伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

枕草子の色?

2019年04月11日 | 
 春はあけぼの。やうやう白くなり行く、山ぎはすこしあかりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。

 枕草子の最初の一節だが、ここに登場する「むらさき」はどんな色なのだろう。

 こんな色なのだろうか。いやいや、そうに違いない。



 カメラメーカーによって色合いに癖があって、出来上がった写真が思った色合いと違うことはよくある事。だが、この建物の屋根の上に広がる白っぽい紫は、カメラの特性によるものではなく、ほぼ見たままの色。この色合いを見ながら、浮かんだのが冒頭の枕草子だった。

 こんな色の空は初めて見た。不思議な、そして心地よさを感じる色だと思う。

 しかし、これは朝の空ではない。そこが枕草子と違う。今日の夕方、午後6時20分。寄り道した本屋さんの駐車場から見上げた西の空だ。だいぶ長くなった日を証明するかのように、厚くかかった雲の下、西側の空はまだまだ明るく輝いていた。

 そういえば、この紫もすてきだった。




 2日前の9日の夕方の空だ。市議会の控え室から見た南の空。ピンクというか、淡い紫に染まった雲が刻々と色を変えながら東に向かって流れていった。

 ピンクと紫に染まった雲と地上をピンクに染め上げるサクラ(ソメイヨシノ)。夕暮れに春の趣を感じて写真に納めた。

 枕草子に登場する白。光が差して空が明るくなっていく様を表す。その白とは全く趣が異なるが、今朝の山肌は白く染まっていた。



 昨日冷え込んで、夕方近くから平地にはみぞれが降っていた。

 山の上は雪だったようだ。その痕跡を朝の山肌に残した。



 昨日に続いて今日も冷え込んでいた。雪が残っているくらいだから寒いはず。

 午前中は、寒さが続いた。控え室も、氷のように冷たい空気に満たされていた。空を厚い雲が覆っていたからだ。

 午後になって、部屋の中にぬくもりを感じた。窓越しに空を見上げると、空が明るい。雲が薄くなって、太陽光がたくさん降り注いでいたのだ。

 1時間ほどで雲が厚さを増して、氷の部屋に戻ってしまった。残念の思いが湧きだしてきた。

 明日の気温はどうなのだろう。

 暖かくなるよう期待して、桜を眺めたい。

 山田川沿いのソメイヨシノ。10日朝の様子だ。



 こちらは上遠野公民館のしだれ桜。



 7日の写真だが、青空に鮮やかなピンクがまぶしかった。

 自宅のスミレが今年も花を開いた。



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