地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

ベトナムの結婚式

2005年12月02日 | Weblog
先日、お友達のいまじゅんさんの結婚式に行ってきました。
お嫁さん(ベトナム人)の実家で行なわれるということでした。

まず、出席者は午前10時にホテルニッコーに集合。
到着するとすでにいまじゅんさんが結婚式用の衣装を着ていました。
赤い帽子がなんだかかわいい。


写真屋さんがパチパチと写真を撮り、その後バスでお嫁さんの実家まで行きます。
新郎とご両親が先頭に立ち、その後ろを出席者達がぞろぞろと列をなして着いて行きます。

ホテル前に準備されているのは大型バス2台!すごい!
ここからお嫁さんのお家まで、小一時間のドライブです。
新郎とご家族は結婚式用にお花で飾り付けられているベンツに乗り込み、バスはその後ろに従います。
バスに併走するバイクの後ろにカメラマンが乗り、移動中のバスを撮影しているところがとってもベトナムらしい。
さらにバスを追い越して先の方でスタンバっていて、正面からの画を撮っていたりもします。

バスはどんどん走り、そのうちとある村に入って行き、だんだん道が狭くクネクネしてきました。
市場やお店が立ち並ぶ通りを過ぎ、民家が立ち並ぶ通りを過ぎ、どんどん奥へ。
近所の人たちが「ああ、結婚式ね」という感じでバスを見つめています。

やっと到着。
本当に普通の村なので、ブーブーとクラクションを鳴らしながらバイクが通り過ぎます。
同じアオザイを着た女性3人、男性3人が出迎えます。
通りから、お嫁さんのお家まで、またぞろぞろと新郎の家族の後を着いて行きます。


新郎とご両親の頭の上には黒いこうもり傘が差しかけられてします。そういうものなのですね。
近所の人たちが様子を見守っています。
結婚式の行列だというのに、後ろからバイクが「どけどけ~」とばかりにやってきます。
村人の日常生活はそのままですから。

お家に到着。
お祭りか屋外のレストランのように庭にテーブルと椅子がセッティングされ、提灯がぶら下がっています。


いつ、どこでプレゼントを渡せばいいのか、全く勝手が分からず、とりあえず着席。
出席者にはお茶とお菓子が振舞われます。
名前忘れたけど、石灰(?)と一緒に噛んだら口が真っ赤になる実もありました。
お婆ちゃんが噛んでいました。

花嫁さんの姿はまだ見えません。

しばらく集まったゲストで歓談などしていると、いよいよいまじゅんさんがお家の中に花嫁さんを迎えに行きます。ワクワク…。早く花嫁さんの姿が見たい~。

そしてついに登場です。花嫁さんも花婿さんと同じような赤いアオザイに赤い帽子です。かわい~!
新郎のお父さんのご挨拶(通訳付き)、ケーキカット、指輪交換、シャンパン開封などイベントが続きます。



おもむろに、司会をしていたおじさんがものすごいいい声で歌いだしました。カンツォーネというんですか、「帰れソレントへ」とか、ちょっと違うだろうという歌を歌っています。
おじさんの熱唱は止まりません。次々と歌を披露します。とっても気持ち良さそうに歌います。
もうおじさんの独壇場です。日本人出席者はバカ受けでした。


その後、ケータリングに含まれているのでしょう、踊りを踊るお姉さん達や、またまた歌を披露するお姉さんが登場します。
お姉さんは日本の歌を歌ってくれたのですが、「北国の春」とかテレサテンの「つぐない」とか、これまた「ちょっと違うやろ~」という選曲です。
「北国の春」はまだしも、「つぐない」はいかがなもんでしょうか。
このおめでたい席で愛をつぐなって別れになっている場合ではないのです。
明日は他人同士になってどうするのじゃ。
出席した日本人全員が心の中で「それはちゃうやろ~!」と突っ込んでいたことは間違いありません。

引き続き、出席者の人たちのカラオケ大会へと発展し、ここでもまた司会のおじさんがしゃしゃり出ていました。本日の目的をきちんと理解しているのでしょうか。
近所の人たちもどどっと押し寄せて人だかりになっています。
このイベントを楽しんでいるようでした。


途中、新郎新婦が服を着替えて再登場。
ウエディングドレス姿も綺麗です。
でも結婚式用のしっかりメイクの時よりも、普段のときの方がもっと可愛いです!


ところで新郎新婦のご親族の席は舞台の後ろ側になってしまうので、これらのイベントをきちんと見ることができなかったのではないかと思いました。
ちょっと可愛そうですが、そういうものなのでしょうか。
さらに家の奥にはお婆さん達の席があり、彼女らはもっと会場が見えません。

結婚式のお料理もこれまたおいしゅうございました。
この写真を撮った後も、続々とお料理が出てきました。
やっぱりベトナム料理っておいしいわぁ~。


ベトナムの結婚式は、みなさん黙々とご飯を食べてあっさり終わると聞いていたのですが、本当にあっけなくお開きとなりました。
ご飯を食べ終わり、プレゼントやご祝儀を新郎新婦に渡したら、みなさんぞろぞろとまたバスへ戻って行きます。

帰る前に発見!とってもゴージャスな写真!
まるで映画のワンシーンのように綺麗です。
ベトナムでは結婚式の記念に撮ったゴージャスな写真を家に飾ったりしますが、いまじゅんさんもこの大きな大きな写真を新居に飾るのでしょうか。


帰る前に新郎新婦が乗り込むベンツの運転手さんが行方不明というハプニングもありましたが、無事発見。携帯電話が通じない地域なので、なかなか大変です。
新郎新婦がベンツに乗り込み、みんなで手を振って見送った直後に牛の集団が通り過ぎるような、のどかな村でした。



さて、結婚式の際に、ゴールドのセクシーなアオザイを着て歌を歌っていた人がいたのですが、日本人の間では「あの人は新婦の身内なのか、それとも業者の人なのか?」と話題に上がっていました。
帰りのバスで偶然彼女が隣に座ったので、私の渾身のベトナム語会話で聞いてみました。

「お姉さんは新婦の家族ですか?」
「いいえ、友達です。」

そうか、友達だったのか。それ以降の会話はベトナム語では続かず、英語にて。
お名前は新婦と同じHuongさん。でも声調が違うので違う名前です。
Hai Phuong出身だそうです。ハロン湾のあたり。
1歳半の子どもがいるのにスリムで美しい!
新婦のHuongさんとは親友だそうです。
う~ん、美しい人には美しい友達がいるものです。

ホテルニッコーへ帰り着き、引き出物のお皿を頂いて(これは日本の風習)帰りました。

初めてのベトナムの結婚式。町内会の集まりみたいで楽しかったです。
きっといまじゅんさんのご両親もさぞかしカルチャーショックを受けておられるでしょうが、喜んでいらっしゃると思います。

末永くお幸せに!

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