伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

空からの手紙

2022年02月18日 | 四季
 SNSで気象の専門家が、雪の結晶はスマホのカメラでも写せると書いていた。
 その際、スマホカメラ用のズームレンズを装着すると書いてはいたようだが、意外に気軽に撮れるものだ。

 当然にして、肉眼でも雪の結晶を見ることができる。今日の結晶も肉眼でしっかり確認できた。







 朝、庭先に出た。すると、入遠野方面の山並は白いもやの中に溶け込み見えていない。どうも雪が降っているようだ。



 その時には自宅周辺は晴れていた。しかし、ほんの少しの間に、
フワリ・・
またフワリ、
白い粒が落ちてきた。
 雪が降り出したようだ。



 入遠野と逆方向、東の空の山並に太陽が顔を出しているようだ。射す光の中を雪が舞う。



 今日の雪では、よく写真で見るあの六角形の結晶が見えるだろうか。
 葉っぱの上には見えた。もっとよく見えるところがないだろうか。
 
 先のSNSの主は、100均で購入した青いフェルトを用意し、その上に雪を受け止めて写真を撮っている旨書いていた。私も用意しなければ、ずーとそう思いながらも、雪が降る度に「あ-、フェルトを用意しなければ」と反省する。その繰り返しだ。

 そうそう。防草シートは黒い。この上なら結晶もくっきり見えるだろう。
 シートの上に結晶を探してみた。









 六角形が分かる結晶はいくつもあるのだが、写真で見るものとはだいぶ違う。そう例えていえば太っているのだ。雪がふんわりと落ちてくると言うより、ストーンと落ちてくる印象なのは、結晶が太って粒子が重いことに原因があるのかもしれない。

 どうして雪の結晶は、こんなに太ってしまったのだろう。

 ちょっと調べて見ると、雪の結晶は空気中の水蒸気が水の状態を経ずに直接凍結することで生成していくという。上昇気流によって高層に運ばれた水蒸気が、温度が下がることで過飽和状態になり、ちりなどを核にして結晶かし、さらに水分子をつけることで成長して、あの六角形を形作るようだ。雪ができた時の大気の状況によって、結晶の形が変わるということは、以前に読んだ覚えがある。

 そう考えると、きょうの太っちょ結晶は、雪の材料となる水蒸気が上空に大量にあることを示すのかな。また、上空の温度がだいぶ低いということも示すのかもしれない。

 「雪は転から送られた手紙」。
 そんな言葉を聞いたことがある。結晶を撮影するための準備もしながら、その結晶が持つ意味も、今度学んでみたいものだ。


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