船が停まる。海に飛び込む音が各所にあがる。舳先に結ばれている引き縄に取り付く、手繰る、掛け声よろしく引き始めた。船は浜に向けてゆっくりと引かれていった。上陸作業が続く、2隻の改造交易船は、海上に引き停められて、碇石で係留された。
統領と軍団長の下船はオキテスの指示に従うことになっていた。浜ではパリヌルスの指示で隊列がしかれた。
『統領、舟艇を呼ぼうと思っているのですが』
オキテスが声をかけた。波打ち際まで30歩くらいと思われる。統領が答えた。
『いや、いい。この距離だ、俺も海中を歩いて浜にあがる、イリオネス、行こう』
統領、イリオネス、オキテスと続いて海に飛び込んだ。海中を歩くこと30数歩、波打ち際に一歩を印した。
突如、沸き上がる歓声と拍手、パリヌルスが進み出てきた。
『統領!ようこそ、クレタ島の浜です』
『おっ!そうか、、、、』
アエネアスは、言葉が続かなかった。
拍手がなりやまない、アエネアスは隊列の前を進む。彼らと目が合う、拍手が盛り上がる。感動場面が展開する、感動のるつぼと化した。
閲兵を終えたアエネアスが隊列の中央に立った。上陸しての第一声をあげた。
『諸君っ!エノスを出てから、この地まで大変にご苦労であった。ここまで無事にこれた。この地が、我々の目指している建国の地であるか、どうかは、今のところ定かではない。我々が国を興す地点に一歩近づいたことは間違いない。はるばるの海路、大変にご苦労であった。ここに諸君たちの苦労に心から感謝する。ありがとう』
統領の言葉に一同は大歓声をあげた。
統領と軍団長の下船はオキテスの指示に従うことになっていた。浜ではパリヌルスの指示で隊列がしかれた。
『統領、舟艇を呼ぼうと思っているのですが』
オキテスが声をかけた。波打ち際まで30歩くらいと思われる。統領が答えた。
『いや、いい。この距離だ、俺も海中を歩いて浜にあがる、イリオネス、行こう』
統領、イリオネス、オキテスと続いて海に飛び込んだ。海中を歩くこと30数歩、波打ち際に一歩を印した。
突如、沸き上がる歓声と拍手、パリヌルスが進み出てきた。
『統領!ようこそ、クレタ島の浜です』
『おっ!そうか、、、、』
アエネアスは、言葉が続かなかった。
拍手がなりやまない、アエネアスは隊列の前を進む。彼らと目が合う、拍手が盛り上がる。感動場面が展開する、感動のるつぼと化した。
閲兵を終えたアエネアスが隊列の中央に立った。上陸しての第一声をあげた。
『諸君っ!エノスを出てから、この地まで大変にご苦労であった。ここまで無事にこれた。この地が、我々の目指している建国の地であるか、どうかは、今のところ定かではない。我々が国を興す地点に一歩近づいたことは間違いない。はるばるの海路、大変にご苦労であった。ここに諸君たちの苦労に心から感謝する。ありがとう』
統領の言葉に一同は大歓声をあげた。