つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

キャプテン・フィリップス

2013-12-20 19:26:38 | 映画

今月は「ラ」を作ろうと思っていたのですが、投稿日を失敗したので、現時点でもう「ラ」は無理ということに・・・。

え~い、面倒じゃ。もうやめた。

これからは投稿したいときに投稿したいものを投稿する。

 

というわけで、12月6日(金)

 

監督:ポール・グリーングラス

出演・トム・ハンクス、キャサリン・キーナー、バーカット・アブディ

 

90点

面白い。

お金かけてこういう映画作らせたらやっぱりハリウッドだなぁ、と感心しました。

トム・ハンクスもよかったけど、バーカット・アブディはそれを上回る好演。

 

-10点の理由は原作者がフィリップ船長ご自身なので。単なる個人的趣味だけど、「自分の過酷な体験を本にして売る」というのはなんとなく好きくない。まぁ、フィリップ船長が原作を書いてくれなきゃこの映画も生まれなかったかもしれないんですが。

 

あと、音楽がイマイチ。前日に急に観返したくなってDVDで観た「荒野の7人」の印象が強すぎました。エルマー・バーンスタインって、やっぱ凄い。

 

最近の映画の音楽って、それだけで独立して評価されるような名曲って少ないよね?

昔は映画のサントラ盤LPを少ない小遣い貯めて買いに行ったものですが。

アラビアのロレンスとか、ドクトル・ジバゴとか、戦場にかける橋とか、史上最大の作戦とか、刑事コロンボとか。あ、コロンボはTVか。

 そういう意味ではテーマ曲が印象に残るスタジオ・ジブリ系の作品って実はすごいのかも。

 

技術とか情報がどんどん進歩した分、スクリーンの中で息づく天才が少なくなった。ような気がするぞ。気のせいかもしれんが。

 


腫瘍マーカーの数値(9)

2013-12-19 18:57:01 | 親父の肺癌

2013年11月29日(金)

 

親父の最新の腫瘍マーカー検査結果(2013年11月29日時点)は以下のとおり。

先日、親父が一人で暮らしている実家を大掃除して来た。冷蔵庫の下からテレビの裏から和室の欄間まで、2日間かけて家中を磨き上げる。時間切れでトイレと浴室と洗面所と納戸が手つかずとなったが、それはまた次の機会だ。ホコリで死んだ奴はおらん。な、親父。

現在、親父は私が高校を卒業するまで使っていた2階東側の6畳洋室を自分のパソコンルームとして使っている。親父のパソコンルーム(かつての私の部屋)の入口の扉を雑巾で拭きながら、

「反抗期でろくに口もきかない、何考えてるのか全然分からない、馬鹿のくせにクソ生意気なニキビ面の高校生を、親父はこの扉の外からどういう気持ちで見ていたのか。」

と思ったら少し切なくなる。

親父には長生きして欲しいです。せめて再来年の4月の長男の中学校入学と次男の小学校入学の姿は見せてやりたいと思う。

 

(  )内は前回検査時(2013年10月30日)の検査結果。

ProGRP 66(57)※基準値81以下 肺ガンに特有の腫瘍マーカー

CEA 2.4(2.4)※基準値5.0以下 胃・大腸・肝臓ガンに特有の腫瘍マーカー

NSE 14.2(14.9)※基準値16.3以下 小細胞肺ガン、神経芽細胞腫に特有の腫瘍マーカー。告知時(2012/10/11の数値は22.8)

CA19-9 35(39)※基準値37以下 膵臓・胆道・胃・大腸・肝臓ガンに特有の腫瘍マーカー

【免疫力の数値】

アルブミン 4.1(4.2)※基準値3.8~5.3

リンパ球 38.1(37.8)※基準値18.0~59.0

ガンの大きさは

上部 縦1.94cm(1.81cm)

    横2.72cm(2.33cm)

    奥行-cm(-cm)

下部 縦2.12cm(1.94cm)

    横4.25cm(4.32cm)

 


柳家小三治

2013-12-18 17:53:31 | 映画

「映画」じゃないけど、わざわざ「落語」っていうカテゴリーを作るのも面倒なので。

 

以前、平尾CCのゴルフにご一緒させて頂いた(そして私をコテンパンにした)I さんから小三治師匠のCD(柳家小三治トークショー①)をお借りした。

タイトルは「めりけん留学奮闘記」。1990年1月31日に鈴本演芸場で収録されたものである。

 

ところで少し前に国選事件を受任した。被疑者の勾留されている警察署が私の自宅から車で15分くらいの所なので接見はいったん自宅に帰ってから車で行くことにする。国選事件なのでガソリン代(しかも私の車はハイオク指定)や駐車場代は当然出ないけど。

警察署への行き帰りの車の中でお借りした小三治師匠のCDを聞いてました。

不謹慎だと言わば言え。刑事事件の接見はともすると被疑者と一緒に暗~くなってしまうので、こうやって自らを気持ちを鼓舞するんですよ。被疑者と一緒に暗くなってても何も事態は好転しないでしょ。以前、その筋の方から聞いた話では、刑務所の慰問で一番好評なのも落語なんだそうです。

真面目な顔して、難しそうに眉間に皺寄せてやってりゃいいってもんじゃないのよ、弁護士の仕事は。

 

いかん、話がそれた。

いやぁ、やっぱり小三治師匠は面白い。凄いっす。上手い。

 

ちなみに、CD聞きながら、

「あれ?なんかこの話知ってる・・・? デジャ・ビュ?」 

と思っていたら、以前、所属していたM事務所の後輩N弁護士がくれた「まくら」(柳家小三治・講談社文庫)に収録されていた話でした。こりゃ知ってるはずだ。

 

小三治師匠がCDの中で、

『新婚旅行、ヨーロッパ、幅がききませんよ。「ああ、ヨーロッパね」「グァム? かわいそうに」てなもんですよ。今、幅がきくところはどこか。ずばり、熱海です。「新婚旅行? 熱海です。」「熱海? すごーい」なんて、すごいんですから。そりゃ熱海に行く方がずっと高級です。』

と仰ってますが、

師匠。実は私、新婚旅行は熱海でした。えっへん。

ちなみに私が新婚旅行に行ったのは1995年。

あぁ、小三治師匠は私が熱海を新婚旅行先と見定める5年も前に熱海に目をつけておられた。さすがです、師匠。

 

あ、あと、CDで小三治師匠の声だけ聞いていたら、カクスコ(という人気劇団があったのです。昔)の役者、井之上隆志さんの話し方は小三治師匠をお手本にしていたんだ、と発見しました。

 

分かる人にしか分からない、分からない人にはさっぱり面白くもない話題でスイマセン。

 

 

 


ミズノヒロシくん(その2)

2013-12-17 16:56:36 | 日記

埼玉県東部の市立中学校で10~11月にあった生徒会長選で、2人の教師が特定の候補者への投票を他の生徒に働きかけていたことがわかった。同校は朝日新聞の取材に、「不適切な行為があった」
と認めた。全校集会で生徒に謝罪したという。
同校によると、選挙は10月7日に公示され、2年生のAさんとBさんの2人が立候補。
10月31日に生徒が投票し、11月1日に開票した。この間、生徒会を担当する男女2人の教師が、生徒会役員をしていたBさんへの投票を呼びかけていた。
男性教師が顧問を務める部活では、投票日に部活動があったため、前日に「期日前投票」を教室で実施。
その際、男性教師は「Aの言う自由とは校則を緩めることだが、認められない」と発言し、生徒が候補者名を記入する様子を教室の後ろから見ていた。
女性教師は投票日までに、自分が副担任を務めるクラスや、顧問を務める部活の生徒に対し、「Bさんがいないと生徒会はだめなの」などと、Bさんへの投票を促したという。
[朝日新聞]2013年12月13日12時01分
http://www.asahi.com/articles/TKY201312130032.html

 

やっと時代が俺に追いついたか。

意味の分からない人は12月3日のこのブログの記事を参照のこと。

それにしても宮崎駿監督の引退予言といい、このブログの記事を世の中が追いかけてくること追いかけてくること。

ま、偶然だけどね。

 


特定秘密保護法案

2013-12-05 19:30:02 | 日記

参議院特別委員会で強行可決されて今晩中にも本会議通過しそうな勢いですな。

日本弁護士連合会は公式に反対声明を出してるので、ここで私一人が

「まぁ、いいんじゃね?」

とか言ったらミズノヒロシくん事件の再来になりそうですな。しかも今度は唯一話しかけてくれる「ミズノヒロシくん」もいないし。抹殺されちゃうかな。別にかまわないけど。

 

内容的には難のある法案だと思いますが、それより、この法案を取りまく日本という国のヒステリックな喧噪の方が興味深いです。

裁判所から「違憲無効」とか「違憲状態」と叱られまくってる選挙で選ばれた議員連中の野次と怒号と罵声と強行が入り乱れる中、衆議院では賛成票を投じた一部野党が参議院では臆面もなく反対を叫んでみたり、今までさんざん「やらせ」や「スポンサー様のご意向最優先」の報道をしてきたマスコミが臆面もなく「国民の知る権利」の守護者に変貌したり。

 

あのさ、こういう議員を選んだのも、こういうマスコミを育てたのも、全部、あんたら(含む、私)国民なんだからね。

「その国の議会とマスメディアを見ればその国の国民のレベルが分かる」

は正論だと思うな。

今の国会とマスコミの姿は子どもたちには見せられないでしょ。恥ずかしくて。

「相手の話をちゃんと最後まで聞きましょう。自分と意見が違っても相手の意見を尊重しましょう。そして多数決で決めた結果には従いましょう。」

って学校で教えてんじゃないの? 

 

いいじゃん、強行採決したけりゃさせてやれば。

特定秘密保護法がホントに天下の悪法で廃止すべき法律だったら、次の選挙で「とにもかくにもわが党は特定秘密保護法を廃止します。それ以外に公約は特にありません。」って政党と候補者に投票すればいいじゃん。次の選挙前に誰かが特定秘密保護法違反で逮捕されたら徹底的に憲法違反を主張をして最高裁の判断を引っぱり出せばいいじゃん。

多数決民主主義(と立憲民主主義)って、そういうものでしょ?

 

何人かの方から

「特定秘密保護法案、どう思います?」

とご質問をいただいたのでこの場を借りてまとめてお答えします。

聞くに堪えず。見るに及ばず。語るに落ちる。