地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

ブータンにあしあと ~ティンプー→ブムタン~

2007年12月22日 | Weblog
翌朝、ホテルで朝食を済ますと早速車に乗り込みブムタン谷を目指します。

旅程表によると、本日の移動時間は約8時間半。

途中の景色が綺麗だと聞いているので楽しみではありますが、くねくね山道を長時間の移動ということで若干ブルーです。
車酔いの薬を飲んで準備。

今日はある時間から道路が閉鎖されてしまうのでそれまでにティンプーを出なければいけません。
急いで出発!


解説によりますと、途中ドチュラ峠(3150m)、ペレラ峠(3350m)、ヨトンラ峠(3300m)を通ってブムタン谷の中心地ジャッカルに到着するそうです。

チベット帰りなのでこのくらいの標高は楽勝でしょう。



しばらく走ってお寺と思われる建物の前で一旦ストップ。




周りの景色は霧に包まれています。





ここでガイドさんに「トイレに行きたい」と告げると、「ここにはないので、近くのレストランへ」と言うことになりました。

実はブータンでの最大の懸案事項はトイレです。

とにかく国土全体が山という感じで、しかもまだそれほど観光地化されてないので、トイレがないのです。

地元の人たちも山道の移動の途中でもよおした時は、車を停めて道路から見えないところまで崖を下りて行ってするようです。

中国のように観光地にはやたらめったらトイレが建ててあり、しかも有料なのに汚いと言うのも嫌ですが、全くないのも困ります。

レストランでお借りしたトイレは綺麗で快適でした。



ティンプーからジャッカルまでの道のりは、幾つも峠があるので標高が変わる度に周りの植生が変わっていくのが見所です。

最初は気温も低く、針葉樹に包まれていたかと思うと、標高が下がってくると気温が上がり、サボテンの花などがあちらこちらに咲いています。


谷では牛達がのんびりくつろいでいたりなんかして。




チョルテンがありました。




これはゾンですね。
何ゾンだったか忘れました。




段々畑がいっぱい。




遠くに見えるのはトンサ・ゾンです。
帰りに訪問予定。





ところで先程も申しましたが、ブータンでの課題はトイレ。

ブータンではガイドさんも運転手さんも非常に良い方だったのですが、唯一「気が利かんな~」と思ったのは、トイレ休憩を入れてくれないこと!

普通、ツアーを組んでいたら2時間おきぐらいにはトイレ休憩を入れてくれると思うんです。
これが年寄りのツアーだったら1時間に1回は必要だ!
山の中でトイレがないとは言え、途中どこかで止まってくれれば茂みに入っていくことができるのに。


が、2時間走っても3時間走っても、ガイドと運転手は一向にトイレ休憩を取る気配がありません。
本人達はこの環境に慣れているのか、結構水分も取っているのに一向に車を止めようとしません。
こういうのは、男性だから気が利かないのでしょうかね~。
こっちも男性ガイドに言いにくいしぃ~。

私達は、「ねえ、トイレ行きたいよね?」とか言いながらも、「でももう少ししたらお昼ご飯でトイレあるところに止まってくれるんじゃない?」などと希望をつなぎつつ我慢。


その後、幾つも集落を通り過ぎ、もう止まるかもう止まるかと思いつつも車は止まらず、ずい分走ったところでようやくガイドさんが「この辺でお昼にしましょう」と言ってくれました。

ばんざーい。


が、止まったところは何もない場所。

「あの~、トイレ行きたいんですけど・・・」と言うと、ガイドさんは「え?ここにはないですけど」とのこと。

絶句。

やっぱり気の利かんガイドや。
なんとなくイラついてきてしまいました。

困ったガイドさんが「じゃあここからさらに10分か15分ぐらい行けばトイレがありますけど、行きますか?」と言ってくれました。

別にあと15分我慢できないわけじゃないけど、多少イラついてたこともあって、「いえ、結構です。その辺でしてきますから!」と強行に丘を登っていきました。


が、その丘は道路から丸見え、近所の民家からも丸見えで、なかなか隠れる場所がないんですな~。


しかも1匹の黒い犬がうろついています。

もういっそのこと民家に「トイレ貸してくださいっ!」と駆け込もうかと思いましたが、とりあえずちょっとしたあぜ道みたいな溝を見つけ、日傘で隠しつつ用を足すことに。

犬がウロウロしてるので気になります。

ごめんよ、縄張り荒らして。


ようやくホッとして3人で車へ戻るときも、黒いワンちゃんが後ろからついてきたりするのですが、事を荒立てないよう平静を装いました。
だって狂犬病の注射打ってきてないもん。


車のところまで戻ると、ガイドさんと運転手さんがランチボックスを用意しててくれました。

今朝、出発時にホテルが準備してくれたものです。
サンドイッチとかチキンが入っています。
長時間の移動で疲れているし、黙々と食べました。

この様子じゃこの後もトイレ休憩は厳しい状況だなと思い、水分摂取は少なめにして自制。



それからずい分走ってヤタ織りという織物の産地であるズンゲに到着。

色とりどりの織物が売られています。






ここまでくればジャッカルまであともう一息です。



なが~いなが~い道のりの末、やっとたどり着いたRinchenling Rodge。
かわいいかわいいお宿です。













まずはダイニングでお茶など頂きます。
山小屋風で良い感じ。







私とTちゃんの部屋にはKitiphuという名前がついていました。(意味は聞いたかも知れませんが忘れました・・・。花の名前だったっけ?)




部屋の中も薪ストーブや木の椅子があって素敵です。




壁紙にブータン独特の模様。






また、さすがチベット仏教の国という感じの絵も飾られていました。
これは色鉛筆で描いた感じなのですが、一体誰が描いたんでしょうか?




ちなみにTちゃんは、殺生してはいけないチベット仏教の国で、窓際にいたハエを容赦なくあの世へ送っていました。



ところで部屋にあったこのろうそく立て、すっごい気に入りました




アフリカっぽいよね。欲しいよ~。
ティンプー市内で売ってるかと思って後日探してみましたが、見つからず。



さてさて、ブムタン谷到着最初の夕食。
真ん中のはこちらの名物、蕎麦でございます~。




その他、赤米とか野菜、肉の煮込み、チーズ風味のものなど。
山盛りの食事を前に、にっこり。(目つぶっちゃってるけど)






いや~、おいしかった。

この旅でまだまずい食事には当たっていません。
この先も楽しみだ。