地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

初春文楽公演

2010年01月24日 | Weblog
 


去年の秋に錦秋文楽公演を観たので、初春公演は我慢しようと思っていたのですが、新聞に「裁縫をするシーンは、本当はない糸がまるであるように見えて見事」というような評が載っていたので、やっぱりにわかに観たくなり、夜中にネットで翌日のチケットを予約。
あぶないあぶない、最終日前日だわ。

ちなみに国立文楽劇場開場25周年記念だそうです。



***この度の演目***

二人禿(ににんかむろ)

彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)
 杉坂墓所の段
 毛谷村六助住家の段

壺坂観音霊験記(つぼさかかんのんれいげんき)
 土佐町松原の段
 沢市内より山の段

***主な出演者***
 竹本住大夫
 竹本綱大夫
 鶴澤寛治
 鶴澤清治
 吉田簑助
 吉田文雀 ほか


三段目の「壺坂観音霊験記」で、女房のお里が針仕事をする場面、たしかに本当にお裁縫してるみたい!
すごい!見事です吉田文雀さん!

なんか、これを見れただけでも来てよかったかも。


今回は一等席で観たんですよ、へへへ。

前回、はなちゃんから「良い人形遣いとは?」という、とてつもなく難しい質問を受け、私では分からないのでつる姫さんに振ったところ、とても通なお答えを頂いて感心したので、「今回はしっかりと主遣いさん(の顔つきとか目線)にも注目するぞ~」と思っていたのですが、気がつけばやはり私の目は人形だけにくぎ付け。

それだけやはり人形遣いさんたちがすばらしいということでしょう。
3人もいても全然気にならないも~ん。


今回の演目はかなり面白かったと思います。
「彦山権現誓助剣」では、結構コミカルな場面もあり何度か笑いが起こりましたし、「壺坂観音霊験記」では、神妙なお話なのですが、主人公たちが崖から身投げをする場面では、本当に人形遣いさんたちが上から人形を落とすので「ほほぅ」と感心したし、黄金に輝く観音様の登場シーンも珍しくてよかった。

あと、人形は必ず3人で動かすのではなくて、その辺の雑魚、、、失礼、不特定多数の端役たちの人形は1人で動かすのですね。
しかも主役級の人形たちと違って、明らかに作りも粗末というか、簡単というか…。

もう1個疑問だったのは、主役の人形を動かす時の主遣いさんは必ず顔を出していると思っていたのですが、1つだけ顔を出さず主遣いさんまでもが黒子になっている段がありました。
なぜ?
またつる姫さんに聞いてみよう。


今回の公演はかなり満足で、休憩時間に思わずプログラムまで買ってしまいましたもん。
普段、そういうの買わないようにしてるんですが、お話が面白かったのと、文楽のプログラムは650円と安いことも手伝って、つい。


すでに今から4月の公演が楽しみです。
4月は吉田蓑助文化功労者顕彰記念だそうで、演目は通し狂言「妹背山婦女庭訓」(いもせやまおんなていきん)だそうです。

う~ん、1部と2部両方観たいかも…。