入遠野中学校の入学式に出席しました。

　午後は、市立中学校の入学式。入遠野中学校の入学式に出席し、来賓として祝辞を贈りました。

　こちらも、午前の入遠野小学校と同じ11名が入学しました。

教科書を受け取る新入生

　校長先生は式辞で、大人は現代の変化する世の中をたくましく生きているのは、中学校で学び、やってみたいことを見つけ取り組んできたからで、中学校で勉強することで将来の土台ができますとして、感謝、感性（気づく心）、感動の3つの“かん”を大切にしてほしいと呼びかけました。PTA会長は、「自分に厳しく、他人にやさしい立派な入中生になってください」と新入生を励ましていました。

　新入生の代表は、「緊張と不安の中、期待で胸がいっぱいです。中学校では粘り強い心を持ち、何事にも積極的に取り組んでいきたい」を抱負を語り、在校生代表は、「勉強も毎日の授業に集中して取り組めば大丈夫」と励まし、「自分たちも緊張したが、次第に不安は消えていった。全力でサポートするので、たくさんの事を学び、経験してください。良い思い出を重ねていけるように頑張っていこう」と呼びかけていました。

　私の祝辞は以下の通りです。こちらも、AKB48の辺りで2、3人が反応していたし、1人は明らかにほおが緩んでいたので、小学校入学式と同じく、こちらも少しは印象に残ってくれ加奈・・。

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　　　　祝　　辞


　新入生のみなさん。入学おめでとうございます。みなさんは、いま、どんな気持ちでその席に座っているでしょうか。私は、みなさんに、中学校生活でも、夢と目標をもって努力されることを心からお願いしたいと思います。

　先だって物理学者のスティーヴン・ウィリアム・ホーキング博士が生涯を閉じられました。博士は、広大な宇宙はどんな姿をしているのか、宇宙の未来はどうなるのかを一生懸命研究しました。21歳で難病のALSと呼ばれる、筋肉がやせて力がなくなり、やがて息をすることも難しくなる病気と診断されましたが、体が動かせなくなってからも76歳まで研究活動を続け、その成果を一般の人にも分かりやすく語ってきた人です。ずいぶん前ですが、「ホーキング、宇宙を語る」という本を読んで、彼が語る未知の世界にわくわくしたことを覚えています。

　彼はこんなことを言ったことがありました。
「私は幸運だ。なぜなら脳は筋肉で出来ていないからだ」

　難病に侵されながら、博士はなぜ幸運だと感じたのか。その理由は、この病気が、筋肉だけに影響する病気で、脳を使うこと、考えることには影響がない病気だったからでした。

　体の自由がきかなくなっても、研究を続けることに不自由はない。大切なことは、何ができないかではない、自分は何をやるのか、やりたいのかだ。博士には研究するという自分の夢と目標に向けてできることがあった。これが喜びだったわけです。

　中学校という新しい学びをスタートするみなさんにも、どんなことをやるのか、やりたいのか、夢と目標をもって進んでいただきたいと思います。

　その夢と目標に向かってどう進んでいくのかを、AKB48の「365日の紙飛行機」という歌が教えているように思いました。こういう歌詞があります。

　人生は紙飛行機／願い乗せて飛んでいくよ／風の中を力の限りただ進むだけ／その距離を競うより／どう飛んだか／どこを飛んだのか／それが一番大切なんだ／さあ心のままに

この歌では、夢や希望の実現のために努力する過程が大切なんだと言っているように思います。

　中学校では、新たに始まる教科も含めそれぞれの教科をより深く学ぶことになります。クラブ活動も始まります。最初は戸惑いがあるかもしれませんが、小学校ではできなかった体験をの一つ一つを成し遂げるために努力して、中学校生活をより良きものにしていただきたいと思います。
　入学おめでとうございます。

　保護者のみな様には、小学校の6年間、お子様の成長を見守りながら今日の入学式を迎えられ、喜びもひとしおのことと思います。

　中学校の3年間は、子ども達にとっては、思春期真っただ中で、新しい価値観を芽生えさせる時期でもあります。その意味では、親と子の新しい関係が芽生える時期にもなると思いますが、子ども達の成長にとっては、保護者の支えはまだまだ必要です。これからも子どもたちを支え、成長を見守っていただきたいと思います。

　そしてその支えの役割は、当然に行政にも求められます。今年度から、小5、中2で行われる体験型経済教育施設Elem利用の際の交通費を市が全額補助することになりましたが、保護者のみな様の声を受けながら、議会としても全額補助を求めてきた結果です。私どもとしても、行政が子どもたちの学びのサポートを手厚くできる環境を整えることができるよう努力をしていきたいと思いますので、意見等、お声をかけていただきたいと思います。

　また、校長先生をはじめ教職員のみな様には、生徒への手厚い指導と援助を心からお願いしたいと思います。

　結びに、あらためて新入生のみなさんのご入学に心からのお祝いを申し上げて、祝辞としたいと思います。本日はおめでとうございます。

2018年4月6日　　　　　　　　　　
　いわき市議会議員　伊藤浩之