余呉の澤田のおばあちやんとイチゴの思い出
遠い遠い私の小学生低学年の頃の思い出です。
近所に住む澤田のおばあちゃんなる人は大阪から
余呉に帰って来られた柔和で上品なおばあちゃん
でした。少年の私はおばあちゃんの作るイチゴ畑
のイチゴを踏まず、また勝手に余所のイチゴを
食べる様な事はせず純心に釣り糸を垂れて魚釣り
に興じる少年でした。澤田のおばあちやんは魚釣り
に集中する小さな私を遠くから見ておられたのでし
よう。魚釣りの帰りに澤田のおばあちやんが坊や
イチゴを食べなさいと微笑んで白い半紙に包んで
イチゴを少年の私に下さいました。今でも澤田の
おばあちやんの柔和な笑顔やその声と当時の瀬音
の情景を思い出し時の移ろいに改めて涙致します。
澤田のおばちやん、本当に長谷川少年にイチゴを
賜り優しいおばあちやんの真心に深く感謝します。
還暦来て苺を見る時
瀬音懐かし余呉の里
優しき老婆の真心が
今にて解り涙を流す
ママス川
永遠に
清く流れよ
余呉の里
長谷川香雪斎
遠い遠い私の小学生低学年の頃の思い出です。
近所に住む澤田のおばあちゃんなる人は大阪から
余呉に帰って来られた柔和で上品なおばあちゃん
でした。少年の私はおばあちゃんの作るイチゴ畑
のイチゴを踏まず、また勝手に余所のイチゴを
食べる様な事はせず純心に釣り糸を垂れて魚釣り
に興じる少年でした。澤田のおばあちやんは魚釣り
に集中する小さな私を遠くから見ておられたのでし
よう。魚釣りの帰りに澤田のおばあちやんが坊や
イチゴを食べなさいと微笑んで白い半紙に包んで
イチゴを少年の私に下さいました。今でも澤田の
おばあちやんの柔和な笑顔やその声と当時の瀬音
の情景を思い出し時の移ろいに改めて涙致します。
澤田のおばちやん、本当に長谷川少年にイチゴを
賜り優しいおばあちやんの真心に深く感謝します。
還暦来て苺を見る時
瀬音懐かし余呉の里
優しき老婆の真心が
今にて解り涙を流す
ママス川
永遠に
清く流れよ
余呉の里
長谷川香雪斎