伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

冬鳥

2022年11月15日 | 
 今、散歩をしていると、「ヒッ、ヒッ」というさえずりを聞くことがある。「クッククク」のような音が混じることもある。
 ジョウビタキ。





 10月21日、今シーズン初めて見た冬の小鳥だった。それまでの2日間、越前、美濃に出かけていたので、その間に出現していたのかもしれないが、見た記録としてはこの日が初となる。
 写真を撮りながら眺めていると、近くの草むらに飛び込んだ小鳥がいた。カメラを向けて夢中で姿を探し、写真を撮った。その場では分からなかったが、後で確認するとアオジだった。



 アオジは、散歩をしている最中、近づく音に反応して道端の草むらから飛び立ち、深い草むらに入っていく姿をよく見る。




 時々、同様にホオジロが飛び立つことがある。




 ホオジロは、草の先端でさえずっていることもある。
 ホオジロと間違えそうになるのがカシラダカだ。ホオジロのメスと色合いがよく似ている。今シーズンは11月14日に初めて見た。



 1羽だけだったが、これから群になって行動し始めるのだろう。
 群で良く行動しているのがエナガ。留鳥で渡りはしないが、夏は葉っぱの陰に隠れ、あまり見かけることはない。




 エナガは、メジロやシジュウカラ、時折ヤマガラなどといっしょに群を作り、枝から枝に渡りながら食事をしている。この群を混群というそうだ。



 写真はシジュウカラ。群を作るのは、捕食者から身を守るためという。1羽だと、捕食者に見つかった時、狙われる確率は100%となる。しかし、20羽の群の中の1羽が狙われる確率は5%まで下がり、100羽だと1%まで下がる。だから捕食される子鳥たちはできるだけ群に混じって、自分の身を守ろうとするという。かなり頭がいい。

 エナガやシジュウカラ、ヤマガラなどが枝を渡る時のさえずりは良く聞く。毎回姿を見るわけではないが、さえずりに辺りが包まれたとき、実に心地良い。

 小鳥の捕食者にもなりうるらしいモズは、秋の早い段階から「キチキチキチ」というさえずりを聞き、姿を見かけている。



 ワシタカ類やこうした鳥から子鳥たちは身を守ろうとしているのだろう。

 何か、ヒヨドリ大の鳥が飛んできて上の枝に止った。



 何だろうな。朝日に照らされ、姿が赤っぽく見えるため、体色も良く分からない。くちばしは太い。
 シメかな-。

 基本、春から夏によく見るキジも姿を見せる。田んぼでは稲刈りを終え、落ちたコメ粒を食べたり、稲刈り後におこした土の中に餌を探している。



 我が家の周辺をテリトリーにしているらしいキジも、たたずんで辺りをうかがい、ソロリソロリと歩き出した。



 いや、待てよ・・。どちらのキジも尾羽が短い。我が家周辺のキジは、もっと立派で長い尾羽を持っていたはず。短い尾羽。どちらもこの春に生まれて育った若鳥かもしれない。繁殖の春を迎えるために、今、一生懸命、栄養を蓄えているのかもしれない。

 コココココ・・。コココココ・・。木を叩くドラミングが聞こえてきた。キツツキ・・、この音はたぶんコゲラではなくアカゲラ。
 木の幹に姿を探した。
 いた。



 末の枯れ木だが、この木ではよく見かける。
 ドラミングは、音を立てることで虫を脅かして幹の反対側に誘導、集まったところを捕食するためにするという。巧みな猟の技なのだ。

 日向の側に出てきてくれないかな。そう思っていたが、一瞬でても、すぐに日陰に回ってしまう。
 やがて枝に移り、飛び去っていった。



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