オロンテスは、その足で集散所の詰め所へと向かう。
『お~、ハニタス殿、おいででしたか。午前中はいろいろとありがとうございました。ちょっと、頼みごとがあってきました』
『何でしょう?』
『テムパキオへの地図のことです。テムパキオへは、クレタ島の西回りの航路で行くわけですが、その航路の地図がほしいというわけです。木板に書いていただければ幸いなのですが、お願いします。またレテムノンの港の図面が必要です。レテムノンへの航路についてはよく知っています。以上、2面の図面を必要とします。よろしく願います』
『そうですな、言われる通り必要ですな。解りました。図面の事、夕刻までに売り場のほうへトミタスに届けさせます』
『よろしく願います』
オロンテスは売り場に戻り、図面の到着を待った。
夕刻となり、トミタスが地図を描いた木板をもってパン売り場に姿を見せる。
『あ~、オロンテス殿、依頼のありました地図を持ってきました』と言って、2枚の木板をオロンテスに手渡す。
『おう、トミタス殿、世話をかけましたな。こちらがテムパキオへの地図で、こちらがレテムノンの港の図面ですな。確かに受け取りました。ありがとう、礼を言います』
『では、よろしく願います』
トミタスが売り場をあとにして去っていく、オキテスはその場をはずしていた。
『おう、オキテス、地図が届いた。見てみるか』
オキテスがとどいた2枚の木板に目をおとす。
『おう、よく描かれておるではないか。一目瞭然、見てわかる。その木板をもって一緒に行こう』
『どこへだ?』
『スダヌスのところへだ』
『おう、了解!』
二人は、2枚の木板を携えてスダヌスの売り場へと歩を向ける。彼は売り場に立って、客対応の真っ最中である。
『おう、ご両人!何か用か?』
『ちょっと、見てもらいたい!』
『おう、解った!』
彼の言葉づかいは、売り場の客対応の言葉である。
オロンテスが図の描かれた木板を手渡す、図に見入るスダヌスが口を開く。
『おう、なかなか、よう描かれている。こちらのテムパキオへの地図は、ハニタスの描いたものだな。あいつ、このようなことはとても几帳面なのだ。うんうん、停泊地についても記している。まず、第一日目は、陽の出前に出航して、一路停泊地を目指すことだな、あとは順調航海で行けば夕刻前にテムパキオに到着する。オキテスとギアスであれば航海がうまくいく筈だ。洋上においての外敵との遭遇には注意せよだ。これは言っておく』
『スダヌス浜頭、ありがとう。詳しいことはもう一度聞きにくる』
二人は、売り場をあとにした。
『お~、ハニタス殿、おいででしたか。午前中はいろいろとありがとうございました。ちょっと、頼みごとがあってきました』
『何でしょう?』
『テムパキオへの地図のことです。テムパキオへは、クレタ島の西回りの航路で行くわけですが、その航路の地図がほしいというわけです。木板に書いていただければ幸いなのですが、お願いします。またレテムノンの港の図面が必要です。レテムノンへの航路についてはよく知っています。以上、2面の図面を必要とします。よろしく願います』
『そうですな、言われる通り必要ですな。解りました。図面の事、夕刻までに売り場のほうへトミタスに届けさせます』
『よろしく願います』
オロンテスは売り場に戻り、図面の到着を待った。
夕刻となり、トミタスが地図を描いた木板をもってパン売り場に姿を見せる。
『あ~、オロンテス殿、依頼のありました地図を持ってきました』と言って、2枚の木板をオロンテスに手渡す。
『おう、トミタス殿、世話をかけましたな。こちらがテムパキオへの地図で、こちらがレテムノンの港の図面ですな。確かに受け取りました。ありがとう、礼を言います』
『では、よろしく願います』
トミタスが売り場をあとにして去っていく、オキテスはその場をはずしていた。
『おう、オキテス、地図が届いた。見てみるか』
オキテスがとどいた2枚の木板に目をおとす。
『おう、よく描かれておるではないか。一目瞭然、見てわかる。その木板をもって一緒に行こう』
『どこへだ?』
『スダヌスのところへだ』
『おう、了解!』
二人は、2枚の木板を携えてスダヌスの売り場へと歩を向ける。彼は売り場に立って、客対応の真っ最中である。
『おう、ご両人!何か用か?』
『ちょっと、見てもらいたい!』
『おう、解った!』
彼の言葉づかいは、売り場の客対応の言葉である。
オロンテスが図の描かれた木板を手渡す、図に見入るスダヌスが口を開く。
『おう、なかなか、よう描かれている。こちらのテムパキオへの地図は、ハニタスの描いたものだな。あいつ、このようなことはとても几帳面なのだ。うんうん、停泊地についても記している。まず、第一日目は、陽の出前に出航して、一路停泊地を目指すことだな、あとは順調航海で行けば夕刻前にテムパキオに到着する。オキテスとギアスであれば航海がうまくいく筈だ。洋上においての外敵との遭遇には注意せよだ。これは言っておく』
『スダヌス浜頭、ありがとう。詳しいことはもう一度聞きにくる』
二人は、売り場をあとにした。
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