地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

シソとネギのお粥

2006年10月19日 | Weblog
風邪で体調が悪かった時、「風邪を引いてるときはシソとネギのお粥を食べるといいですよ」とスタッフに言われたので、早速作ってみることに。

仕事帰りにいつもの野菜売りのところへ行くと、その日はすごい久しぶりに娘ではなくお母さんの方が売りに来ていました。
きゃ~、お母さん久しぶりぃ。どうしてるのかと思っていましたぁ~。
お母さんも久しぶりの私との再会を喜んでくれ(?)、思わず市場前の路上でお母さんとハイタッチ。
私、一体誰やねん。。。

「さあ、今日は何にする?」とお母さん。
「今日は私病気だから、シソとネギをたっぷりちょうだい!」と答えると、即座に「ああ、お粥作るのね」と。
おおっ!そうなのか。ベトナムでは病気のときのシソ粥は当たり前なのか?
何故だか感動。

「これぐらいでいい?」
「いや、もっとちょうだい!」

私がたくさん買うのでお母さんが不審がり、「どこで作るの?」と。
「え?家でですけど・・・。」
何人分も大量に作ると思われたのでしょうか。
お母さん、私は一人暮らしだから保存用にいつもたくさん買ってるのよ。
大家族ベトナム人のみなさんのように、その日調理するものだけを買っているわけでは・・・。

久しぶりだからもっと他にも野菜を買おうかと思っていたのに、お母さんは私にシソとネギを渡すと「3,000ドン」と言って天秤を担ぎすっくと立ち上がった。
ああ、せっかちな!もう帰りそうになってるぅ。
仕方なく3,000ドン払い、それでは他の野菜売りから何か買おうかなと思ったら、他のみんなももう天秤担いで動き始めています。

そう、ベトナムの商人はあまりやる気がないので、夕方になったら商売もそこそこに早く帰りたがります。
特に今の季節、5時を過ぎるともう暗くなり始めているので、余計にみんなそわそわ。

野菜は諦め、ビタミン補給に果物買おうと思い、市場の中へ。
市場の中ももう既にみなさん店じまいで大忙し。
みんな、もうちょっとしっかり働こうよ~。まだ5時過ぎやし。
ちょっと残業したらもう市場閉まってて買い物できないし。

お気に入りの果物屋さんで熟れっ熟れの柿を2つ。
それとこの前人からもらったリンゴが美味しかったので、買おうかなと思い、「このリンゴ、甘い?」と聞くと、正直に「甘くない」と言う答えが。
なのでリンゴはやめて、大好きな梨にしました。

これらが買ってきたばかりの品々。



お粥を作る際、お米と一緒にシソも煮込むと、予想に反し全体的に緑色のややグロテスクなお粥になってしまいました。



でもシソの香りが良くっておいしかった。
味付けにもベトナムの海の塩を使ったので、マイルドな塩味でおいしい。


シソ入り粥だけでは足りないので、何か他にも作りましょう。
冷蔵庫をのぞくとピーマン、人参、玉ねぎが余っていたので、う~ん、とりあえず炒めとこうっか。
油で炒めるとビタミンいっぱい取れるし。

と思い、野菜を切り始めたのですが、切りながら考える。
何味にしようかな。お酢で酸味利かせる?
ん?この際、酢豚行っとくぅ?

この前大量に購入した豚肉が未だ冷凍庫に眠っているので、酢豚に決定!


実は自分で酢豚を作ったのは初めてですが、大変上手にできました。
とろみ加減もよろしい。

お味は星2つ半。
何かを隠し味に入れるともっとおいしくなるような気がする。
何だろう?紹興酒とか??

体がほくほく暖まるシソ&ネギ粥と、酸味が効いた酢豚を食べて、もう鼻水ジュルジュル(すみません)


デザートには買ってきたばかりの熟れに熟れた柿!
半分に割ってスプーンで。


なんか、まるでトマトみたいに赤い。
ここまで熟れてやわらかくならない、他の種類の柿も売っていますが、私はこれがお気に入り。
ああ、秋の味覚

病気中はベトナム人のみなさんに大変お世話になりました。
お見舞いのフルーツバスケットを持ってきてくれた、アパートスタッフのCamさんには大感激。
また、ベトナム語の先生も心配して毎日のようにメールをくれ、麺やらお粥やらを届けてくれました。
(別に料理する元気なかったわけじゃないけど、ちょっと甘えてみました。)
いまじゅんさんもチョコレートくれたし。(←あ、ベトナム人じゃなかった。日本人だった。)

お陰様で来週からは完全復帰できるかと思います。
今日も早く帰ってあったかいもの食べて早く寝ます。