3月7日(火)は満月でした。
沖縄県の宮古島に遠征中のKさんが、満月の素晴らしい画像を撮影されたので、天文ブログネタ解消を兼ねて紹介します。
天文年鑑2023年版によると、3月7日の満月時刻は21時40分。ちょうどその時刻に撮影された満月です。画像は北を上にして掲載してあります。
画像はSkiSafari というアプリの札幌市におけるスクリーンショットです。
今回の満月の南側に陰影が発生しているのは、太陽の通り道である黄道から角度で4度ほど北を月が通過しているためです。言い方を変えると、地球の影の中心から北に4度ほど離れて月が通過しているためです。
なお、月の視直径は約0.5度。地球の本影の大きさは視半径が0.7度ほど、半影の視半径は1.4度ほどです。(日時によって若干増減があります)
地球の影の中心が天球上の黄道からずれているのは視差の影響です。視差が発生しない地球の中心から見る地球の影の中心は黄道上を移動します。(月の位置も視差の影響で天球上のずれが発生します)
2023年の月食は、5月6日に半影月食(地球の影の中心から0.99度ほど南を月が通過)、10月29日にはほんの少しだけ欠ける部分月食(地球の影の中心から1.03度ほど北を月が通過)があります。
日本で見える次回の皆既月食は2025年9月8日未明まで待たなくてはなりません。
ところで、上の満月画像は宮古島天体観測所の口径7.6cm屈折望遠鏡を使用して撮影されました。
この望遠鏡の対物レンズは、2021年10月に私が清掃しています。清掃の様子はブログ記事 【 FC76対物レンズの 汚れを清掃】に書いておきました。
Kさん、画像提供ありがとうございました。
沖縄県の宮古島に遠征中のKさんが、満月の素晴らしい画像を撮影されたので、天文ブログネタ解消を兼ねて紹介します。
天文年鑑2023年版によると、3月7日の満月時刻は21時40分。ちょうどその時刻に撮影された満月です。画像は北を上にして掲載してあります。
画像はSkiSafari というアプリの札幌市におけるスクリーンショットです。
今回の満月の南側に陰影が発生しているのは、太陽の通り道である黄道から角度で4度ほど北を月が通過しているためです。言い方を変えると、地球の影の中心から北に4度ほど離れて月が通過しているためです。
なお、月の視直径は約0.5度。地球の本影の大きさは視半径が0.7度ほど、半影の視半径は1.4度ほどです。(日時によって若干増減があります)
地球の影の中心が天球上の黄道からずれているのは視差の影響です。視差が発生しない地球の中心から見る地球の影の中心は黄道上を移動します。(月の位置も視差の影響で天球上のずれが発生します)
2023年の月食は、5月6日に半影月食(地球の影の中心から0.99度ほど南を月が通過)、10月29日にはほんの少しだけ欠ける部分月食(地球の影の中心から1.03度ほど北を月が通過)があります。
日本で見える次回の皆既月食は2025年9月8日未明まで待たなくてはなりません。
ところで、上の満月画像は宮古島天体観測所の口径7.6cm屈折望遠鏡を使用して撮影されました。
この望遠鏡の対物レンズは、2021年10月に私が清掃しています。清掃の様子はブログ記事 【 FC76対物レンズの 汚れを清掃】に書いておきました。
Kさん、画像提供ありがとうございました。
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