城郭視座城郭視点の個人的差異
◆対談者
ついた先生学んだ本により城郭
の先生の解説も異なる訳ですね?
◆長谷川
当然ある訳で発生する事です!
◆対談者
東海地方の尾張名古屋城天守
の大筒狭間は非常に有名です
だれもあれを石落としなどと
言う人は全くないでしょう!
◆長谷川
大坂城玉造口の石狭間見学を
される観光客様は恐らく皆無
の事であろうと思います。
私も新人の研究家ながらもう
1980年から2023年まで研究家
として短いながらキヤリヤ積ん
でんでますから石狭間ではなく
土塁に開けられた土狭間何城
も計測している訳なのですよ。
研究家長谷川の概念としては
もう土狭間はよくあるケース
なので伊賀名張柏原城などの
解説なども素朴に土狭間です
と解説した訳なのですが初め
て単体柏原城を見た人は石落
だと信じて疑わない訳ですね。
そんな討論していると城内側
見学をカットせざるを得なく
なり時間軸の調整が破綻した
そういう討論の場とは通常の
場合城郭講座の質問会で願い
たいと常々考えております。
探訪会は時間との戦いです。
◆質問者
絵画資料における石落としは?
こんな感じが石落としですね?
◆質問者
こんな物が果たして城と言える
のでしょうか?石垣も瓦も存在
しない野戦陣地の現場と私達は
感じてしまう訳ですよ。
◆長谷川
私からみれば これは塁腺上に
張り出した矢倉のある城郭です
が日本全国の多数の方は石垣が
城の本命と考えておられる事!
丁寧に遺構観察すば矢倉土壇
や塀の痕跡は観察可能ですよ!
戦いの為の施設が城だと私は
考えている人間だと思います。
◆質問者
長谷川先生が一文字土塁など
現地解説されても全く面白く
ないのですが?
◆長谷川
そうでしたか?私は秋の夜長
物語にある陣城の土塀に強く
興味を惹かれます。この絵画
には矢狭間も描かれている事
担盾を並べた矢倉も見られる
◆反論者
でもこれ塀なの柵なのか解ら
ない欠陥絵画かと思うのです。
◆長谷川
私は19歳の頃『築城記』なる
文献を國學院大學の図書館で
閲覧致しました。その中には
城の柵には塀を塗る例がある
と書かれている文言がある事
を覚えています。『築城記』
を読むとは字面だけ読んでも
応用と言うものが効きません。