伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

暑い!!! 楮畑の草刈り

2023年07月26日 | 遠野町・地域
 保存化のこのシーズンの作業は月の最終週の2日程度。午前中に3時間程度の作業で、町内にある12ヶ所程度の畑を一巡し、草刈りを中心に合わせて楮の芽かき作業をする。

 気象情報を得ながら日程を決めているわけではないので、その日がどんな天候になるかは、出たとこ勝負なのだが、それにしても、今月の作業は今シーズン1と思われる暑い日が続いた昨日と今日とある意味最悪の日程。今日の昼頃の気温は我が家で摂氏35度程度だったから、その暑さはおわかりいただけると思う。

 そんな猛暑の中、保存会員のみなさん、汗だくになりながら草刈りに精を出していた。頭が下がる。
 昨日は参加者数が少なかったので、基本は草刈りのみ。深山田地区の3ヶ所の畑の草を刈った。

 今日は昨日より暑い。滝地区と大平の5ヶ所の畑で草を刈った。また、正式な部署は聞かなかったのだが、福島県いわき合同庁舎から3名の若い職員がボランティア作業で参加し、芽かき作業をしてくれた。暑い中、本当にありがとう。

 畑の楮もだいぶ大きく育っていた。草刈り、芽かきをする人たちの姿は、楮の枝の陰に埋もれてしまってよく見えない。




 前シーズンは、枝が大きく育って収穫量を大幅にアップさせ保存会メンバーの喜びもひとしおだったが、すくすく育っている姿を見ると今年の作業にも力が入ろうというものだ(でも暑いので、作業をするとすぐへばるのだが・・)。

 ただ、1つの畑を終えた後(30分から40分程度の作業かな)は水分を多量に摂取しながら、日陰で20分程度休んでクールダウンしてから次の畑に取りかかるというペースの作業とならざるを得なかったため、全ての畑の草刈りを2日間で終えることができなかった。地域おこし協力隊が、早朝の草刈りを実施するということなので、実施日を報せてくれるようお願いした。都合がつく時はいっしょに草刈りをしようと思う。

 今日の作業で、楮の枝に潜むカマキリを見かけた。



 身体を立ち上げ、鎌をたたみ、獲物が近づいてくるその瞬間を待っているようだ。これまでの経験から見ると、楮にはキボシカミキリ(枝に卵を産み付け、孵化した幼虫のフンで楮の皮に赤紫色を着色させる)やヤガ科(ガです)の幼虫が葉っぱを食害するなど、様々な害虫が寄ってくる。カマキリがどの虫を捕獲できるのかは分からないが、少なくとも何らかの虫を補食することで、楮の枝を守ってくれているのだろう。

 思わぬ珍しい出会いもある。
 昨日の作業時に、目の前にヒラヒラ飛んできたチョウがいた。2,000kmを旅すると言われるアサギマダラに似ている。しかし、違うようだ。翅の縁に赤い模様があるのはアカボシゴマダラというチョウで、特定外来種らしい。見かけるのは2度目だ。近くに止った時、カメラを持っていなかったため写真に撮れなかった。

 次に出会った珍しいチョウは、地域おこし協力隊員が捕まえた。



 動きが悪く、容易に捕まえることが出来たという。
 このチョウは何だ。初めて見るチョウだ。

 写真に撮り、調べてみた。
 結果、このチョウはオオムラサキのメスと分かった。

 オスは過去2回見たことがある。1度は内郷のダイユーエイト、もう1度は自宅前のユズの木だった。ユズの木の時は、バタバタバタとにぎやかに飛んできた記憶がある。メスを見るのは初めてだ。

 こうした出会いがあるのは、屋外作業ならではの福音だろう。


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