伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

ドームいわきベース内覧会に思う

2015年12月28日 | いわき市
 きょう、お役所は御用納め。とはいっても通常通りの1日を過ごします。

 9時30分から、いわき市総合計画後期実施計画といわき市の総合戦略の説明を受けました。ざっくりいうと、人口減少社会において、人口減少を様々な施策を用いて食い止め、減少数を抑えこもうと言うものです。

 どちらも同じ期間を事業計画既刊としていますが、その関連はどのようなものになるのか訪ねてみました。

 回答によると、総合戦略に盛り込まれた事業は、後期実施計画にも散りばめられており、簡単にいえば実施計画の重点課題を総合戦略に写した内容ということだと思います。先だって全国市議会議長会のフォーラムで、新たな事業を打ち出さなことが懸命という趣旨の意見が出されていましたが、市の総合戦略はそういう意味では懸命な内容になっているのだと思います。

 また、総合戦略にはIGCCの推進が盛り込まれていますが、常磐共同火力の排ガスデータ改ざんによる市への虚偽報告を考えてみると、この位置づけはどうかなー、という印象が残ります。

 詳しくは、資料を控室においてきてしまったので、後日に報告したいと思います。

 さて、午後からは常磐上湯長谷町釜ノ前地内(旧FDK跡地)に建設された、ドームいわきベースの内覧会に行ってみました。





 ドームは、アンダーアーマで業績を伸ばしてるスポーツ用品メーカーで、現在運用している物流拠点が手狭になったことから、震災後、同地に物流拠点を建設することにしたのだといいます。

 建設されたのは巨大な倉庫ですが、合計の総延長が4Kmに達するベルトコンベアを導入し、労働者は基本的に荷物を持ち運ぶことがないシステムで、世界で№1の施設だと胸をはります。






エレベーター内。荷物を運ぶフォークリフトをのせることができるよう6tの重さに対応するという


 この施設では300人を同社が直接雇用し、すでに半分ほどは雇用が内定しているといいます。また、施設は24時間365日休むことなく運用するといいます。

 さらに同社はここを物流拠点とするだけでなく、ここにサッカーグラウンドも整備してサーカークラブを設立し、将来はJリーグをめざすというのです。「子どもたちは夢を食べて大きくなる」と社長はあいさつしましたが、サッカーを学ぶ子どもたちには無料で使ってもらい、Jリーグのめざす理念の一つである、子どもたちの育成も図っていくとしています。


中頃に山に隠れている平地にグラウンドを作り、白い建物は建て替えクラブハウスとするという





 さらに夢は大きく、やがてドーム型のスタジアムを建設し、Jリーグのホームグランドとして、周辺をホテルなどリゾート的に開発するのだと絵を描いているようです。

 この夢がどこまでかなうかは現時点では推し量ることも困難ですが、「子どもが夢を食べて育つよう」に、同社も大きな夢に食べながら会社運営をすすめるということならば、それはそれで素晴らしいことでしょう。

 同時に、24時間365日休みなく働く会社ですから、そこで働く労働者が何よりも大切にされることを願うばかりです。一人ひとりの労働者のがんばり(すなわち長時間のきつい労働)に頼って運営されるのではなく、労働基準法をしっかり守って、労働者が働きがいと「夢」をもってがんばれるドームいわきベースであって欲しいものです。 


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