伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

外接ハロ、幻日

2023年09月11日 | 
 日中の空に薄目の雲が広がっていたり、流れてきたりすると、ハロが見える。多くの人は気づかないと思うが、意外と日常的に発生する光学現象だ。正確には大気光学現象というらしく、他にも様々な現象がある。これまでハロの他、環水平アーク、環天頂アーク、上部タンジェントアーク、下部タンジェントアーク、幻日、幻日環、120度幻日、光環、花粉光環(大気光学現象とは違うかもしれない)を見たことがある。彩雲も加えていいのかもしれない。

 今日の空に浮かんだ光学現象を見ると、よく見るハロとは違う。よく見るハロは、22度ハロ(内暈)で形はまん丸。今日の空にには楕円のが浮かんでいる。



 とすると、これは外接ハロだと思う。太陽高度が30度以上の時に発生する。
 高度が30度より下がると、外接ハロの横に膨らんだ部分が消失して、上部にV字型、下部にΛ字型の上部タンジェントアークと下部タンジェントアークに分かれて見える。ただ下部タンジェントアークは太陽高度が22度より下がると地平線下に隠れて見えなくなるという。山に囲まれた遠野では下部タンジェントアークは中々見られない現象なのかもしれない。

 ここから常磐西郷に移動して、スーパーマーケットの駐車場に車を止めた。車のリアウインドウに丸い環に囲まれた太陽が移っていた。



 ここで見えたのはまん丸の輪っか。良く見える22度ハロが浮かんでいるようだ。



 写真をよく見るとハロの上部のやや左側が少し潰れて見える。たぶんここで上部タンジェントアークがハロに外接している。上部タンジェントアークが完全には消失していないようだ。

 この日の空は飛行機雲を発生させる条件が揃っているようで、航空機がハロを横切って、キューピットの矢のように環を貫く雲を描いている。良い景色だ。

 今日の空には、朝から光学現象が発生しそうな予感を感じた。朝の空、愛犬を散歩させながら見上げると、太陽が雲の陰で輝いていた。



 よく見ると、太陽の左側に雲の一部分が明るく輝いている。たぶん、これ幻日。
 右側をみると、通常見る虹色の幻日が浮かんでいた。



 先週金曜日に本市に被害をもたらした線状降水帯のような雲は御免被りたいが、様々に目を楽しませてくれる雲は大歓迎だ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿