反省の言葉から。以前は2週に1回ほど「伊藤浩之の活動日誌」の発行を保てていたものの、最近はかなり不定期になってきた。
市議会議員として、さまざまな事を住民のみなさんに知らせなければなりません。あらためて2週間に1度発行の目標に向けて、仕切り直しが必要かな、と思います。
今日の仕事は「伊藤浩之の活動日誌」作成と、議員だよりの原稿として市道側溝の土砂撤去事業についてを書くこと。夕方までに何とか二つのことを終えることができました。
このうち活動日誌には、福島県教育委員会の諮問を受けた県教育審議会の「中間とりまとめ」に盛り込まれた、3クラス以下の高校の統廃合について、問題があると考える立場から考えを記載しました。
どうぞご覧ください。
■コラム
地方議会で議員の厚生年金加入に関して意見書が可決されているという記事が新聞に出ている。実はいわき市議会も12月定例会で同様の意見書を全会一致で可決した。なぜ賛成したのか。それは、議員に誰でも立候補できる環境が大切だと思うからだ▼幅広い声を行政に反映することが議員の仕事だ。将来の生活不安があるから立候補できない事態の恒常化は、最終的に市民の不利益となる▼議員が語ると「手前みそ」のそしりを受けるかもしれない。そうならないよう、議員の役割を果たす努力が、これまで以上に求められることはいうまでもない▼国民全体の年金制度の改善も必要だ。日本共産党はそのために意見書案を提出した。残念ながら廃案だった。何ということだろう。
■2-3面記事
福島県教育委員会の諮問を受け「県立高校のあり方」を審議している県学校教育審議会は昨年12月16日、「中間とりまとめ」を公表しました。小規模高校の統廃合を盛り込んでいますが妥当な方針なのか。考えをまとめてみました。
審議会の「中間とりまとめ」の中で示された「改革の基本方針」には、「望ましい学校の規模を1学年4学級以上」「現在の最大規模である1学年8学級規模の学校の学級減を検討する」ことが盛り込まれています。つまり1学年が3クラス以下の県立高校は統廃合しようということです。
この方針はあくまで審議会の中間まとめの段階ですが、採用されることになれば、現在1学年2学級の遠野高校をはじめ、勿来高校、小名浜高校、好間高校、四倉高校が、当面の統廃合の対象ということになります。
このような統廃合は妥当なのでしょうか。学校規模だけで判断するあり方には大いに疑問があります。
小規模校ならではのきめ細かい指導
1つには、それぞれの学校が果たしている教育の役割という問題です。
「中間とりまとめ」では、統廃合の理由を「一定の集団規模を確保することが望ましい」ためとしています。
しかし別の見方もできます。
高校は学力の判定で選抜された同じような学力の生徒が通学しています。そして、それぞれの高校で生徒の卒業後の進路希望が生きるように、生徒の状況に応じたきめ細かい指導がされているものと思います。
聞くところによると、たとえば遠野高校の場合、国公立を含む大学・専門学校への進学や就職等すべての生徒が進路を決めて卒業しているといいます。小規模校ならではのきめ細かい指導の成果が現れているのではないでしょうか。
実際にインターネットの「みんなの高校情報・福島」という口コミ情報を書き込むホームページ(HP)に、遠野高校卒業生のこんな声がのっています。
「授業に追いつけない生徒などは、個別に先生が教えてくれるなど、勉強面では充実していると思います」
「進学面では、先生方が1年生の時からすごくサポートしてくれている」
「生徒の個々のいい部分を伸ばしてくれて社会に出てもその伸ばされた才能が生かされる場面が多々ありました」
これらの声に示される役割を考えた時に、小規模だから統廃合するという考えは早計に思われます。
地域と関わりながら学ぶ良さが失われる
2つには、地域との関わりです。
高校の地域との関わりは、立地地区による濃淡があるかもしれませんが、遠野地区の場合、様々なイベント等の参加を通して、遠野地区住民と生徒との交流や地域協力がはかられています。
このことによって、生徒たちは地域との関わりから学びを得ているでしょう。地域にとっては若者との交流による活性化につながっているものと思います。
学校に近い一部のバス停が利用できなくなった際に、バス出発に間に合おうと懸命に走る姿に接した地区住民が、「高校生のためにバス停を何とかしてあげないと」と声を上げたことがありました。生徒たちは地域の住民に見守られながら学校生活を送っているのです。
このように地域と関わりながら学ぶことは、生徒たちが将来社会で生きていく力をつけることに間違いなく役立つと思います。
また立地に関しても、先のHPでは次のような声がありました。
「この学校では周りが自然に囲まれていて、落ち着いた環境の中で学校生活を送ることができました」
こういう特性を持った高校の役割は大切なのではないでしょうか。
地域の切実な願いに設立された高校
3つ目に、遠野高校についてみれば、地域住民の切実な願いの中で開校された、希望の高校であるという点です。
1948(昭和23)年に県立磐城農業高等学校上遠野分校として設置され、61(昭38)に県立遠野高等学校として独立しました。
その背景にあったのは地元の熱烈な要望でした。遠野高校は、こうした地元の人々に支えられて学校運営がされてきました。
高校統廃合を方針化させない
今回、3クラス以下の高校統廃合を打ち出したのは、あくまで審議会の「中間まとめ」であり、今後、県教育委員会の諮問に対する「答申」、答申を受けた教育委員会としての方針決定という段階が踏まれていくことになります。
経済格差が拡大している今日、子どもたちが生きる力をしっかりと身につけていくために、手厚い対応ができる体制を増やしていくことこそ求められていると思います。少子化で子どもが減ることを見通せる今日だからこそ、小規模だから統合とするのでなく、小規模を生かしたより手厚い教育ができるよう、学校のあり方を検討していくことが必要なのではないでしょうか。
遠野高校をはじめとした小規模高校を存続して、手厚い教育ができる高校を作りましょう。県教育委員会にこうした声を届け、小規模校の統廃合の方針を持たさせないことが大切になっていると思います。
遠野地区行政嘱託員協議会や遠野高校PTAなどが「福島県立遠野高等学校の存続を求める署名」に取り組み県教委等に提出、県議会には請願を提出するようです。
住民としての意思をしっかり示す署名は、大切な取り組みです。おおいに賛同したいと思います。
市議会議員として、さまざまな事を住民のみなさんに知らせなければなりません。あらためて2週間に1度発行の目標に向けて、仕切り直しが必要かな、と思います。
今日の仕事は「伊藤浩之の活動日誌」作成と、議員だよりの原稿として市道側溝の土砂撤去事業についてを書くこと。夕方までに何とか二つのことを終えることができました。
このうち活動日誌には、福島県教育委員会の諮問を受けた県教育審議会の「中間とりまとめ」に盛り込まれた、3クラス以下の高校の統廃合について、問題があると考える立場から考えを記載しました。
どうぞご覧ください。
■コラム
地方議会で議員の厚生年金加入に関して意見書が可決されているという記事が新聞に出ている。実はいわき市議会も12月定例会で同様の意見書を全会一致で可決した。なぜ賛成したのか。それは、議員に誰でも立候補できる環境が大切だと思うからだ▼幅広い声を行政に反映することが議員の仕事だ。将来の生活不安があるから立候補できない事態の恒常化は、最終的に市民の不利益となる▼議員が語ると「手前みそ」のそしりを受けるかもしれない。そうならないよう、議員の役割を果たす努力が、これまで以上に求められることはいうまでもない▼国民全体の年金制度の改善も必要だ。日本共産党はそのために意見書案を提出した。残念ながら廃案だった。何ということだろう。
■2-3面記事
県立高校、1学年3クラス以下は統廃合?
県教育審議会が中間まとめ
遠野・行政嘱託員協議会等が存続署名
県教育審議会が中間まとめ
遠野・行政嘱託員協議会等が存続署名
福島県教育委員会の諮問を受け「県立高校のあり方」を審議している県学校教育審議会は昨年12月16日、「中間とりまとめ」を公表しました。小規模高校の統廃合を盛り込んでいますが妥当な方針なのか。考えをまとめてみました。
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審議会の「中間とりまとめ」の中で示された「改革の基本方針」には、「望ましい学校の規模を1学年4学級以上」「現在の最大規模である1学年8学級規模の学校の学級減を検討する」ことが盛り込まれています。つまり1学年が3クラス以下の県立高校は統廃合しようということです。
この方針はあくまで審議会の中間まとめの段階ですが、採用されることになれば、現在1学年2学級の遠野高校をはじめ、勿来高校、小名浜高校、好間高校、四倉高校が、当面の統廃合の対象ということになります。
このような統廃合は妥当なのでしょうか。学校規模だけで判断するあり方には大いに疑問があります。
小規模校ならではのきめ細かい指導
1つには、それぞれの学校が果たしている教育の役割という問題です。
「中間とりまとめ」では、統廃合の理由を「一定の集団規模を確保することが望ましい」ためとしています。
しかし別の見方もできます。
高校は学力の判定で選抜された同じような学力の生徒が通学しています。そして、それぞれの高校で生徒の卒業後の進路希望が生きるように、生徒の状況に応じたきめ細かい指導がされているものと思います。
聞くところによると、たとえば遠野高校の場合、国公立を含む大学・専門学校への進学や就職等すべての生徒が進路を決めて卒業しているといいます。小規模校ならではのきめ細かい指導の成果が現れているのではないでしょうか。
実際にインターネットの「みんなの高校情報・福島」という口コミ情報を書き込むホームページ(HP)に、遠野高校卒業生のこんな声がのっています。
「授業に追いつけない生徒などは、個別に先生が教えてくれるなど、勉強面では充実していると思います」
「進学面では、先生方が1年生の時からすごくサポートしてくれている」
「生徒の個々のいい部分を伸ばしてくれて社会に出てもその伸ばされた才能が生かされる場面が多々ありました」
これらの声に示される役割を考えた時に、小規模だから統廃合するという考えは早計に思われます。
地域と関わりながら学ぶ良さが失われる
2つには、地域との関わりです。
高校の地域との関わりは、立地地区による濃淡があるかもしれませんが、遠野地区の場合、様々なイベント等の参加を通して、遠野地区住民と生徒との交流や地域協力がはかられています。
このことによって、生徒たちは地域との関わりから学びを得ているでしょう。地域にとっては若者との交流による活性化につながっているものと思います。
学校に近い一部のバス停が利用できなくなった際に、バス出発に間に合おうと懸命に走る姿に接した地区住民が、「高校生のためにバス停を何とかしてあげないと」と声を上げたことがありました。生徒たちは地域の住民に見守られながら学校生活を送っているのです。
このように地域と関わりながら学ぶことは、生徒たちが将来社会で生きていく力をつけることに間違いなく役立つと思います。
また立地に関しても、先のHPでは次のような声がありました。
「この学校では周りが自然に囲まれていて、落ち着いた環境の中で学校生活を送ることができました」
こういう特性を持った高校の役割は大切なのではないでしょうか。
地域の切実な願いに設立された高校
3つ目に、遠野高校についてみれば、地域住民の切実な願いの中で開校された、希望の高校であるという点です。
1948(昭和23)年に県立磐城農業高等学校上遠野分校として設置され、61(昭38)に県立遠野高等学校として独立しました。
その背景にあったのは地元の熱烈な要望でした。遠野高校は、こうした地元の人々に支えられて学校運営がされてきました。
高校統廃合を方針化させない
今回、3クラス以下の高校統廃合を打ち出したのは、あくまで審議会の「中間まとめ」であり、今後、県教育委員会の諮問に対する「答申」、答申を受けた教育委員会としての方針決定という段階が踏まれていくことになります。
経済格差が拡大している今日、子どもたちが生きる力をしっかりと身につけていくために、手厚い対応ができる体制を増やしていくことこそ求められていると思います。少子化で子どもが減ることを見通せる今日だからこそ、小規模だから統合とするのでなく、小規模を生かしたより手厚い教育ができるよう、学校のあり方を検討していくことが必要なのではないでしょうか。
遠野高校をはじめとした小規模高校を存続して、手厚い教育ができる高校を作りましょう。県教育委員会にこうした声を届け、小規模校の統廃合の方針を持たさせないことが大切になっていると思います。
遠野地区行政嘱託員協議会や遠野高校PTAなどが「福島県立遠野高等学校の存続を求める署名」に取り組み県教委等に提出、県議会には請願を提出するようです。
住民としての意思をしっかり示す署名は、大切な取り組みです。おおいに賛同したいと思います。
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