伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

2023年07月27日 | 
 そもそも教員の和紙研修があるということは知っていたが、伝統工芸遠野和紙・楮保存会員も立ち会うものとは思っていなかった。
 朝、そのプログラムのうち講話はともかくとして、和紙漉き(はがき)に立ち会ってと言われた。了解し、午後1時前、現在、遠野和紙の伝統継承の拠点となっている「学舎」(入遠野)に出かけた。

 学舎に着くと、その脇をメスのキジが横切っていた。




 そろそろと移動しながら、しばらく草むらに潜んでいたようだ。
 さて研修に合流し、担当している地域おこし協力隊員の話しを聞くと、紙漉き体験(はがき)で持ち帰ってもらうはがきを乾かすために、午前に紙漉きを実施し、午後からは畑で楮の芽かき作業をするという。

 最初は学舎周辺の楮の芽かき。そこで見つけたのが、見出し画像のオレンジ色の虫だ。アカハネナガウンカ。2度目の出会い。以前、元田んぼの草刈りをしている時に見かけたことがあるが、前から見るととてもユニークな顔立ちをしている。写真を掲載したブログのリンクを下記にはっておく。



 研修の先生方は10人程いたので、楮の本数が少ない学舎周辺の芽かきは短時間で終了した。研修時間が残っているため別の畑で作業を継続することになり、深山田の畑で引き続き作業を実施した。
 そこで見かけたのがスケバハゴロモの成虫だ。日常的に虫などを探しているわけではないので、これまで成虫を何度も見たことはない。久方ぶりの発見(自分にとっては)だったのだが、カメラを持っていなかったので、その姿は記憶にしか止まっていない。残念。

 研修参加のみなさんは、この虫初めてだったようで、その姿に感激していたようだ。
 その幼虫は、ウルトラマンの海獣のようだと教えたのだが、実際に見てもらえればもっと関心が高まったのかもしれない。

 さて、ハゴロモ類の幼虫は注意しているとたびたび見かける。
 多くはアオバハゴロモで、その幼虫はあちこちで見かける。あまり注意を傾ける必要はない。



 黄緑色の虫がアオバハゴロモの成虫、その右側の白い綿のような部分がその幼虫だ。身体の表面にロウ状物質をまとい、カムフラージュしているらしい。
 その他のハゴロモ類はだいたいこんな姿をしている。朝の散歩の際に撮影した。





 これはアミガサハゴロモの幼虫だ。スケバハゴロモ、ベッコウハゴロモはだいたいこんな姿をしている。違いは本体の形状や模様の入り方だ。
 楮畑の作業では、これまでもアブラゼミ、キボシカミキリ、ハゴロモ類の溶融など色々な虫を見てきた。これからの作業でもいろいろな虫を見ることが出来るだろう。

 研修からは離れる。
 一昨日の楮畑の草刈り時に、地域おこし協力隊員が捕まえたチョウはオオムラサキの雌だった。7月26日のブログにも写真を掲載しているが、別の写真を掲載しておく。




 あまり動かなかった。簡単につかまる。理由は分からない。この後、近くの花に放してきたの。どうなっただろうか。

 動かないと言えば一昨日の朝、愛犬の散歩の際にほぼ動かないキリギリスを道のまん中に見つけた。



 原因は分からないが、衰弱しているのだろうか。
 逃げないので正面からの写真も簡単に撮影できた。



 身体は大きいが、翅は短い。衰弱の原因はそこらが関係するのだろうか。道のまん中だと車にひかれてしまうかもしれない。道の外の草むらに放してあげた。
 蝉も動けないでいた。アブラゼミだ。




 我が家の筋向かいのお宅のケヤキの巨木の下に転がっていた。捕まえると翅を振るわせる。このセミの暑い短い夏は終わりを迎えようとしているようだ。
 松の木に放した。

 元気な虫もいる。
 歩いていると道路脇の木立から飛び立つチョウがいる。



 ジャノメチョウだ。

 赤く錆びた鉄分がこびりついた側溝。そこにかかる枯れ草で、獲物を待つような体制をとるカマキリ。



 この当たりは例年多くのトンボを見る。しかし、今年はあまりその姿を見かけない。とくにこのカマキリのサイズに適度と思われるイトトンボは全く見られない。
 暑すぎる夏が影響しているのだろうか。


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