伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

遠野地区で学校のあり方について住民検討が始まる

2019年09月05日 | 学校教育
 福島県いわき市の遠野町。中山間地に位置するが、ご多分にもれず少子高齢化、人口減少が進んでおり、いわき市立の上遠野小学校と入遠野小学校、上遠野中学校と入遠野中学校、小中学校が2校ずつある。

 これらの学校も、少子化に伴う児童・生徒の減少が続いており、以前から小中学校の統合が必要ではないかという思いが住民の一部にくすぶっている状況があったが、昨年、市長はじめ執行部を迎えたまちづくり懇談会で、PTA代表の発言の中でこの問題が提起され、この間、保護者をはじめ住民に、小中学校の現状を伝える取り組みが進められてきた。

 この取り組みを受け、いよいよ本格的な検討に向かおうと保育所・幼稚園の保護者会、小中学校のPTA、遠野地区の各種まちづくり団体代表、行政区長などが加わって「遠野地区学校のあり方懇談会」が設置されることになるり、40名程の参加で第1回目の会合が開かれた。

 会長には地域づくり振興協議会会長を選出し、PTA連合会会長と区長会長を副会長とした。遠野地区居住の2市議会議員は顧問ということになり、恥ずかしながら私も末席に座らせていただくことになった。

 議事に入り参加者からは、統合あるいは統合の検討がされた地区での事例や児童生徒数の現状から、教師の配置など学校教育の環境に関する質問が出された。また、たまたま学校のあり方が検討されている他地区の実情を聞いたというPTA関係者が、全校で20名ほどになったその地区の学校では学力が2極化し、複式学級では学校生活のレベルを下の学年に合わせてしまう、また、高校に進学した際に初めて大人数の学校にふれ戸惑ってしまうなどの弊害が生まれていることを聞いたとして、学校のあり方の検討だけでなく若い人が地域に戻って来たくなるようなまちづくりが必要だと発言する場面もあった。

 懇談会は、検討部会を設置して詳細にわたる検討をすすめることにしており、今後、どんな議論が進み、住民の声としてまとまっていくのか注意して見ていきたいと思う。


 懇談会の最後に、その日の会議の感想を求められたが、一つには、9月定例会に大野第一小学校が他校に統合するため来年4月1日で廃校とするための議案が出ており他地区でも同様様々な検討が進められていること、二つには、検討は始まったばかりでどういう学校のあり方がいいのか、そのあり方を達成するためにどういう条件整備が必要なのかを検討するために、知ることが大切で、知った上で不安を残さないようにしっかり検討をすすめていただきたいということ、三つ目に広がりも大切で広範な住民の意見を反映するための仕組みづくりも必要だろう(住民が知らないうちに決まったということにならないように)と感想を述べてきた。


 さて、議会棟での質問準備を終えて、懇談会出席のため少し早い時間に帰ることになったが、道中、空に浮かんだ夕陽が美しかった。道路わきに車を停めてカメラに納めた。



 「秋は夕暮れ、夕日のさして・・」(枕の草紙)。これからは夕陽が美しい季節になる。


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