伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

「超常現象」を本気で科学する。読んだ。

2017年09月18日 | 読書
 幽霊、金縛り、超能力、血液型占い・・非常に興味を持って、その謎を解明する本を何冊も読んできました。

 結構、こういうものが、若者たちに支持をされ、日常生活に侵入してくる。人智を超越するものとして、これを受け入れることは、結局、長い物にまかれろという考え方を植え付けることになりかねないと、ずーと思っていて、それらの問題をどう理解していったら良いのかを学ぶためでした。

 単に興味があるからともいえますが・・。

 火の玉は、大槻教授がプラズマの発光現象であることを実験的に突き止めた。金縛りは、睡眠状態の一つの形であり、以前、本ブログで自らの体験も書いたことがあります。

金縛りを解明した本を読み終えました(2017年1月28日)

 夜にいつ通ってもうずくまる人影が見える路地がありました。通るたびにドキドキしていましたが、その人影は、エアコンの室外機と壁、植木、そして街灯が共同して作っている影だと、ある時に気が付きました。

 心霊現象や超常現象は、だいたいこんなところに原因がある、ととにかく否定的でした。

 しかしも、これらの超常現象は、いくら否定されてもテレビなどから消えることはありません。それは、この問題を信じ込む、あるいは面白おかしく受け止める一定の層の人たちがいて、この現象を支えているからにほかなりません。

 否定しても、否定しても、よみがえってくる超常現象。それならばいっそ、否定するのでなく、これをプラスの側面に転化していったら良いのではないか。「超常現象」を本気で科学するは、こうした視点から、心の動きから超常現象解明の到達点を解明し、超常現象の認識は人間の「無意識」に由来しており、この無意識がもたらす効果を活用することを提起する、そんな画期的な本でした。



 幽霊などの心霊現象は、超常現象体験者の文化的背景から導き出されたその場面の解釈だとか、超能力、いわゆるESPは、実験の積み上げによって、肯定的なデータが一定積みあがっているなどという指摘をみながら、こうした心霊現象やいわゆる超能力は、無意識あるいはそれと同じような心の状態にある時に生み出されたもので、この無意識の効果を活用することが大切だと教えてくれます。確かに、幽霊がいない、いると議論するよりも、いるという人にはそれを認めて、その心の動きをプラス面に誘導する議論の方が建設的かもしれない。そう思います。

 目からうろこの一冊でした。


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