ってるよ、すげぇなー」

と言われ、ちょっとした有名人。
という事は、同時に、

「俺は、アイツみたいにやるのは無理だな…」

と思われるという事だと思います。
そうなるための努力。
その努力たるや…

ほとんどの人に、
「自分には、アイツみたいにはできない」
と思わせる努力をしなくては、「一握り」にはなれない。
という事。

そんな当たり前の結論に、僕は、いま達しました。

他を圧倒する努力。

それをしないと、憧れの職業のプロフェッショナルにはなれないようです。
「なれたらいいな…」
くらいでは、なれません。

このブログを読んでいる漫画家志望の皆さん、
基準は、友達に、

「アイツ、すげぇな。俺には無理だわ」

と言わせるまで努力する、というあたりではないかと思います。



ZUBA←月刊『ZUBA!』で連載中。
タイムマシーン・ジャーナル←流星光のHPです。
にほんブログ村 漫画ブログ 漫画家へランキングに参加しています。
面白いと思ったら、ご褒美にクリックしてください。
それが私の得票数になります。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )