伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

スズメの巣立ちかな

2022年07月27日 | 
 朝6時30分頃、愛犬の散歩に出かけようと玄関を開けると、庭の杭にスズメが止っていた。
 2つの杭にまたがって止っている。あまり見ない姿だ。

 スズメを見ていると、杭から飛び降りたスズメが地上をピョンピョン跳ね回って移動していた。その姿を見て、このスズメは昨日まで巣の中にいたヒナ鳥に違いないと思った。



 このスズメは、昨日まで巣の中で餌をねだっていたに違いない。



 スズメはしばしの間、巣の周辺に止まっていたようだ。小1時間の散歩から帰ってきた時も、屋根の上でうろうろしていた。



 このスズメが育った巣はツバメから奪ったものだった。
 その巣は、もともと2m脇にあったツバメの巣が、カラスに襲われて繁殖に失敗することがたびたびあったため、繁殖のオフシーズンに自作の台に移設して設置していたものだった。今シーズンにやってきたツバメは、移設した巣に関心を示し、たびたびこもっていた。しかし、カラスがたびたび監視に訪れるようになり、これを妨害するための工作物を設置して排除した後、今度はスズメが巣に興味を示し、たびたびちょっかいを出していた。

 ツバメは追い払っていたが、巣を空けるとスズメが入り込むことが重ななった。やがて、ツバメはもともとの場所に巣を作り出した。そこには、マスキングテープを貼り、ツバメが入れないようにしていたのだが、一部が剥がれ、巣作りのスペースができていたのだ。

 スズメがツバメの巣で子育てし、幼鳥が巣立っていくという現象は、珍しいのかもしれない。
 スズメがツバメのの巣に入り込むのは、昨年の体験から知っていた。ある日、ヒナがだいぶ育ったツバメの巣に、ヒナと違う頭が見えていることに気がついた。よく見るとスズメだった。

 ヒナ鳥たちは、狭い巣の中で、できるだけ距離を取ろうと、身を寄せ合って縮こまっていた。親鳥が気づき、「チキッ、チキッ」と声を発しながら、飛び交い、スズメを巣から追い出そうとしていた。やがてヒナ鳥は動かなくなり、親鳥の攻撃に耐えかねたスズメは巣から退出した。
 ヒナ鳥はしばらく動かなかった。目をつぶっているし、死んでしまったのかもと心配したものの、しばらくするソロソロと動き出し、やがて、以前のように活発に動き出した。

 この時、ネットで調べるとスズメがツバメの巣を奪うことは能くあることらしい。しかし、その巣で繁殖することはなく、せいぜい巣材の略奪で終るということが書かれていた。ツバメにしてみれば良い迷惑だ。今回の我が家でのスズメの子育て、巣立ちは珍しいのかもしれない。
 
 我が家での野鳥の巣立ちは、たぶん、これが最後。

 我が家での幼鳥の巣立ちは3回見ることができた。

 スズメの3日前、7月24日にはスズメの巣のもともとの主のツバメの巣から、幼鳥6羽が巣だった、前日に1羽が巣立ち、24日朝のうちに残り5羽も巣立っていた。写真には5羽しか写っていない。



 夕方まで、近くの電線等に止まり、親鳥が運ぶ食べ物をねだっていた。

 さらに20日前、7月4日には、別の巣から7羽の幼鳥が巣だった。




 また、庭木に仕掛けた巣箱には、シジュウカラが巣を作ったらしく、食べ物を咥えた親鳥が出入りしていた。



 スズメの巣立ちで、我が家の小鳥の繁殖シーズンは終ってしまった。数ヶ月間、巣作りから子育てなどが身近で行われており、その間、親鳥の声とヒナ鳥の声と賑やかな時間を過ごした。その終えも聞こえなくなり、姿もあまり見かけなくなり、どこか寂しい感じがする。

 1年後、次の繁殖シーズンが待ち遠しい。


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