伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

ナナホシテントウとヒメオドリコソウ

2021年04月01日 | 
 緑の葉っぱに朱い甲虫はよく目立つ。愛犬の散歩中に、その姿がパッと目に入った。何でこんなところに止まっているのだろう・・。

 こんなことを考えるのも、人なのだからかもしれない。動物や鳥類、そして虫。テントウムシの天敵、捕食者となるような生き物が、全て人と同じような世界を見ているとは限らない。目の機能の違うからだ。

 例えば犬。何かで、犬は4C(カラー)で世界を見ていないと読んだことがある。人との目の構造の違いによるもので、犬は黒や白、グレーを中心にしながら、青っぽい色や黄色っぽい色の世界をみているらしい。もっとも視力は非常に悪く、画像そのものがボーとしたものになっているようだ。

 犬の目で見ると、緑の葉っぱは黄色っぽく見え、朱いテントウムシは濃いグレーに見えるらしい。

 またチョウチョは、紫外線の領域まで見えるといい、人には滑らかな一色にしか見えない模様でも、紫外線領域でしか見えない模様を見て認識しているとされる。

 とすると、他の生き物には、緑の葉っぱと朱いテントウムシの組み合わせは、人の目とは別の見え方をしているのかもしれない。

 もし、色の識別が苦手な視力ならば、葉っぱもテントウムシも同じ色に見えているかもしれない。テントウムシの朱と葉っぱの緑色はほぼ同じ色温度になる。この写真を白黒のコピーでとると、緑と朱はほぼ同じ濃さになり、違いが分かりにくいと思う。こうした視力を持っている生物ならば、テントウムシの姿は見過ごされてしまうことになる。

 そう考えられるのだが、実際にところはどうなのだろうか。

 もっとも、このテントウムシを特別ととらえたのは、テントウムシを見かけたのが今年2回目だからという事情と、居た場所が珍しい白いヒメオドリコソウがある花株の上だったという事情があったからだろう。





 この後、テントウムシはどうしたのだろう。ナナホシテントウは、アブラムシを捕食し、益虫とされる。できるだけ生きのびて害虫を駆除して欲しいと考えるのは、自己中の思考だろうか。であったとしても、その期待は大きい。

 ナナホシテントウ、がんばって生き抜け!

 応援しておきたい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿