地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

スピリチュアルな旅 ~もののけ姫の森に出会う~

2008年08月02日 | Weblog
翌日はAさんと一緒に朝8時過ぎのバスに乗って白谷雲水峡へ。
宮之浦からだと30分ぐらいで着きます。

Aさんはちゃんと朝・昼と登山弁当を予約していました。
私の方は相変わらず予定を立てていなかったのでパンしか持ってきてません…。

同じ部屋に泊まっていたのにこれまでは別行動でほとんど話をすることがなかったのですが、今日はやっとお互いのことを知る機会ができました。
Aさんは高校の先生で、休暇を取ってデンマークに留学した経験をお持ちの素敵な方。
ああ、旅をしてると色んな人に会えて嬉しいなあ。

白谷雲水峡の入り口に到着すると、もうすでに森の香りで一杯です。
ああ、もうすぐ「もののけ姫の森」に会えるんだと思うとワクワクします。


予想に反して、白谷雲水峡もかなりしんどいコースでした。
だってスタートするなり「順路」っていきなり岩登るんですよ…。





ああ、もうしょっぱなからマイナスイオン全開!






昨日の縄文杉登山の疲れが足に残った状態で、はあはあ言いながらトレイルを登っていくと、ふとタバコのにおいがしたので「気のせいかな?」と思ったら、案の定前方の切り株のところで一服してる人がいます。
気分台無し!!!

しかもよく見ると昨日縄文杉で会った夫婦でした。
余計なお世話かも知れませんが、運動する人はタバコ吸わない方が体が楽だと思いますよ…。
そして声を大にして言いたいのは、「森ではタバコを吸わないで下さい



それにしてもこの切り株、なかなか大きくて良い味出してます。





これは「くぐり杉」という名前がつけられていました。
(当然くぐらせていただきました。)




相棒がいると自分自身も写真に収まることができます。(笑)





うわあ、宮崎駿映画の世界だあ。






ツアーガイドさんの話を盗み聞きしたところ、屋久島は秋も素晴らしいそうです。
なんと屋久島の杉は紅葉するとおっしゃってます!(ほんと?!)
そして去年の秋の縄文杉は今までにないくらい美しかったとか!

うわ~、そういう景色に出会いたい~!



そしてしばらく進むとそこはもう、苔むした「もののけ姫の森」。




当然ながらヤクシカがいます。
ここは動物たちの聖域。(ちょっとお邪魔します。)




宮崎監督の映画に出てくるような森の精やら何やらも、当然木々の間をちょこまか走り回っています。



あ、一応看板立ってるんですよ。




ほらね。(看板ない方がいいね…。)





いやあもう、みなさん、ここはもう黙って幻想的なもののけ姫の森の風景をお楽しみください。















もののけ姫の森は空気が違うんです。
空気までもが緑色してるというか、なんというか…。(表現できません。)

幸運なことに私が旅行した時期はまだそれほど観光客が多くはなかったので、縄文杉登山でも、ここ白谷雲水峡でも、静かに自然と向き合う機会に恵まれました。


ところでこの日もお天気は快晴。
この神秘的な苔むした森に燦々と太陽の光が降り注ぐというのはちょっと…。

いや、それでも綺麗で神秘的で素晴らしいんですけど、この場所は雨に濡れてしっとりした感じが最も似合うかと。

雨降りの中のトレッキングは大変ですけどね。
でも雨が降る中ここに来てみたいなあ。

Aさんも私もすごくこの場所が気に入ってしまい、「明日ももう1回来ようかなあ…」とすら言ってました。
ほんとに、何時間でも静かにここに佇んで自然と対話していたいものです。



さて、もののけ姫の森の先にあるのは太鼓岩。
そこまで登るのがまた若干ハードなのですが、そこはみなさんがお勧めする場所なので、疲れた足に鞭打って登って行きました。


ようやくたどり着いたのがここ~!
(先客が寝っ転がったりもしていますが。。。)




景色いいで~す。
がんばってここまで来てよかったあ。







まんなかにひょろりと見えているのが川です。
あの川にそって縄文杉へ行くトロッコ道が走ってるんです。





落ちたら死ぬ~。





一段下がって、ちょっと斜めになっていて危険チックな場所でもパチリ。




Aさんとツーショットの写真を撮ってもらっていると、「姉妹で旅行ですか?」と言われてしまいました。

「ええっ?似てますか?」
「すごい似てますよ。姉妹だと思ってました。」
「うっそ~、めちゃめちゃ他人ですよ。YHで同じ部屋になって会ったばかりです。」
「うっそ~。すごい似てる~!」

どちらが姉でどちらが妹かは、ショックを受けるとアレなので、あえて聞かないことにしました。

写真では写っていませんが、向こうの山のてっぺんに岩が突き出してるところがありまして、太忠岳(たちゅうだけ)って言うんですけど、まさか2日後に自分がそこに登る羽目になるとはこの時は全く…。


太鼓岩を降りて、休憩場所でランチ。
みなさん、見事に登山弁当です。
パン食べてるのは私だけ…。
やっぱこういう時はおにぎりとか食べたいなあ。


白谷雲水峡にはいくつかコースがあるのですが、まずはユースホステルのマネージャーさんのアドバイス通り、寄り道せずまっすぐ太鼓岩まで来ました。

帰りにぐるっと回って原生林の森で「びびんこ杉」や「三本足杉」を見たり、さらにそのあと弥生杉を見るルートなどあるのですが、さすがに縄文杉登山の翌日なので、足が「NO!」と言ってました。

ここは大人しく最短ルートだけにして、早めのバスで帰ることに。
Aさんも午後から別の場所に移動することですし。


それでは、帰りもこれでもかというぐらい、マイナスイオンたっぷりな風景。








バスの時間よりかなり早めに入口付近まで戻ってきたので、河原の岩の上でしばし昼寝。
これがまた最高に気持ちいいんです。
本当に幸せなひととき。


その後一旦ユースに戻り、Aさんは屋久島最後の一泊を永田浜の方の民宿に泊まるため3時頃のバスで出発。
Aさんを見送るとちょっぴり寂しくなってしまいました。
出会いがあれば別れがあるのはしょうがないんですけど…。

私はまたぶらりと宮之浦町内を散歩します。
(昼間ユースにいても他に人っ子一人いないので。)


午前中はトレッキング頑張ったので、午後はゆったりとカフェでくつろぐことに。

エネルギー補給をせねばと思い、甘々のタルトアマンドなど食べてしまいました。





日が暮れてくるとまた港や川をぶらりと歩き、夕食を考えます。
相変わらずほとんど人が歩いてませーん。

う~ん、宮之浦でお店のチョイスは少なく、居酒屋はひとりで入りにくい感じ。
するとますますチョイスが少なくなります。

今日は洋食気分だ!と思い、洋食屋さんへ。

あ、お店には私以外にあと1組のみ。
どこもかしこも人口密度低すぎです。


何を食べようかな。
トビウオの唐揚げ定食とかもういいから、他に地元っぽいやつと言えば…。


黒豚カツ定食でガッツリ!
昨日・今日とあれだけ登山したから少々のカロリーはオッケーやね。




ちなみにご飯とカツのお皿の間にあるのはマイ箸袋です。
今回の旅のテーマには「エコに徹する」も含まれておりまして。



ユースの部屋に戻るとまた新しい仲間が。
若くてかわいいYさんです。
Aさんがいなくなってちょっと寂しくなったけど、また新しい出会いがあって嬉しい。


明日はYさんは縄文杉登山へ。(がんばって!)
私はさすがにちょっと山はお休みさせて頂いて、のんびりと…。

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4 コメント

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私も行きたい! (ご近所)
2008-08-03 12:14:06
ども、ラオス中国の旅から帰ってきやした。屋久島予想以上のようですね~。写真からもマイナスイオンたっぷり出てますよん。鹿もなんとなく奈良公園の鹿とは違って神秘的な感じが・・・。こういうところにゆっくり座って弁当食べてみたいもんですね。しかし、姉さんの健脚でも疲れるってことは、私は相当体力作りしていかないと無理そうです。紅葉の屋久杉も見てみたいものですねぇ。はぁ、体力さえあれば。
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おかえり~♪ (hikki)
2008-08-03 21:55:10
雲南バス爆破事件でちょっと心配でしたが、よう無事お帰りで。
またゆっくり話を聞かせて下さい。

確かに私、意外と健脚かも。
ちなみに屋久島から帰ってきたらかなり痩せてたよ。
ダイエットには登山をお勧めします。
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そっくり? (レイコ)
2008-08-06 16:20:33
もののけ姫の森へご一緒した同じYHに泊まってたAさんとそっくり?姉妹?といわれたとか・・・・
宮崎監督の映画のままの様なそっくりの森で、マイナスイオンもあびて森林浴も出来てよかったですね。
素敵な旅をしてますね。羨ましいで~す。

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そっくり (hikki)
2008-08-06 20:22:01
レイコさん

自分では別にAさんとそっくりとは思わないのですが、他人が見ると似ているようです。

宮崎映画とそっくりな森では心身ともに浄化されたようで気持ちがよかったです。
登山は疲れても深呼吸すると元気になります。
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