★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

正立像の望遠鏡にこだわっています

2022-08-17 06:00:00 | 観察器材の記事
 市販されている殆どの天体望遠鏡は倒立像、つまり、逆さまに見えます。

 裸眼で見たように正立像で見える天体望遠鏡は、ガリレオ式屈折望遠鏡やグレゴリー式反射望遠鏡などの一部の例外的な望遠鏡です。

 望遠鏡で天体を見る場合、倒立像であっても特に不便は感じないと古くからの天文マニアさん達はよく言われるようです。

 また、天頂付近の天体を見る場合の姿勢が苦しくなるのを防ぐために天頂プリズム(あるいは天頂ミラー)というものを使う場合がありますが、通常の天頂プリズムは裏像(鏡像)になったりします。

 私は眼視で星を楽しむほうなので、星図や天文アプリと望遠鏡視野内を見比べることが多く、星図をひっくり返してみたり、天文アプリの設定を変える方法もありますが、どうもしっくりときません。

 倒立像でも使えなくはないのですが、生理的にどうも合わず、1990年台ごろから正立ミラーシステム(EMS)や正立天頂プリズムを常用しています。

 左の口径40cm反射望遠鏡には鳥取市の松本さんに特注で作ってもらった65mmバレルサイズのEMSを使っています。
 右の口径15cm屈折望遠鏡には2インチサイズの正立ダハプリズムを使い、眼視観望を楽しんでいます。

 3本のファインダーも全て正立ファインダーで、左は8倍50mm実視界7度、中央は8倍40mm実視界6.5度、右は8倍50mm実視界7度のファインダーです。

 なお、ダハプリズムは高倍率使用時に星像の乱れが僅かにあるため、近接した二重星を見るときにはEMSやペンタプリズムを使うなど対象によって使い分けています。(ペンタプリズムは倒立像ですが裏像ではありません)
 詳細は2016年7月25日のブログ記事 【 二重星観察グッズ 】をご覧ください。


 これは、対空型の口径10cm双眼望遠鏡用に作った対空型正立ファインダーです。

 3.3倍26mm視野19度の正立対空ファインダーです。オリオン座のベテルギュースとリゲルが同一視野に見えるほど広角です。
 古い一眼レフカメラ「ニコンF」の交換レンズとして所有していた旧式ニッコール105mmF4を改造し、40年ほど前に購入済みだったエルフレ32mmと中古のダハプリズムを組み合わせて作りました。視野内には十字線も張ってあります。


 なお、倒立像で観察したり倒立像のファインダーを使わざるを得ない場合、私の首の後ろ?に設置した倒立スィッチをオンにすれば、1990年までの経験記憶が即座に呼び起こされ倒立像でも支障なく使えます。(笑)

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