地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

ファッションショー!

2006年10月02日 | Weblog
HONDA主催で毎年開催される、ベトナム・コレクション・グランプリ。
ファッションショーです。

本物のデザイナーさんではなく、デザイン学校へ通う学生さんの発表の場なのですが、外国のデザイナーも審査員に招致され、大々的に行なわれます。
私は報道関係者の友人のお陰でVIP席チケットをゲット!

場所はハノイ市内の大きな体育館。
19:30からなので早めに到着したのに、相変わらずベトナムは時間にルーズで、もう審査員も到着しているというのに、始まったのは20:00でした。

日本からの審査員は、あの、コシノ・ジュンコさんです!
最初にちらりとご挨拶だけしましたが、ものっすごい存在感です。
あまりに恐れ多くて「一緒に写真撮って下さい」とは言えなかった私・・・。



あと、駐ベトナム日本国大使も来られていたので、ODAに関わっている以上挨拶しないわけにもいかず、緊張しながらご挨拶。
せっかくの日曜日なのに大使夫妻のアテンドをしていた大使館員のTさん、かわいそうに・・・。

さて、肝心のファッションショーの方ですが、結構しょっぱなから笑わせてくれるものがありました。
「うっそ~、それはないやろ~」みたいな奇抜なデザインとセンスで・・・。
それでもコシノさん曰く、「年々良くなってきている」そうです。





1人当たり、4着(4パターン)発表するのですが、どうも3着まではなんとかできても、4着目のネタに困るようで、必ず1着はかぶり物とか、とてつもなく不細工なデザインが混じっています。





あと、こっちのモデルさんは、モデルさんにしては足が太い人とかいます。
まだベトナムではモデルを専業にしている人はおらず、また、「背が高ければいい」という段階だそうです。
なかには本当にすらりとして綺麗な人もいるんですけどね。
あの、モデルさんのくっきり浮き出た肩甲骨にあこがれます。


確かこれが優勝したと思います。↓



こちらのイベントで気になることは、開始時間が平気で遅れるのもそうですが、審査員が紹介されても拍手なし。。。
デザイナーの卵さんの作品発表時も、ハノイ出身の人であれば家族や友人が見に来ているので盛大な拍手がありますが、ホーチミン出身者などの時はほとんど拍手も無し。
会場は空調がなく、審査員も観客も全員パンフレットで終始顔を扇いでるし。
審査員席及び来賓席の真後ろにスクリーンがあって、そこで長々と作品紹介をしたり、なんだか会場の構成もおかしい。
さらに、司会者が審査員にインタビューしても音声が全く聞こえてこないし、外国人審査員のコメントもうやむやなままで翻訳とかちゃんとしていません。
テレビで放送するので、後で字幕つければいいやと思っているのでしょうが、会場にいる人のこととかぜ~んぜん考えてないんですね。








これ、素敵。↓



一通り作品の発表が終わると、休憩時間の間に審査員が話し合い、受賞者を決めるのですが、私達の後ろにいたおばちゃんらが、「Di ve, di ve! Het roi!(帰ろう、帰ろう!終わった!)」と大きな声で言って出て行きました。
・・・。まだ終わってないし。



そう、サーカスの時もそうでしたが、終わる前から観客はぞろぞろ帰りだします。




ずい分待たされ、またずい分長い間後ろのスクリーンで色々見せられた後についに結果発表です。
コシノ・ジュンコ賞など、審査員特別賞その他何名かが賞をもらい、最優秀賞はHONDAの副社長(ホンダなのに鈴木さん。ぷぷっ。)から送られます。
賞品はHONDAのバイク。
この国でこれ以上喜ばれる贈り物はあるでしょうか?!


最後はドカーンと花火が上がっちゃったりして。大音量でビックリ。



全部終わったのは22:30。
ショーが終わると家路へつく人、いや、バイクの波、波、波・・・。
ほとんどのバイクはHONDA製です。
あらためて、HONDAのシェアってすごいわあ。

いやあ、今回はずい分と面白い体験をさせて頂きました。
また、「ハノイ・ファッション・ウィーク」とか別のイベントがあるらしいので、機会があれば行って見たいと思います。