打ち合わせを終えたオキテスがクリテスのいる舳先に戻ってきた。
『おっ、クリテス、船の進み具合、状況はどうだ』
『はい、隊長。順調です。間もなく、一斉回頭して浜を目指す地点に到達します。回頭したら浜までの距離は5スタジオンぐらいです。段取りと指示をお願いします』
『よしっ!判った。水深、海底の状態はどうだ』
『座礁の心配はありません。浜まで半すタジオンくらい手前の水深で胸から肩あたりです。このあたりは思ったより遠浅です』
『判った』 彼はアミクスを大声で呼んだ。
『おっ、アミクス。松明信号の準備にかかっておくのだ、いいな。俺がサインを送ったら、左方向、浜へ向かって『一斉回頭』の指示を出すのだ。回頭を終えて浜にあと半スタジオンとなったら『下船、上陸せよ』だ判ったな。タイミングを間違えるな、以上だ』
『判りました。緊張しますね』
『当たり前だ。異常に気づいたら、直ぐ、俺に連絡だ、いいな。部署についてサインを待て』
段取りと指示を伝え終えた。彼は張りつめた気持ちでクリテスからのサインを待った。クリテスも船団の水先案内ということで
緊張していた。
彼は闇を通して目にする目印を見落とさないようにと真剣に浜の状態を見つめた。
『隊長っ!一斉回頭の地点です』
オキテスは、『判った』と短く答えて、アミクスのいる船尾に体を向けて大声をあげた。
『アミクス、一斉回頭だ。信号を送れ!』
『はいっ!』
張りのある返事が返ってきた。*
『おっ、クリテス、船の進み具合、状況はどうだ』
『はい、隊長。順調です。間もなく、一斉回頭して浜を目指す地点に到達します。回頭したら浜までの距離は5スタジオンぐらいです。段取りと指示をお願いします』
『よしっ!判った。水深、海底の状態はどうだ』
『座礁の心配はありません。浜まで半すタジオンくらい手前の水深で胸から肩あたりです。このあたりは思ったより遠浅です』
『判った』 彼はアミクスを大声で呼んだ。
『おっ、アミクス。松明信号の準備にかかっておくのだ、いいな。俺がサインを送ったら、左方向、浜へ向かって『一斉回頭』の指示を出すのだ。回頭を終えて浜にあと半スタジオンとなったら『下船、上陸せよ』だ判ったな。タイミングを間違えるな、以上だ』
『判りました。緊張しますね』
『当たり前だ。異常に気づいたら、直ぐ、俺に連絡だ、いいな。部署についてサインを待て』
段取りと指示を伝え終えた。彼は張りつめた気持ちでクリテスからのサインを待った。クリテスも船団の水先案内ということで
緊張していた。
彼は闇を通して目にする目印を見落とさないようにと真剣に浜の状態を見つめた。
『隊長っ!一斉回頭の地点です』
オキテスは、『判った』と短く答えて、アミクスのいる船尾に体を向けて大声をあげた。
『アミクス、一斉回頭だ。信号を送れ!』
『はいっ!』
張りのある返事が返ってきた。*