伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

疲れた・・

2021年03月03日 | 遠野町・地域
 昨日に続く遠野和紙ボランティア。地域おこし協力隊の隊員の1人、シルビアさんは、ボランティアとの共同作業は、ご家族の都合で今日で最後になるという。

 午前は「しょしとり」で、10kgの和紙の皮を処理した。3kg程の白皮を作ったことになる。昨日、今日の作業で、包丁を扱う右手に2度目のマメができた。繰り返せばここにタコができるのだろうが、コウゾの枝はあと数回の作業分しか残っていないという。タコはできないで終えそうだ。



 午後からは、コウゾの畑の整備だ。昔は遠野和紙の生産が盛んに行われていた。このためあちこちにコウゾ畑があり、放置されている例もある。そのうち、協力してくださる方がいれば畑を借りて育成し、コウゾの枝の収穫につなげるのだ。

 和紙の原料となるのは1年物のコウゾの枝だ。この枝はコウゾの株さえ生きていれば、毎年伸びてくる。畑のコウゾは放置されているために大きく育っているため切り戻して、1年物の枝が伸びやすい環境を作る。



 畑の草や笹を刈り取り、育ちすぎたコウゾの木は切り倒した。この作業を約2時間続け畑は理例になった。この作業はそれなりの力仕事になる。終わった時には息があがっていた。



 作業を始めると、畑のそばの路上にショウリョウバッタが出てきた。



 成虫で冬越ししていたのだろう。草刈り機の轟音と、かき回される枯れ草の震動に、静寂の中でのまどろみが破られ、慌てて飛び出してきたのだろう。かわいそうなことに左後足がとれている。今年の啓蟄は3月5日。この日は、二十四節気で、虫などが土から出てくるとされる。その日に備えて目覚めていたかもしれないが、少し早い。もう少し寝ていてねと思い、刈り倒した茅(かや)の中に戻した。



 作業を終えて、畑からボランティアが撤退すると、早速、野鳥が畑にやってきた。ジョウビタキだった。もともと人をあまり恐れない。草刈りなどをした後には餌がたくさん湧くと知っているのだろう。何というか・・めざといと言えばいいのだろうか。

 ジョウビタキは冬鳥としてなじみだ。ヒーッ、ヒーッ、とさえずり、里の冬に彩りを添える。縄張り意識が強く、自分のテリトリーに侵入するものに対しては容赦なく攻撃するようだ。

 ある冬に、自宅の庭に停めている車が鳥のフンだらけになる日が続いた。なぜと疑問を膨らませていると、ある朝、ドアミラーに飛びかかる姿を見つけた。ミラーに映る自分を他の鳥と思い攻撃していたのだ。鏡の自分は逃げ去ることがない。繰り返しの攻撃の間にフンをし、車を汚していたのだ。

 冬にやってくるジョウビタキなので、食性は草食性と考えていたが、調べて見ると虫なども食べる雑食性のようだ。草刈り後には虫が見つけやすくなる。彼らは良く分かっていたのだ。草むらに戻したショウリョウバッタは、無事だったのかな・・。

 くたびれて自宅に戻った。空には彩雲も見えた。



 昨日飾った平飾りの雛人合だが、窓の外には梅が咲いている。借景が桃の節句を飾ってくれた。


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