平成24年11月28日(水)
内藤クリニックに親父とK叔父と3人で伺った。
内藤先生は親父の愚痴のような話を辛抱強く聞いてくれました。
親父は、(内藤先生が余命告知反対論者なこともあり)
「医者が患者に余命を告知するのはいかんですよね。」
と延々、グチグチグチグチ。
30分ほど黙って聞いていたが、だんだん腹が立ってきて思わず口を挟む私。
「余命告知の是非は俺には分からないけど、親父が『私の余命はどれくらいですか?』って主治医の先生に聞いたから主治医の先生はそれに答えたんだろ? 自分で質問しといて、その答えに傷ついたから『医者は余命告知すべきじゃない』って文句言うのはおかしい。ってゆうか、品がない。医者も俺たち弁護士も、患者やクライアントから質問されれば誠意をもってそれに答えるのが仕事。俺は親父の質問に正直に答えた主治医の先生は全然間違ってないと思う。今日はセカンド・オピニオンとNK療法の説明を聞きに来たんだから、それをちゃんと聞こう。他のお医者さんの治療姿勢の是非を今ここで論じたって仕方ないだろ?」
お優しい内藤先生が、
「まぁ、そうは言っても、白衣着た医者から『あと何年しか生きられません』って言われれば、どんな人間だってやっぱり、がっくりしちゃうんです。人間、そんなに強い生き物じゃないですよ。」
とフォロー。
私も多分、「弁護士とクライアント」という仕事上の関係なら内藤先生と同じことを言ったであろう。
ただ、やっぱり、親父には最後までカッコ良くあって欲しい。勝手な言い草だが。
ちなみに、内藤先生に伺ったところ、
「NK療法でガンの明らかな縮小・消滅が認められた当クリニックの患者さんは全体の39%。ガンの進行が明らかに止まったのが20%。残りの患者さんは途中で治療に来なくなってしまったりして追跡不能。」
とのこと。
帰り道、K叔父の家に寄って、それから「かっぱ寿司」で昼食(なんか、名古屋の食事って回転寿司ばっかだ。)。
K叔父の家で、親父は早速、安藤先生に面談の予約(サード・オピニオン?)を入れてました。
12月18日に安藤先生の病院(北九州市小倉区)まで日帰りで行って来る、という。
私はその日、さいたま地裁で裁判なので同行できず。
それにしても、北九州日帰りって・・・・・
・・・・めっちゃ元気じゃん。親父。
主治医の「余命告知」に愚痴をたれる親父を非難はしたけど、少なくとも、親父は内藤先生や安藤先生を信頼してガンを治そうとはしてる。
私はどちらかというと(職業柄か、生まれつきの性格か)まずは物事を疑ってかかる方なので、NK療法も安藤先生の代替療法も実は半分眉唾。
「どっちの生き方が人として美しいか」っていったら、
物事斜に構えて疑いながら生きてる私より、人を信じて生きようとしている親父の方だと思う。
東京に戻ってきて、親父に電話をする。既にNK療法を正式に申し込んだとのこと。
早っ
今日、内藤先生との面談後に培養用の血液は採取して貰っていたので、12月16日にNK細胞を培養増殖させた血液を身体に戻すために内藤クリニックに行くそうである。
ちなみに、翌17日は親父が主催する「いとこ会」(という名の親戚が集まる食事会)。翌々18日は北九州小倉に日帰りサード・オピニオン。
・・・・超元気じゃん、親父。