伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

どこに行く

2021年10月14日 | 乗り物
 この飛行機の所属と機種は、すぐ分かった。
 航空機の航跡を追跡するアプリの「フライトレコーダー24」では、hi fly(ハイ・フライ)航空で、機種は、エア・バス社のA300-347だ。同社は、航空機のリース会社で、保有する航空機を他社・組織等に貸し付け運用している。

 飛行音が聞こえたのは午前7時を若干まわった頃。よく晴れてはいるが、だいぶ高い空を飛んでいたので、ごくごく小さくしか見えないが、胴体の塗装が見えた。FedEx(フェデックス)か、見知った航空機かもと思いながら、若干の違いも感じたので、コンパクトカメラの光学最大倍率で撮ってみた。

 覆面全てが青色に塗装されているこの航空機は、初めて見たかもしれない。北米方向から飛来する航空機が、遠野上空で南西から西に進路を取っている場合、羽田から西日本行きか、韓国、中国から東南アジアに向けて飛ぶが、羽田辺りに向かい便は高度を下げ始めているので、こんなに高空を飛ぶのはその多くは、後者の海外行きの便だろう。

 アプリでは、出発地はアンカレッジとなっているが、行き先はN/A、情報無しという意味合いになるだろうか。出発地が分かるのに、行き先地が分からないのはなぜだろうか。ちょっと気にかかったのでアプリ上で追いかけてみた。遠野上空を通過した機は、20分後だろうか、栃木県上空から東京都西部、富士山西部、和歌山県上空を通過し、高知沿岸から宮崎県延岡市沿岸をかすめさらに西南西に進路をとって進んだ。高度は一貫して4万フィート(だいたい12km)を保っている。つまり、着陸の様子がないということ。

 沖縄かなと考えてアプリを離れた。しかし、次ぎにアプリを確認した時には、沖縄も過ぎ、台湾手前まで来ていた。高度は、4万フィートを数百フィート越え、むしろ上昇している。とすると、ここも通り過ぎそうだ。最終的に確認したのは、最初の目撃からほぼ5時間後だろうか。香港上空で飛行機が渦のように集中したその中に消えていた。つまり香港行きだったわけだ。

 これまでも香港行きの便を、空高くに見かけることがたびたびあった。香港行きに限らないが、韓国や中国、東南アジアに向かう便をよく見かけるが、これらは、日本列島を横断して日本海側に出て、それぞれの目的地に向かうものと考えていた。見事に違っていたようだ。列島に沿って飛び、それぞれの目的地に向かっていたようだ。

 考えてみると、日本列島で韓国や中国に近いのは九州地方だ。列島に沿って飛び、九州地方からそれぞれの目的地に進路をとろうとするのは、当然のことと思える。

 アンカレッジから飛来するのは、米大陸から日本方面に向かう際の飛行距離が近いかららしい。平面の地図では、かなり遠い印象を受けるのだが、立体的・・そう地球儀でみると、実際には、そのコースが日本に近い。しかし、そこで疑問。日本で最も東に位置するのは、岩手県宮古市の重茂半島。そこにあるトドヶ崎灯台のある辺りが、本州最東端で、最もアメリカ大陸に近いはずなのだ。であれば、岩手県辺りで日本にコンタクトしても良いと思うのだが、いわき市上空でコンタクトする。ジェット気流との関係なのかな・・。

 本市上空は、ユーラシア大陸方面と成田空港をつなぐ結節点であるとともに、アジア各国で北米をつなぐ結節点ともなっているようだ。と考えると、地理的に重要な地域なのだな。そう思った。

 さて、朝の散歩も、良い時間に出ると素敵な光景を見ることができる。斜めに差し込む太陽光が、薄いもやを光束を浮かび上がらせてくれるのだ。
 その場所は、一昨年の台風19号の際、遠野町滝地区の鮫川河川敷の河川改修にともない発生した工事残土で埋め立てられた谷間。今までと違う、広がりをもった土地ができた結果、朝の木漏れ日がくっきりした光束を紬だし、素敵な景色を見せてくれるのだ。







 この季節にもやが多い理由も分かったような気がする。木の葉から、蒸発する水が漂っていたのだ。夜間が冷え込むことになった結果、草や木の葉に、水分が凝結して露となる。この露を、朝の光が暖めて蒸発をさせる。これが薄いもやとなり、太陽光にあぶり出されているようなのだ。

 この朝の景色は、これからも、しばらく楽しめるだろう。当面の秋の愛犬の散歩の楽しみとしておきたい。 


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