伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

大寒の贈り物サンピラー

2021年01月20日 | 
 大寒とはいえ、朝7時頃の気温は氷点下1度。今年の寒の入は1月5日、小寒は同日から1月19日までだった。小寒の期間の1月9日と10日が氷点下6度だったので、大寒の方が気温は高い。とはいえ、今年の立春は2月3日、それまでは大寒が続く。これ以上、寒さが来なければいいのだが、ニュースはもっと寒い日があると予報を伝えていた。背筋が思わずふるえる。

 さて、大寒とか小寒とか立春と使っているが、いったい何なのか。あらためて解説を読んでみた。

 これらの言葉は、昔の中国で生まれた太陽の動きをもとにした暦で、二十四節気と呼ばれるもの。この暦では、1年を4つの季節に分け、それぞれの季節をさらに6つの節に分けて1年のサイクルとしている。

 1年は春で始まり、春の始まりである立春から、
雨水、
啓蟄、
春分、
清明、
穀雨、
立夏、
小満、
芒種、
夏至、
小暑、
大暑、
立秋、
処暑、
白露、
秋分、
寒露、
霜降、
立冬、
小雪、
大雪、
冬至、
小寒、
大寒と続き、1年の終わりとなる。

 立春、立夏、立秋、立冬は、それぞれの季節の始まりとなるが、季節の始まりの前日は節分で年に4回ある。そのうち1年の終わりであり新たな1年を迎えようとする節分とする立春の前日の節分を特別のものとして、祝うことになったようだ。その特別の節分は、今年は2月2日ということになる。

 節分にどうして豆をまくようになったのか気になったので、ついでに検索して読んでみた。季節の変わり目の節分には邪気=鬼が生じると考えられていたためで、その鬼を追い払う、すなわち邪気払いとしてこの日に行われるようになったらしい。

 暦の上でも、気候的にも冬の最中のこの時期、寒さがやってきてもやむをえない。この寒さを悪用して新型コロナが勢力の拡大を図ろうとしている。マスク着用、手洗い、うがい、不要不急の外出は控え人との接触を減らすなど、防御に努めて、2月2日の節分には盛大に豆をまき、昨年来の最悪の邪気となっている新型コロナを追い払いたいものだ。

 だいぶ脱線したが、大寒の朝、空を白く煙らしているのは氷の粒なのではないだろうか。太陽光を乱反射させる結果、白く見え、空をうっすらと白くするのだろう。その空を流れる雲は積雲かな・・。

 よく見ると、太陽のそばに近寄った雲が彩雲がかっていた。



 〝今日のの空では彩雲が楽しめそう〟と期待しながら、朝の愛犬の散歩に出かけた。

 その期待は見事に外れることになる。良い方向にだ。

 太陽が林の陰から姿を現わすだろう。そんな思いで見上げる空の雲の一部は、彩雲に染まっていた。





 朝日の赤みがかった光に浮かぶ虹色の彩雲が美しく見える。あれ、その太陽の上方、雲の上に白い光の束が立ち上がって見える。もしかしたらサンピラー(太陽柱)・・いやいやこうしたボーッとした光の束では、そうは言えないだろうと、サンピラーを見たと大騒ぎしたい心を押し殺して歩を進めた。

 しばらくは林の中を歩くので、空はよく見えない。林を抜けて見る東の空には雲がかかっていた。

 〝あっ、これではサンピラーがあったとしても見えない〟

 心の中につぶやきながら歩を進めて数十m、林と雲の隙間に気がついた。そこに明るい光の柱が輝いていた。〝ふ~ん〟と先にやや進んで、事態を理解した。

 〝間違いない。サンピラー〟

 小躍りしたい気持ちを押し殺して、見通しの良いところまで戻って眺めた。林と雲の隙間の光のおび、やがて雲の上にも明るい光の短い柱が立った。間違いないサンピラーだ。



 サンピラーを見るのは、昨年4月20日の夕方にそれらしいものを見たのが最後。

夕陽の中に見えたこの光の柱は・・(2020年4月20日)


 それ以前だと、同年2月4日(間違いなくサンピラー、同1月1日(サンピラー・・かな、確信をもって見たといえるのはさかのぼることほぼ1年の2019年1月10日(今度こそサンピラーを見ることができた)のことになる。

 結構の回数見ているように見えるが、ハロ(日暈)や彩雲等に比べると結構珍しい現象なのだ。

 今回のサンピラーは彩雲と一緒に見ることが出来た。これはこれで絵になる景色だった。

 初めてみたのはいつのことだったか。寒い季節、愛犬の散歩の時、今日見た場所とほぼ同じ場所で、巨大な光の柱が明るく輝いていた。あの時を超えるサンピラーを見たことがない。今シーズンこそ、あの時を超えるサンピラーが出現し、写真に撮れるといいのだが。

 さて、今日も遠野和紙の材料作りのボランティア活動日。昨日に引き続き、コウゾの皮から黒皮を剥いで白い皮とする黒川剥ぎの作業をした。地域作り協力隊の3人を含めて14人での作業だったろうか、たぶん12kgの皮を3時間半程で白皮化した。



 作業を終えて後片付けをしている場面だ。積雪があった昨日に比べて、ずいぶん穏やかな日になった。



 遠野和紙工房「学び舎」の構造というか、材質の関係だろうか、作業をしているとゴーッと地響きのような音が響いた。風が吹いた時の音らしい。強めの風は時おり吹いていたようだ。

 自宅に帰って、午後2時頃だったろうか、ゴーと大きな音が家の中に飛び込んできた。こちらの音はジェット機のエンジン音。しかも大きさやその音の鋭さから自衛隊のジェット戦闘機の音だろう。

 〝近い〟。カメラをもって飛び出すが、音はすれども・・で、姿をとらえることはできなかった。北に向かったようだから、20分程度で戻ってくるだろう。今は、自宅の片付けと模様替えをしているので、作業をしながら家の中で戻りを待つことにした。

 30分程立ったろうか。轟音が聞こえた。家を飛び出すも、やはり姿を見つけられない。轟音は空に響き渡りやがて小さくなっていった。残念撮影失敗。音から判断するに、だいぶ低空で飛んでいるようなので、悔やまれてしょうがない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿