いとう大の徒然日記

神栖市を今より少しでも発展させて、次の世代に引き継ぎたい!

組織横断的な取組み

2012-12-21 08:26:51 | 政治活動
先日、議会に対し「神栖市総合計画 後期基本計画(案)」の説明がありました。

これは、平成20年度から平成29年度の10年間を目標年度とする「神栖市総合計画」のうち、後半の5年間を対象とする計画です。


ちなみに、この総合計画は市の最上位の計画と位置付けられていますが、その分、さまざまな分野、と言うよりも、市が取り組むべきもののほとんどが網羅されているものであり、結果として表現に具体性が欠けています。

その中では、「市民と協働のまちづくり」をはじめとする8つの施策大綱を、”組織横断的な取組み”により、「安全・安心なかみす」「支え合うかみす」「誰もが元気なかみす」の3つの重点プロジェクトとして位置付け、効果的に施策を展開していくとしています。


しかし、この”組織横断的な取組み”というのが、「言うは易く…」で結構ハードルが高いのではないかと心配しています。


”縦割り行政”


これは、神栖市に限らず、全国的な傾向だとは思いますが、私も議員として、あるいは監査委員という立場でも市職員と接していて、よく感じることです。


自分の担当の仕事については精通していても、他の部署のことは、ほとんど知らない、あるいは関心がない。

自分の仕事が、他の部署に関係することについての調整をしない、あるいはできない。

複数の部署に関係することについては、なかなか前に進まない、あるいは手をつけない。


私は、市職員ではなく、本当の内部まで知っているわけではないので、職員の方からは「そんなことはない」という反論があるかもしれませんが、これが私が日々感じる率直な思いです。


例えばこれは、先日、監査の場で指摘しましたが、神栖市は、本年10月に「健康都市宣言」をし、その中で市民に対し、”禁煙”を勧めています。これは、健康増進課が担当してます。

一方、市民税課では、たばこ税を確保することを目的に、たばこの販売奨励に対し、補助金を交付しています。


一つの市で、禁煙を勧める部署と、タバコ販売を促進する部署があるということです。

市民はどうすれば良いのでしょうか?「自由に好きな方を選択してくれ」ということなのでしょうか?


話は戻りますが、私はこの「神栖市総合計画後期基本計画(案)」の説明の場で、本当に”組織横断的な取組み”を実施したいのであれば、単に計画に盛り込むだけではなく、そこに向けて職員の意識と、市役所組織の”仕組み”を変えなければできないと申し上げました。

担当者は、あまり自信がなさそうな答弁をしていましたが、「計画したことは、何が何でも実施する!」という強い気持ちがないと、なかなかできるものではないと思いますし、その気持ちがないのであれば、計画を作るだけ無駄です。


今後、神栖市がこのことについて、どのような取組みをしていくのか?十分に注目し、その様子を見ながら、随時、注文をつけさせていただきたいと思っています。
コメント
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