今年も全国津々浦々の成人式でバカ共が騒いだそうですな。
大阪の橋本さんはスピーチの途中で切れたそうですな。
最近、少し数が減ったような気もするが(気がするだけかもしれないが)、毎年、成人式には「これでもか」というくらいバカが騒ぎますな。
今回はご批判を覚悟の上で、あえて「バカ」を「バカ」と呼ぶことにする。
たいてい、というかほとんどの場合、騒いでるバカって、ヤンキー風のにいちゃん・ねぇちゃんである。
不思議だ。
彼らはついこの前まで、親とか、ガッコとか、社会とかに毒づいて生きていたのではなかったか? 「社会のルールとかジョーシキとかカンケーねーぜ。イェーイ。」とか言ってたのではなかったか? その彼らが、嬉しそうにバカ面下げて、どっかのレンタル衣装屋で借りてきた明らかにセンス0の羽織袴や振り袖着て「行政主催の成人式」に出席している、ということに激しく違和感を覚えるのは私だけだろうか?
それでもまぁ、「俺らも20歳になったんだからよ、酒もタバコもケンカも卒業だぜ。イェーイ。」とかしこまって座ってるならまだ可愛げもあるが、彼らときたら、暴れる、喧嘩する、喋る、歌う、器物損壊する・・・、ほとんど気違いの集団暴走である。(既に過去の遺物かもしれないが)不良中学生の修学旅行先での他校との乱闘でもここまでヒドくはない。
毎年毎年(といっても成人式は一生に一度だけだけど)成人式で騒ぐバカ共へ。
お前らが成人式を否定するのはお前らの自由だ。
だけど勘違いすんなよ。成人式を楽しみにしたり、人生の節目にしようとしたりしている(奇特な)人もいるんだぞ。お前らにそういう人たちの人生の門出(うわっ、こっ恥ずかしい言葉!)をぶち壊しにする権利なんかこれっぽっちもねー!
私は落ちこぼれとか、不良とか、はみ出し者とか、落伍者が、社会から強制的に押し込まれたシステムの中で暴れることには比較的寛容な男である。私もその類の人間だった時が(比較的長く)あったからである。だから授業中にどっか行っちゃうバカも、校舎のガラスを割っちゃうバカも、校長先生が長々と鬱陶しい話をする朝礼台を夜中にこっそりグランドに埋めちゃうバカも、体育館の屋根に登ってションベンする大バカも、笑って許すことにしている。ただし、それはそのバカ共が中学生までの話だ。
中学校までは義務教育である。子どもたちは泣こうが喚こうが「システム」として義務教育を受けさせられる立場にいる。嫌なことを無理矢理やらされりゃ誰だって暴れちゃうだろう。ガラスも割っちゃうだろう。どっかに逃げ出したくもなるだろう。ションベンまき散らしたくもなるかもしれない。
しかし、高校以上は学校に行こうが働こうが家で寝てようが自由である。自分の意志で高校行って、「面白くない」と暴れて他人に迷惑かけるのはバカとは言わない。気違いである。私も高校時代は気持ちよく落ちこぼれてたし心も荒みきってたが、真面目に勉強して大学目指している奴らの邪魔はしなかった。「俺にはとても真似できない。えれーなぁ」と心のどこかでソンケーもしてた。
成人式も同じである。
マスコミも行政もホントはそう思ってるはずなのに誰もはっきり言わないから代わりに私が言う。
成人式でバカ騒ぎするアホ共は成人式にはくんな!
ちなみに私は成人式の日、田無の友人宅で麻雀を打っていた。成人式なんかハナから行く気もなかった。「大人になった」実感もないのに、おめでたいチンドン屋のような格好して市役所だか区役所だかにのこのこ出かけていくのは「カッコ悪い」と思ってた。なにより、そんな気分の私が式に出るのは式の主催者とか「新成人を祝ってくれようとしている人たち」に失礼だとも思っていた。
いっそ、公職選挙法を改正して「成人式でバカ騒ぎしたヤツらからは選挙権を5年くらい剥奪する」というのはどうだ? だって、ヤツらは「大人」じゃないんだから。もちろん酒もタバコもダメ。運転免許証も取り上げた方がいい。結婚して子供を作るなんざとんでもない。そうだ、これを今度の都知事選の争点にしよう!
私も年をとって、「税金で面倒見てもらうガキ」の立場から、「税金を(しかも決して少なくない額を)払うというかむしり取られる」立場になった。
だから言うぞ。
暴れていいところとそうじゃないところの区別もつかないマヌケを祝うために私の税金が使われてるかと思うと新年早々(毎年毎年)むかっ腹立つ。マヂで。