あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

内職も編みものもする火燵かな  あきオジ

2010-12-29 17:20:02 | 日記
こんな時代を知っているのは何歳くらいの人でしょうか。
年をとってしまいました。
いい時代になりましたが
いろいろな空気が薄くなったような気がします。
いつの時代だって過去の生活を懐かしむ年寄りがいるものです。

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飲食をせぬ妻とゐて冬籠  森澄雄

(亡き妻を「飲食をせぬ」お表現しているのが痛々しいですね。)

夏みかんかぶりつきたき面構え  あきオジ

2010-12-29 15:11:38 | 日記
今年も今夜かぎりの雨となり  山頭火

(大晦日の句ですね。昭和5年という年がどのような年であったか知ることはできませんが、山頭火にとっては充実した年だったのでしょうか。それとも、まだまだ未練のある年だったのでしょうか。本人にしか分からない。いや、本人もも分からないことですから、学者があれこれ評論したとしても、外側からは「このように見える」ということに過ぎないのですね。)

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「赤ひげ」を見ながら、今日は更新です。
黒沢映画の中では「七人の侍」「赤ひげ」が双壁ですね。「用心棒」は「生きる」も素晴らしいのですが、映画らしい映画と言うか、映画のよき時代の映画ですね。
この二本はDVDを買いました。宝物のようなものです。けっこうの回数見ましたね。黒沢映画はシナリオが面白いですし、物語の展開に不自然さがないのです。映画ですから上手にだましてくれるのがいい映画なのです。それと計算された画面が美しいですね。「赤ひげ」では左右に広がる画面を巧みに利用した構成が素晴らしいし、群衆の処理がいいですね。そんな難しいことを意識してみているわけではないのですが、あれこれ考えるときに、そんなことを思うのです。

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自分を表現しながら、自分を見つめる。
これが山頭火の面白さであり、楽しさです。
屈折した心情を技巧的に表現する現代俳句にはないものですね。
当時の結社での句会では山頭火や放哉はどのような参加の仕方をしていたのでしょうかね。

今日NHKで出版している「俳句をはじめよう」というテキストを立ち読みしていたら、
季語を覚えましょうとか、句会に参加しましょうとか、吟行について解説等があれこれ書いてありました。
不思議な世界ですね。それはそれでいいのかもしれませんが、奇妙です。

でも、そんな世界とは無縁の私があれこれ言うこともは失礼ですね。

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豪雪のニュースを風呂場で聞いており  あきオジ

2010-12-29 07:37:18 | 日記
この写真
青梅では一番のお気に入りの「とんかつ屋」です。
でも、この店、営業しているかどうかよく分かりません。

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ふるさとを去る今朝の髭を剃る  山頭火

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今日も出かけたいですね。でも連日はしないことにしています。

それにしても、昨日のように夜遅くの帰宅は嫌ですね。
日常の当たり前を崩すのは年寄りにはよくありません。
昨日は忘年会で出かけたので夕方のノルマ(あってないようなものですね。)が果たせないし、夜遅くなるので朝の更新もできないのです。一日でも休むとだらだら流れそうな気もするのです。

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時の鐘遠く近くへ大晦日  あきオジ

2010-12-29 07:31:12 | 日記
見晴らしの良い場所に鐘楼がありました。
上手に写真を撮ろうと思ったのですが
いまいち決まりませんでした。

まあ、いいか!

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五むつ茶の子にならぶ囲炉裏哉  芭蕉

(茶の子とは茶菓子のこと。こんな句も芭蕉にはあるのですね。寂しさをストレートに出すことはなく、古典的教養を前提にして、抽象化した内容を具体的言葉に置き換える。そんな芭蕉に馴れていると、こんなこと素材にしていいの?と言いたくなりますね。)

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私はパソコンになれていないことあり、他のブログを拝見することはほとんどありません。ときおり、訪問履歴をクリックして覗くこともありますが、どれも現代風で大胆で楽しそうなのでおじけついているのかもしれません。年配の方のブログはプロ顔負けの写真であったり、海外旅行であったり、自分が惨めになるのが分かるので見ていないのかもしれません。それはそれ、これはこれ。楽しければそれでいいのです。


「富士山だ」帰省電車に朝日さし  あきオジ

2010-12-29 06:52:19 | 日記
青梅の街です。
この映画の看板で町おこし
それはちょっと無理があるようです。
映画館そのものがありませんからね。
でも、街おこしという企画
面白そうですね。
松山のように「俳句の街」で元気づけた例もありますから。

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冬の日や馬上に氷る影法師  芭蕉

住つかぬ旅のこころや置火燵  芭蕉

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「椿三十郎」を見ました。
この数日、何回か見ましたが
黒沢明監督は画面の中にどのような人物を配置するか
顔を見合わせるときに、どのような流れを作るか
周到な準備をしていることが分かりますね。
群衆処理も巧みです。
きっと、今の監督にとっては、乗り越えたい壁なのでしょうが
越えるのは、黒沢明ではない方向を目指さないといけませんね。
今村昌平監督作品が私は好きです。
「赤い殺意」は今でも新鮮ですね。

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先日NHKで「マイフェアレディ」を放映していました。
途中で、観るのをやめてしまいました。
ミュージカルが苦手なのですが、この作品はどうも好きになれません。
サクセスストーリーというかシンデレラ物語も苦手ですし内容も恥ずかしいようなものです。
何度か挑戦したのですが我慢できないのです。
これって相性なのでしょうね。
いやなら見なければいいのですからね。




福生過ぎ冬の鉄橋渡りきり    あきオジ

2010-12-29 06:34:21 | 日記
青梅線です。
駅近くの踏切ですが、撮影スポットにしました。
どうなるのでしょうかね。
展開が楽しみです。

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青梅線も立川を抜けると
ここからがベッドタウンとして誕生した街です。
そんな雰囲気がいっぱいです。

でも、青梅につくと、かつて賑わった街という
雰囲気が残っています。
でも、先日まであった駅舎に続いていた
マクドナルドの店がありませんでした。
撤退したのでしょうか。
陶器だけを商う店
傘だけを扱う店
そんな商売にもならないような商品を並べている店が
点在しています。
通る人が疎らなのですから、店には客らしき人はいません。
郊外に大きなスーパーでもあるのでしょうかね。

でも、その不器用さが好きです。

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あたたかに冬の陽(ひなた)の寒き哉  上島鬼貫  

にょっぽりと秋の空なる不二の山  上島鬼貫

(今、面白いのではないかと思っているのが鬼貫です。野暮ったさがいいのです。そろそろ、幅を広げなくてはいけませんね。)

急ぎ足御用納めの笑顔かな   あきオジ

2010-12-29 06:25:07 | 日記
昨日は、私も忘年会でした。
理由などない集まりでしたけれどね。

街は仕事納めを終えた人が溢れていました。
帰宅を急ぐ人も多いのでしょうね。

私は忘年会に出かけう前に青梅に行って写真を撮っていました。
定番の赤塚不二雄です。

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「折々のうた」の中からお気に入りの句を探すことが多いのですが
妙に技巧的で疲れる句が多く、結局は山頭火に戻ってきてしまいます。
でも、広がりをつけたいですね。
そこでパッと開いた「折々のうた」で出会ったのがこの句です。
いかにも現代俳句、ぎりぎりの技巧で作り上げていますね。
教養人仲間の句会で評価される句なのでしょうかね。

殿りの冬至の南瓜の巨きかり  皆川盤水