『エドモン浜頭殿、テムノス浜頭殿、皆さん、ご苦労でした。無事にマリアに着港しました。今日のこれからをどのようにするかを打ち合わせいたしたく思います』
エドモン浜頭が応じてくる。
『イリオネス殿、ご苦労でした。なかなか乗り心地のいい船でした。考えさせられることが多々ありますな。操船もしやすく、いい走りの船です。今日のこれからの予定ですが、集散所のほうも昼食どきです。我々も昼といきませんか、船に乗り組んでいた漕ぎかた連中も一緒に昼としましょう。私らの特別は考えられないでよろしいです。一同でやりましょう』
『そうですか、それでいいですかな。心遣いいただいてありがとうございます』
『それでいいのです。昼食の準備は、私が案内いたします。全員一緒に行きましょう。そのように手配りしてください』
『解りました』
イリオネスはオキテスのほうへ体を向ける。
『オキテス隊長、話は聞いていたな。そういうことだ。全員一緒に集散所へ行く。一同の引率はスダヌス浜頭に頼むとして、オキテス、ギアス、ゴッカス、そして、俺、ほかに四、五人を連れてエドモン浜頭と一緒に行くとする。そのように手配を頼む』
『エドモン浜頭、少々待ってください』
『おう、承知!ところでだな。新舵の構造についての説明を昼食の折にでも聞きたいと考えている』
『了解いたしました。操船担当のゴッカスに説明させます』
『おう、そうしてくれるか、ありがとう』
イリオネスは傍らにいるゴッカスに耳打ちをする。
『おう、ゴッカス、頼みだ。昼食を済ませたらエドモン浜頭殿に、そして、浜頭の皆さんに新舵の構造とその期待効果について説明してくれ』
『はい、解りました』
ゴッカスは指示されたことを二つ返事で引き受けた。
エドモン浜頭は、イリオネスらの仕事を成功させてやりたいとイラクリオンからの船の走りを体感して感じた。そこでまずそれにはと考えた。
エドモン浜頭は、テムノス浜頭と計って、集散所との折衝の有利な展開計画を練りあげようとしている。
集散所で話を進める前に知っておくべきことを知っておきたいと心を固めたのである。
船の留守役を残して漕ぎかたら全員が集まる、エドモン浜頭に準備が整ったことを伝える。
『イリオネス殿、行きましょう』
一行が集散所へと歩を向ける、浜頭連中とイリオネスが先頭にたって話を交わしながら歩を進めた。
エドモン浜頭が応じてくる。
『イリオネス殿、ご苦労でした。なかなか乗り心地のいい船でした。考えさせられることが多々ありますな。操船もしやすく、いい走りの船です。今日のこれからの予定ですが、集散所のほうも昼食どきです。我々も昼といきませんか、船に乗り組んでいた漕ぎかた連中も一緒に昼としましょう。私らの特別は考えられないでよろしいです。一同でやりましょう』
『そうですか、それでいいですかな。心遣いいただいてありがとうございます』
『それでいいのです。昼食の準備は、私が案内いたします。全員一緒に行きましょう。そのように手配りしてください』
『解りました』
イリオネスはオキテスのほうへ体を向ける。
『オキテス隊長、話は聞いていたな。そういうことだ。全員一緒に集散所へ行く。一同の引率はスダヌス浜頭に頼むとして、オキテス、ギアス、ゴッカス、そして、俺、ほかに四、五人を連れてエドモン浜頭と一緒に行くとする。そのように手配を頼む』
『エドモン浜頭、少々待ってください』
『おう、承知!ところでだな。新舵の構造についての説明を昼食の折にでも聞きたいと考えている』
『了解いたしました。操船担当のゴッカスに説明させます』
『おう、そうしてくれるか、ありがとう』
イリオネスは傍らにいるゴッカスに耳打ちをする。
『おう、ゴッカス、頼みだ。昼食を済ませたらエドモン浜頭殿に、そして、浜頭の皆さんに新舵の構造とその期待効果について説明してくれ』
『はい、解りました』
ゴッカスは指示されたことを二つ返事で引き受けた。
エドモン浜頭は、イリオネスらの仕事を成功させてやりたいとイラクリオンからの船の走りを体感して感じた。そこでまずそれにはと考えた。
エドモン浜頭は、テムノス浜頭と計って、集散所との折衝の有利な展開計画を練りあげようとしている。
集散所で話を進める前に知っておくべきことを知っておきたいと心を固めたのである。
船の留守役を残して漕ぎかたら全員が集まる、エドモン浜頭に準備が整ったことを伝える。
『イリオネス殿、行きましょう』
一行が集散所へと歩を向ける、浜頭連中とイリオネスが先頭にたって話を交わしながら歩を進めた。
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