伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

明るく元気・小学校運動会、午後は冤罪事件扱った「約束」視聴

2014年05月17日 | 学校教育
 五月晴れ、空気は冷たいものの爽やかな朝を迎えた17日。いわき市内では多くの小学校で運動会が行われました。入遠野小学校と上遠野小学校の運動会に招かれて、子どもたちの活躍を拝見してきました。

 まず入遠野小学校の運動会で開会式に出席しました。開会式の終わり頃に運動会の歌「ゴーゴーゴー」を赤組、白組交互にそして三番目では同じ歌詞を赤白いっしょに歌います。元気いっぱいの歌声にはいつもながら圧倒されます。

 児童は少ないながらも元気いっぱい競技に取り組み、保護者はじめギャラリーから暖かい声援が贈られていたのが印象的でした。学年ごとの徒競走と「Oh!玉ころがし」という二人がかりで転がした大玉をリレーする競技まで拝見しました。



 その後上遠野小学校へ。到着した時には1年生と2年生による「紅白玉入れ」でした。3ラウンドで玉入れをするようで、ラウンド間は一列に並んでダンスをしています。次の2年生の「274(ふなっしー)は何番が好きなっし~?」という競技も、競技の間にダンスが入っていて、「最近の競技はダンスも組み合わせるのかなぁ―」と種目の進化に驚き。迫力があった3年生の100m走、先生も交えて楽しそうに競技する「先生、行きましょう!!」。楽しく拝見しました。





 そして午後、国民救援会いわき支部の総会に出席し党地区委員会を代表し祝辞をし、総会後は冤罪事件「名張毒ぶどう酒事件」を扱った映画「約束」の試写会を視聴しました。

 裁判所で真実を告白すれば聞きいれくれるとの思いからしてしまった捜査段階での自白と発見されたぶどう酒の王冠が唯一の物証で、一審の無罪判決を破棄した交際で死刑が宣告された事件。発生が1961年だから、1960年生まれの私の成長過程はこの事件とその後の再審のたたかいとすっぽり重なっている。本当に長い戦いを記録した映画でした。

 再審を求める弁護団とそれを支える国民救援会の人々の手で、物証である王冠は事件とは関係ないものとほぼ立証され、毒物とされた農薬も実は別のものである可能性が高いことが明らかにされた。地裁で一旦開かれた再審の扉は、高裁で再び閉ざされ、最高裁の差し戻し審でも高裁は頑なに再審の扉を閉ざしたままだった。人生をかけるかのように再審の扉をこじ開けるためたたかった人々の想いに思わず涙がこぼれてきました。

 死刑囚とされている奥西勝さんは86歳。父母とも他界し、長男も61歳で他界してしまった。そして本人は、現在寝たきりで医療刑務所で治療中らしい。「生あるうちに再審を」。映画を見て強く思いました。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿