地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

2007年秋の紅葉

2007年12月02日 | Weblog
旅の話の途中ではございますが、季節柄この秋の紅葉について。(もうシーズン終わり?)


11月某日、前職でお世話になったJ先生と一緒に京都は貴船に行ってまいりました。
あいにくその日はお天気が悪く、特に山の方へ上っていくにつれとても寒かったです。


叡山電車で上へ上がって行く途中、「もみじのトンネル」と呼ばれるスポットがあり、とても綺麗。
でもやっぱり今年は天候不良のせいで、紅葉も今ひとつな気がします。(毎年見に行ってる訳ではありませんが・・・。)


私達は貴船口駅で下車し、時折雨が降る中を貴船川に沿って坂を上って行きました。
電車に乗っていたほとんどのお客さんはどうやら次の鞍馬駅まで行ったようです。


この木は葉っぱが青いですね。
水が綺麗な貴船川は、夏は蛍の名所だそうです。




貴船神社へと続く道はこんな感じ。




やはり紅葉の色が今ひとつでしょうか。






貴船神社に到着しました。




樹齢700年の杉があります。
でっかく「杉」って、とってもわかりやすい表示・・・。





貴船神社内の紅葉。







貴船神社は絵馬発祥の地らしいです。
昔は生きた馬を捧げていたようですが、いつしか木の板で代用するようになったとか。
でもそもそも何故馬なのかは不明。


神社より貴船川を望む。




神社の前のかがり火。
寒いのであったまりました。




あいにくのお天気ですが、わりと多くの観光客が来ていましたよ。







貴船川の真ん中に生け花の作品展示。(未生流)





貴船川に沿ってたくさんの料理旅館が立ち並び、夏は川床で鮎料理などが楽しめるそうです。
それもなかなか風流で良さそうですね~。

そして冬はぼたん鍋です。


せっかくなので料理旅館でランチを・・・と行きたいところですが、あまりに高いので近くにあったリーズナブルなお店でおばんざいビュッフェランチを。


ちょっと逆光ですが、おいしそうなおばんざいを前にパチリ。




こちら、おばんざいのアップです~。




各種京漬物、豆腐料理、おでん、煮物など、どれもおいしかったのでガッツリ頂きました。
ヘルシーなのでたくさん食べても大丈夫(だと思います)。

このお店は食べ物やお茶もすぐに補充してくれるし、店員さんの対応も親切でした。
が、強いて言えば、お味噌汁などの汁物がなかったことが減点ポイントでしょうか。(消費者の厳しい目。)



さてさて、雨の貴船紅葉観光の約1週間後、今度は別の友人らと鞍馬へ行ってみました。

鞍馬と言えば、そう、駅前の巨大な天狗の面が主張しているように、鞍馬天狗の鞍馬です。




鞍馬寺境内のあちこちに義経がどーしたこーしたという史跡がございます。(適当な表現ですみません・・・。

鞍馬も若干紅葉が終わりかけのようでしたが、まだまだ綺麗なスポットがありました。






鞍馬は修験者達が修行をした山です。
貴船と比べて断然道のりが険しいです。
まわりには本格的な登山の格好をしたシニアの皆様がいっぱい。

私達は若いので(?)ケーブルカーには乗らずに徒歩で登っていきました。


こちら「鞍馬の火祭」で有名な由岐神社。



ケーブルカーを使ってしまうと由岐神社は通りません。


叡山電車の中で出会った地元の方と思われる上品なおばあさんが、「鞍馬の火祭は最高よ!是非若いうちに行かれるといいわよ~!」とおっしゃってたので、来年は是非お祭を見に行ってみたいと思います。


もう一度言いますが、ここは修行の山。
軽いトレッキングツアー状態です。

木々の間に大きなくもの巣を見つけたり、小動物の糞を見つけたりしながら登っていきます。






ちなみにこの山はクマ、マムシ、毒虫が出るそうです。


途中、お腹が空いたのでお昼ご飯を食べたかったのですが、食堂などは全て駅前にかたまっており、入り口の山門を入ってしまったあとには金堂の一歩手前にある茶店しかありません。

そ、そうか。ここは修行の山だしな。
飲み食いしている場合ではない。

ご飯が食べたければ来た道を戻って駅前まで行くか、或いはがんばってこの山を抜けて貴船まで出るしかありません。

う~ん、どうするよ。

悩んだ末、茶店のおぜんざいでとりあえずのエネルギー補給をし、この先の修行の道を乗り切ることにしました。

茶店近辺の紅葉は真っ赤でとても綺麗でした。
1週間前の貴船とは打って変わって大変良いお天気で暖かく、紅葉も綺麗に景色に映えています。















本堂前の線香立て。
トラかな?




狛犬もトラかライオンっぽい。




本堂の近くには、与謝野鉄幹と晶子の歌碑があり、その先に晶子の書斎であった冬柏亭(とうはくてい)が移築されています。


冬柏亭から先はいよいよ奥の院。

門をくぐるといきなりそこは薄暗く、空気が違っています。
霊験あらたかな山でしょうか。

空からパラパラと木の葉や木の実が落ちてくるのにさえ、ビクリとさせられます。

ここは別の意味でもちょっと怖いのです。
門扉には「当院の職員を装った者に金品を要求されることがありますが、当寺院とは一切関係ありません」との張り紙。

わあ、まるで途上国でよくある詐欺。


しかし、それだけではないのです。

叡山電車で出会った親切なおばあさん、「山道は危ないですからお気をつけなさいね。奥の院への道はほとんど人がいないから。でもあなたたち3人いれば大丈夫ね」と、何か過去に事件があったことをにおわせることをしきりにおっしゃってました。

きっと何かあったのでしょう。

幸い、紅葉の時期は観光客がたくさん来てるので大丈夫です。
でもオフシーズンに一人では来ない方が良いでしょう。

奥の院へと続く道はさらに険しく、「木の根道」と呼ばれるこのような足場の悪い場所もあります。




しつこいようですが、ここは修行の山。

奥の院・魔王殿までたどり着いたときにはまわりはシニアのツアー客でごった返していました。
みなさんしっかりと登山の服装で杖も持ってらっしゃいます。

中には腰の曲がったおばあさんまでいて、ご本人は「奥の院まで来れたから長生きするわ~」とおっしゃってるのに対し、連れのおばさんが「もう十分長生きしたやん」とツッコミを入れていました。さすが関西だぜい。

ここから貴船まで下りなのですが、かなり足下悪いです。
あの腰の曲がったおばあさんは一体大丈夫なのだろうか?と心配しましたが、ゆっくりながらもしっかりした足取りで下ってらっしゃいました。

やっぱ元気やわ~。


くねくね下りの山道を歩き、もう最後の方にはひざが笑っている状態で貴船に到着。
ぜんざいだけでここまでなんとか持ちこたえました。
やっぱあのぜんざいが激甘だったからね。

すぐにでもランチを食べたいところですが、一応先に貴船神社にお参りし、奥の宮まで行きました。

縁結びに良いという結社(ゆいやしろ)は、階段を上っていかなければいけなかったのでパス。
そんなことだから良縁にありつけないのでしょうか。


貴船は1週間前に来た時よりさらに紅葉の終わった感がありました。
お天気が良いのに観光客の数も前回より少ない気がします。

さすがに足もお腹も限界に近づいてき、フラフラになりながら奥の宮から貴船神社まで戻りやっとお蕎麦にありつけました。

湯葉ときのこのあんかけ蕎麦、最高においしかったです。

当然写真を撮る余裕などなく、ガツガツ食べました~。

食後、テクテクテクテク歩いて貴船口駅まで下り、叡山電車で下山。

それから京都市内の紅葉夜のライトアップへ向かいます。


こちら、私の好きな知恩院。




知恩院の中の紅葉ライトアップも良さそうですが、今回の目的は高台寺。

元々高台寺はとても好きで、いつも清水寺なんか無視してまっすぐ高台寺に向かっていたのですが、紅葉の時期の夜のライトアップにはまだ行ったことがありませんでした。
ライトアップは必見との話をJ先生から聞いていたので、期待大です。


実際、私のカメラではあまり綺麗に撮れず写真が今ひとつなのですが・・・。(夜景モードどこにあったか忘れた)







最高に感動したのは臥龍池に映る紅葉。





こちらも残念ながら写真ではうまく撮れていませんが、これは本当に幻想的な風景で必見です!
是非みなさん、紅葉観光に京都へ来られたら高台寺の池に映る紅葉をご覧下さい!!


ひと言申し添えますと、方丈前庭でやっていた光と音楽のショーみたいなのは私的には却下です。

せっかく風流なお庭なのに、それとは全くそぐわない映像や音楽はブー!
一体誰がこの企画の責任者なんだ?!

どうせならもっと和風の映像と音楽にするか、もっと高尚なクラシックなどをかけて欲しいものです。

高台寺に投書しとくか。


高台寺には秀吉の妻、ねねが祀られています。
昼間に観光するとあまり良く見えなかったねねの像も、夜間は照明が当たっているので良く見えて、いつもとまた違った趣でした。

夜の拝観も良いもんだな~と思いましたよ。


高台寺と言えば竹林があります。
ライトアップされた竹林も素敵。








う~ん、私のデジカメ、ちゃんと夜景撮影モードついてるはずなんだけどな・・・。
取り扱い説明書をおさらいしてみます。

紅葉鑑賞はあくまで肉眼でお楽しみ下さい!


あ、ついでですが、地元大阪城公園の紅葉も綺麗です。
モミジの赤もいいですが、イチョウ並木のまっ黄色も美しくていいですよ~。