伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

街宣、そして原発被災地双葉郡へ

2014年05月18日 | 原発
 五月晴れの18日、植田、東田地区で支援者のみなさんと街頭宣伝を行い、安倍政権の支持率が維持されていても政策がしじされていないこと、改憲に向けて暴走しているものの保守的な人々も含め批判が拡大していることなどを指摘し、日本共産党が暴走を押し返すために奮闘する決意を述べ支援を訴えました。



 午後からは東京都足立区のあおぞら後援会のみなさんのバスに乗り、富岡町までの被災地をめぐって原発事故後の実情を紹介しました。富岡駅前に、津波の被害の状況がそっくり残されていることを知った参加者は、「3年たっても被災地が何も変わっていない」と政府の対応の遅れに怒りを語りました。私は、「東日本大審査の被害は、地震、津波に加え原発事故で放射性物質が拡散した被害が加わり、被災地から住民が避難し入ることができなかったために復旧ができませんでした。原発事故が震災の被害をさらに深刻なものにしたことが、今回の災害の特徴です」などをと説明しました。



 また、原発に批判的な専門家が、避難を勧告しなかったり、被災地で収穫された作物を食べないように勧告しないことで「原発推進派」などとレッテルを貼られたりする事例があることについて、私は「ただちに健康や命に問題をもたらすような地域であれば、ただちに避難をすることが必要でしょうが、低線量の地域で住むという選択が可能と考えられ、現実にそこに住んでいる人たちがいる以上、少しでも健康に被害を及ぼさないように専門的知見から放射性物質の影響の低減をはかるようアドバイスすることは当然で、そのことを持って原発推進派とすることは間違いだと思います」という趣旨で答えました。

 さらに「『美味しんぼ』の問題をどう考えますか」と質問がありました。小学館が発行する漫画雑誌「ビックコミックスピリッツ」に連載されるマンガで、一つには原発事故後福島に取材に入った主人公が体験した倦怠感と鼻血が放射性物質拡散による被曝の影響だとし、二つに災害ガレキ(確か岩手県のものでした)を受け入れ焼却処分した大阪で眼や呼吸器系の障害を訴える人がいた、などと表現したことがネット上で批判をされ、ついには福島県や大阪市などが抗議声明、さらに政府関係者が批判的コメントを公表するなど騒ぎが大きくなった問題。この騒動後、小学館は最新刊で寄せられた意見をまとめて公表すると同時に、以前からの予定通り作品の休載をすると発表しています。

 私は、「表現の自由がありますので、そのような表現をすることは自由だと思います。しかし、被災地に住む身になれば、鼻血が出た方も、一方では鼻血が出なかった方も大勢いるわけで、専門家でも100msv以下の被曝では急性障害はないと一般的に言われることを考えれば、鼻血の表現がされることで危険な地域という捉え方が広がることには問題があると思っています。ただ気をつけなければいけないことは、この問題を通じて政府が情報統制をするような事態で、その点は監視が必要だと思います」と答えました。

 午後2時から4時30分までかけて回った原発被災地でした。震災と原発事故の後、全国のたくさんの方に支えていただきながら復興が進んできたこと、被災地に足を運び、その実際の姿を見て、実際の姿を情報発信して頂いていることに、さらに被災地でのおみやげ購入などを通じて経済的にも支援を頂いていることに感謝を述べ、バスを降りました。


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