あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

梅のときは梅、櫻のときは櫻

2009-02-22 07:06:06 | 日記
片倉城址の梅

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西行の歌

花に染(そ)む心のいかでのこりけむ捨て果ててきと思ふわが身に(76)

【通釈】花に染まるほど執する心がどうして残ったのだろうか。現世に執着する心はすっかり捨て切ったと思っている我が身なのに。

【語釈】◇花に染(そ)む 「そむ」は「染(し)む」の母音交替形。染まる、色がつくの意。

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櫻は西行にとって特別のものだったらしい。
櫻の季節が待ちきれない
桜の花の情報が流れると心乱れる。
そんな歌が結構ある。
この歌も出家したのに心乱れるようではどうしようもない。
そんなニュアンスだと思う。
でも、けっこうその高揚した気分を楽しんでいる。
まさか、出家したからといって人格が変わったり
生活が変わったからと感性が変わるものではない。
そんなことは十分分っているけれど
それでも、櫻を見ると心震える。
それが西行の歌心なのだ。
その深い思いと
自分のようにお手軽感覚だけでしか生きていないものと
一緒にするわけにはいかない。
でも、自分も「去年見たからいいじゃないか」とはいかないのです。

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今日は予定はありません。
東京ラン展を見たら
目がちかちかして
梅の写真を撮りに出かける気分になりません。
どこか出かける予定があるのですか
河津櫻があちこちで咲き始めましたね。
あの柔らかなピンクもいいですね。
新宿御苑で咲き始めたとか
もし出かけるようでしたら情報を教えてください。
でも、日曜日はカメラマンで溢れていますね。
私も、そのうち出かけます。

          あきオジ