新庁舎って今すぐ必要ですか？

今日は一般質問でしたが、ある議員の意見で気になるものがありました。

今年神栖市は、およそ３０年間交渉しても買うことができなかったスーパータイヨー前の国有地を、念願かなってようやく一定の条件のもとで買えることになりました。

条件というのは要約して言いますと、「土地の利用目的が公共のために使うことであり、かつ、現在実現可能なもの」というものです。

つまり、あの国有地を神栖市が買うためには目的が「ショッピング施設」などでは公共目的ではありませんし、「警察署」「国や県の出先機関」などではすぐに実現可能なものではないので、これらでは無理ということになります。

そこで神栖市では普段は市民の憩いの場として、非常時には避難場所や災害時に必要なものの備蓄場所等としての機能を持つ「防災公園」での利用を国に提案し、それが認められました。（アリーナの建設も予定されています。）

また防災公園目的だと、その他のものに利用する場合よりも安く買うことができ、市の財政的にも有利になるようです。

しかし今日、あの場所には「新庁舎」を建設すべきではないか？という意見を述べた議員がいたのです。

あの場所への新庁舎の建設は、旧神栖町と旧波崎町が合併する時にその協議事項としてありましたが、その後、今の保立市長が市長選挙の時に「新庁舎の建設は当面見合わせて、今の庁舎をできる限り活用しよう」という公約を掲げて当選し、またその後、議会の場や市民の皆さんで構成された検討の場でも同様の結論が出ていましたので、当然新庁舎建設の話は白紙になりました。

今日、「合併のとき約束したのに…」という雰囲気で新庁舎建設の話が出てきたので少々驚きましたが、いずれにしてもまだ現在の庁舎が利用でき、また昨今の厳しい経済状況下で今後の税収も不安定なものになることが予想される中、本当に今、新庁舎が必要なのか？本当に疑問に思います。（庁舎が立派でもそれで住民サービスが良くなる訳ではありません。要は中身の問題です。）