つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

7日間ブックカバーチャレンジ【1日目】

2020-04-30 12:18:00 | 日記
敬愛する高橋いさをさんから7日間ブックカバーチャレンジ(以下「7BC」)のバトンを渡され(てしまっ)た。

私の仲人のIさんとか、いつもこのブログを読みに来てコメントをくれるSさんとかも既にFB上で7BCのバトンを渡しまくっているので、そういうイベント(?)があるのはなんとなく知ってはいたが、まさか私にお鉢が回ってくるとは思わなかった。

いさをさんは数少ない私の友達(向こうはそうは思ってないかもしれないが)の1人である上に、いろんな意味で私が尊敬している数少ないヒトでもある。
なので、「金貸して」という以外のいさをさんの頼みは基本的に断らないことにしている。
その間隙を突かれた形だ。

いさをさんは、
「私は友だちが少ないので、あとは平岩さんに任せます」
と言う。
何言ってんだ、いさをさん。

友だち少ない自慢なら負けませんぜ!

安請け合いしてバトン受け取った後で、自分がバトンを渡せる「友だち」の顔を思い浮かべてみたら、あまりの少なさに愕然として3時間くらいマジで落ち込んだわ!
なんだ、この人の心の暗部を抉(えぐ)るような企画は!

ググってみたら7BCのルールも少しずつ変容しているようで、招待する友だちの名前を明かさず、淡々と7日間、本のカバーの写真のみをアップしている人、本の内容には触れないというルールを無視して書評を載せてる人と様々だ。

よく考えたら、どこの誰が決めたかも分からないルールに無盲目に従うのは私のポリシーに反する。
ちなみに私のポリシーは、
「私が世界を変えることはあっても、
世界に私が変えられことはない」
だ。

かと言って、渡されたバトンを私のところでお焚き上げしちゃったら、片手で数えるほどの私の友だちリストから名前を削除するよう、いさをさんから申し入れられそうだ。
聞けば、いさをさんにバトンを渡したのは篠井英介さんだという。
バトン、重すぎるわ!

というわけで、バトンは渡すが、これまでの7BCルールを私は以下のとおり変更させて頂くことにした。

1.7日間、本は紹介するが、たまにお休みの日もあり(毎日のアップは面倒くさいので)
2.気が向いたら、必要に応じて本の内容にも触れることあり。
3.紹介するのは小説、コミック、詩集、画集と「紙媒体」で刊行されているものならなんでもOK。
4.複数巻にわたる作品は全巻のカバー写真をアップしてもOK。
5.バトンを渡す相手には個別にメールやLINEで「私の今回の記事のバトンはあなた宛よ」と連絡するけど、FBやブログ上では公開しない。人によっては重荷に感じたり(私だ)、友だちの少なさに落ち込んだりすることもあるだろうし(私だ)、名前を公開されること自体が迷惑だと感じる人もいるかもしれないからね。たとえば、「7BCの企画には賛同するけど、『平岩の友だち』として名前を晒されるのはなぁ」という人だってきっといるだろう。
・・・あ、今、また、ちょっと落ち込んだ。

というわけで、新ルールの7BC第1日目。
光瀬龍さんの「百億の昼と千億の夜」
写真は角川文庫版。
カバーデザインは鶴田一郎さんだ。

日本のSF文学の金字塔と言っていい作品である。
今でこそ猫も杓子もSFといえばすぐ「オリハルコン」を使いたがるが、最初にSF作品の中で「オリハルコン」に重要な意味を持たせたのはこの「百億の昼と千億の夜」ではなかったか。
物語も壮大で、哲学、宗教、宇宙論、物理学と時間と分野を超越して読む者を引き込み続けるその展開は圧巻の一言だ。

「文字しかない小説は苦手なんだよね」
という方には萩尾望都さんのコミック版をどうぞ↓


萩尾望都さんといえば、「11人いる!」という名作もあるが、コミック版の「百億の昼と千億の夜」もオススメだ。


あれ?
本の写真が3冊になってる。

新ルールその6。
6.紹介する本に関連する本の紹介もしてよし。





いいかげんにしろよ、au

2020-04-23 21:55:00 | 日記
私のケータイはauである。
auの前身の日本移動通信(当時はたしか「IDO」と言ったっけ)時代からだから、かれこれ30年以上の付き合いだ。
まだ「携帯電話」というものが「ちょっと珍しいゼータク品」の頃から早々に契約して、会社名が変わりブランド名が変わっても、ドコモにも白犬様にも浮気することなくずーっとauを使い続けて来たのは、私の高校時代からの親友TがIDO〜KDDIに勤めていたからである(今は出向して別会社の偉い人になっている)。

今年、それまで使っていたJCOMのネット環境があまりに悪いので(通信速度は遅く、Wi-Fiは頻繁にブチ切れる)、Tに相談してauひかりに乗り換えた。

非常に快適である。
速いし、切れない。
なのでauひかりにはなんの文句も不満もないが、昨日、とつぜん

0120-938-112

という番号から営業電話が私のケータイにかかってきた。
それも、まだ仕事している時間帯に、である。
調べてみると、auホームセキュリティの営業の電話番号らしく、ネット上でも「しつこい」「強引」「仕事してる時間に・・・」とすこぶる評判が悪い。

うちの事務所は現在、新型コロナ対策で秘書と事務員は5月6日まで自宅待機、弁護士は交代で毎日1人だけが事務所に出てきて仕事している。
昨日は私の出勤当番日だった。
秘書も事務員も相方の弁護士もいないので、クライアントや裁判所から同時に電話がかかってきたりすると、文字通りテンヤワンヤだ(しかも、不思議なことに何故か電話って同時にかかってくることが多い)。

そういう状態の私のケータイにいきなり電話してきて(電話はいつだって「いきなり」だが)、

「auひかりをご契約のお客様にお得な契約プランのご案内です」

ときた。

以前にもこの手の電話が頻繁にかかってきたことがあったが、「営業電話はかけて来ないようしてもらえないか」とTに泣きついたところ、その後、auからの営業電話はピタリと止まった。
もしかしたらTはKDDI社内でスゴい奴だったのかもしれない。

そういうこともあって油断していたこともある。
そもそも心当たりのない「0120」で始まる番号に応答してしまった私も迂闊だった。

昨日は、電話をかけてきた女性に、
「このケータイは仕事でも使っている。仕事柄、本当に急いで助けを求めて電話してくる人もいる。頼むからこのケータイに営業の電話はかけて来ないで欲しい。営業をしたいのなら自宅宛にDMを送ってくれれば検討する。以前にも同じお願いをしているのだが、申し送りされてないのか?」
と少しキツめに申し入れた。
「たいへん申し訳ありませんでした」
と女性も謝ってくれたので、それで終わったと思っていた。

そして本日。
子どもと夕飯を食べているところに再び、
0120-938-112
から着信が。
昨日と同じ番号であることには気づいたが、もしかしたら、昨日、私がキツめにクレームを言ったので、その謝罪かもと思い電話に出た。

今日は男性だった。
「昨日の女性の上司かしらん?」
と思ったら、

「auひかりをご契約のお客様にお得な契約プランのご案内です」

と一言一句、昨日と同じことを話し始めた。

デ・ジャヴか?

昨日の今日である。
昨日、あれほどこちらの事情を説明して、営業電話はやめて欲しいと申し入れたはずだ。
それ以前にはTの手まで煩わせてauに申し入れをして来た。

もう一度Tに泣きつこうかとも思ったが、彼は今はauの人間ではない。
そんなTに話を持っていくのも筋が違う気がする。
auのホームページを調べて、こういう場合のクレームの窓口を探してみたが見つからない。

なのでブログに書く。

いい加減にしろ、au。

貴社は何か勘違いしていないか?
「電話」というものがいかに無遠慮に、無神経に、相手の日常にズカズカと立ち入ってくる暴力的な道具であるか、ということすら想像できないか?
貴社はそれほどまでに想像力の欠如した人間の集まりか?
そもそも私は、私の携帯電話番号や貴社との契約内容を貴社の無神経な営業活動に利用していいと承諾した覚えはない。
もし、誤ってそんな承諾をしてしまっていたのなら、今、この場で取り消させてもらいたい。

だから、最後のお願いだ。

二度と営業電話してくるな!

今度かけて来たら、Tとの友情も長年の利用実績もクソも関係ない。

その場で携帯電話(家族全員分)もauひかりも契約解除させてもらうからね。

このブログの全読者が証人だ。






三鷹市

2020-04-17 18:05:00 | 晴れた日は仕事を休んで
 


「四月なかば、ひるごろの事である。頭を挙げて見ると、玉川上水は深くゆるゆると流れて、両岸の桜は、もう葉桜になっていて真青に茂り合い、青い枝葉が両側から覆いかぶさり、青葉のトンネルのようである。」
「乞食学生」(太宰治)より。
 
 
というわけで、東京日帰りツーリング第51回目は三鷹市。
 
行って来たのは井の頭公園から三鷹駅に続く「風の散歩道」。
太宰治が愛人の山崎富栄と入水自殺したことで有名な玉川上水沿いの遊歩道である。
 
町田市の時と違い、今回、「風の散歩道」までは簡単に着いたのだが、いかんせん、大型バイクを停められる駐車場がまったくないっす。
井の頭公園と三鷹駅間の「風の散歩道」を2度ほど行ったり来たりした挙句、むらさき橋の交差点にいた2人のお巡りさんに駐車場の場所を尋ねるも、「近隣にはないよー」とガッカリなお答え。
仕方なく井の頭公園の駐車場まで戻ることに。
どーでもいいけど、駐車場の場所を尋ねただけなのに免許証の提示を求められ、職業と電話番号まで確認された。
家に帰ってよくよく思い返してみたら、よーするに職務質問されただけじゃん、俺。
そんなに不審人物に見えたのかしらん?
 
新型コロナ予防にちゃんとマスクもして、至って健全な風体だったつもりだが。
ほら、こんな感じ↓


・・・どーみてもボーソー族か、銀行強盗帰りにしか見えませんな。
職業を聞かれて素直に「弁護士っす!」と答えたら、お巡りさん2人とも凍りついて無線で何かを確認しておられた。
 
疑いは晴れたんだろーか?
 
ただ、職質受けるついでにこのブログのことも宣伝しておいたので、もしかしたら仕事の合間に読みに来てくれてるかもしれん。
いや、お世話になりましたm(__)m
 
で、井の頭公園の駐車場にバイクを停め、てくてく歩いて風の散歩道まで戻って来た。
 
井の頭公園内の八重桜は今が盛りだ。


途中、ジブリ美術館もあります。


んが。
緊急事態宣言下で休館中↓


山本有三記念館も↓


現在の玉川上水は水量も少なく、子供でもここで溺れるのは至難の業な小川だけれど、太宰治が入水自殺した1948(昭和23)年当時は水量も豊富な滔々とした流れだった。
こんな感じ↓


冒頭に作品の一節を引用させてもらっといて言うのもなんだが、生前、何度も女と自殺未遂を繰り返し、最後の最後に家族(嫁さんとわが子)を残して愛人と自殺した太宰治という人間を私はどうしても好きになれない。
はっきり言うと、こういう類の男はどんなに優れた才能を持っていようと大嫌いだ。
 
彼の作品も嫌いというか、苦手。
私は、文芸とか芸術というのは、どんな時代のどんな国のどんなジャンルのものでも、絶望的にどうしようもないこの世界とか人生に希望を与えるものだと思っているので、そして、だからこそ文芸とか芸術には崇高な存在意義があると思っているので、ぐちぐちぐちぐちと暗く深く、読めば読むほど心が沈む文学というのはどうも性に合わない(太宰ファンの皆様、お気分害されたらすいません)。
 
高校時代。
夏休みと冬休みには課題図書が指定されて読書感想文の宿題が出されていたが、同期のラグビー部の連中の感想文のほとんどは私が代筆していた。
お早めにご注文頂ければ500円。
休みの終わり頃に駆け込みで注文してくる計画性のない奴からは1000円ふんだくってたっけな。
 
卒業式の日。
現代国語の担任教師から、「けっこう儲けたでしょう(笑)」と言われ、ゴーストライターのバイトがバレバレだったと知ったのも懐かしい思い出だ。
 
で、高校2年だったか3年の冬休みの課題図書が太宰の「津軽」だった。
読めば読むほど暗くなる。
賞味期限の過ぎたスルメのようなその内容に、その時ばかりは先払いしてもらっていた500円を返金して、「今回は無理!」と白旗をあげそうになった。
それでも「プロとして(?)いったん受けた仕事は手を抜かない」と泣きながら8人分の感想文を代筆したっけ。
 
あぁ、そう思うとあの太宰の「津軽」が、弁護士としてのプロフェッショナルな今の私の原点に・・・
 
なってねーって!
 
さて、残りは2カ所。
次回は武蔵野市。
 
追記:この記事をアップしたわずか3日後。太宰治の長女(津島園子さん)がご逝去されたとの記事に接した。78歳だった。
私も小学校5年生の時と6年生の時の2回、実の母親に目の前で自殺されそうになった。
1度目は出刃包丁で喉をかき切られそうに、2度目は学校から帰ったらゴムホースを加えた母親が倒れていた。
心に残った傷はかさぶたにはなっても、多分、私が死ぬまで消えることはない。
子どもを捨てて自らの命を絶つ、ということほど子どもの尊厳を否定し、絶望感を与える親の行為はないだろう。
私は自分の母親を今だに許せないのと同じ理由で、太宰治という身勝手極まりない男を許すことも認めることもできない。
 
激動の人生をたくましく生き抜かれた津島園子さんに心から敬意を表するとともにご冥福をお祈りします。
本当にお疲れ様でした。あの世で御父上に会えるといいですね。
 


 
 
 
 
 
 
 
 

瑞穂町

2020-04-15 23:15:00 | 晴れた日は仕事を休んで
ちわす!

群れない、籠もらない、くっつかない。
NO密のライダー弁護士、平岩です。

ウチの事務所も三密回避、人的接触8割減を達成すべく、今週から
1)秘書嬢とバイトの事務員ちゃんは5月6日までお休み(給料はもちろん払う。痛い)
2)弁護士は私と亀山ちゃんが1日おきに交代で出勤(亀山ちゃんの給料はもちろん払う。ちょー痛い)
3)対外的な事務所の営業時間は平日11時から16時までに短縮(家賃の値引きも光熱費の割引もOAのリース代免除もない。クソ痛い)
という南国パラダイスのような勤務体系に。
事務所の銀行口座は壊滅的に冬のリビエラだが(←古い)

ちなみに私は自宅のある豊島園から東中野まで毎日、歩いてるので(歩くの大好き)、通勤時に満員電車に乗ることもなく、人混みに揉まれることもなく、よく考えれば三密回避もクソも普段からロンリー・ウルフな日々である。

あれ?
もしかして俺ってば人間嫌い?

まぁ、とにかくそういうわけで今日は(私が)オフの日。

なので行ってきました、東京日帰りツーリング第50回。
場所は瑞穂町(みずほまち)のスカイホール。

ここ↓


関東の富士見100景にも選ばれてました。
ほら↓


2階のテラスから見ると、なるほど、真っ白な雪に覆われた富士山がめちゃめちゃ綺麗だ!


瑞穂町の南には米軍横田基地が広がっている。
この日も米軍輸送機が頻繁に着陸しとりました↓


屋上には展望広場があるそうなので行ってみることに。
どーせ暇だし。


96段?
毎日、練馬から東中野まで7km以上を歩いている俺様と知っての挑戦ですかい?


あと、半分。
平行移動の7kmと垂直移動の階段の違いを失念しておった。
既に太もも辛いんすけど。

着いたー!


うーむ、展望広場というより、東京拘置所の収監者運動スペースという感じですな。行ったことないけど。

展望広場からの富士山はこちら


苦労して登ってきた割には、2階のテラスから見るのとたいして変わらん。
左端に見えてるのは横田基地の滑走路。

富士山もなかなかに見事でしたが、敷地内の八重桜の桜並木がちょうど満開。
町田市の尾根緑道で見れなかった桜がここで見られるとは。



東京日帰りツーリングも残すところあと、3回。
次回は三鷹市です。





町田市

2020-04-12 15:40:00 | 晴れた日は仕事を休んで
第49回は町田市。

何人かの方から、

「新型コロナ騒動で、外出自粛要請も出てるし、当分、日帰りツーリングはお休みですか?」

とご質問を頂いた。

いいえ。
行きます。

いや、別に新型コロナをまき散らしたいわけでも、新型コロナに感染したいわけでも、安倍ちゃん(総理)やゆりりん(都知事)に反抗したいわけでもなく。

だって、バイクのソロ・ツーリングって「三密」から最も遠いところにあるじゃん(関係ないけど、「三密」って何度聞いても密教用語にしか聞こえないのは私だけか? 思わず成仏しそうだ)。
屋外の開放空間を常に一人で移動し続けてるんですぜ。
目的地に着いても特に人と話すわけでもなく、写メ撮ったら速攻で帰ってくるわけで。
給油はセルフスタンドだし。

あぁ、バイク乗りで良かった。

というわけで、行ってきたのは町田市の尾根緑道。
町田市の小山内裏(おやまだいり)公園内にある全長8kmの緑道でござる。
町田市といっても、小山内裏公園の北1/3くらいは八王子市。
こんな感じ↓

公園の北(上の写真では下)1/3のところに町田市と八王子市の市境が走っている。

尾根緑道に上がっていく入口付近の道路も、ほれ。


で、反対側が町田市↓


ギリギリ町田市側にある尾根緑道は多摩丘陵と相模原台地の境の尾根伝いを走る道だ。
戦争中は大日本帝国陸軍のための戦車の走行試験や操縦試験のために使われていたという。
なので、地元のお年寄りなんかは今でも尾根緑道ではなく「戦車道路」と呼ぶ人がいる。

時期をずらして咲く18種類の桜が植えられていて、毎年、4月には「町田さくらまつり」の会場にもなっているが、今年は新型コロナのあおりを受けて祭り自体が中止になってしまった。

時期をずらして咲く、というので4月11日でもギリギリ、桜が見れるかと行ってみましたが残念。
こんな感じで、桜の季節はほぼ終わっておりました↓



Wikipediaによれば、最盛期にはこんな感じらしい↓

(Wikipedia「尾根緑道」より)

どこからか森山直太郎さんの「さくら」が聞こえてきそうですな。

ほぼ、諦めかけて帰ろうとしたところで、一本だけ、遅咲きの八重桜発見!↓


さらに公園の近くのお宅の庭の桜が!↓


以前の記事にも書いたけど、新型コロナが猛威をふるおうと、僕らが家にこもろうと、世界中で株価が暴落しようと、季節は巡り花は咲く。
みんな、落ち着こう。
私やあなたは、もしかしたら新型コロナに感染して、最悪、来年の桜は見られなくなるかもしれないけど、有史以来、人類がウイルスで滅んだことはない。
誰かが生き残って、僕らの子どもたちは、きっとまた桜を仰ぎ見て酒を飲むだろう。

マスクをして、手を洗って、会いたい人と少しだけ距離を置いて。
そしていつか、また会おう。
桜並木の下で。

森山直太郎さんが歌ったように。

ぼくらは、きっと待ってる
君にまた、会える日々を

どんなに苦しいときも
君は笑っているから
挫(くじ)けそうになりかけても
頑張れる気がしたよ

(森山直太郎「さくら」より)