伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

活動日誌No199を作成。9月の市長選でどんな市政が議論されているのか考えてみました。

2017年08月17日 | 活動日誌
 伊藤浩之の活動日誌No199を作成しました。

 1年ぶりのアクアマリン福島、国の戦没者追悼式、気にかかっていた吉野衆院議員の政治資金収支報告書のスナックやキャバクラでの食事代などについて、記事にしてみました。

 新盆をめぐり、亡き人の供養をした青年会のじゃんがら念仏踊りの写真も掲載しました。

 どうぞご覧ください。小さい画像をクリックすると、大きな画像でご覧いただけます。

 印刷物は、20日に遠野地区の新聞折り込みと27日付のしんぶん赤旗日曜版に折り込む予定です。













■コラム

空々しい思いを覚えた。私だけだろうか。8月15日の戦没者追悼式の安倍首相の言葉にだ。「平和を重んずる国としてひたすら歩んできた」と言う。本当か▼その日の朝、新聞は防衛省が軍事転用できる中小企業の技術を調査していると伝えた。秘密保護法、武器輸出の解禁、安保法制と共謀罪の強行。軍事国家に向けた歩みの加速を感じぜずにはいられない▼追悼式では天皇も話した。「過去を顧み、深い反省のもとに、戦争の惨禍が繰り返されないよう切に願う」という。言葉の奥底に、日本国憲法の心を感じる。私だけではないだろう▼旧暦の盆。町に、新盆を供養する太鼓と鉦の音が響いた。じゃんがら念仏踊りだ。鎮魂と平和の象徴の音は、きっと戦没者にも届いたことだろう。


■9月10日いわき市長選・熱い政策論戦が期待されます

 震災から6年半年が過ぎようとする本市は、どちらの方向に進んでいけば良いのか、来月10日投票の市長選挙で熱く議論されることが期待されます。市長選には、新人の宇佐美登氏、元職の渡辺敬夫氏、現職の清水敏男氏が起意表明されています。この間、手に入った資料から、どんないわき市がめざれているのか見てみます。

 共通して取り上げられているのは、医療、教育・子育て、産業・観光といったところでしょうか。

気がかりな提案も

 医療分野での提案はどうでしょうか。

 救急車の待機時間の激減のために「救急救命センター」を充実し、救急患者をまず磐城共立病院に受け入れる仕組みを作ることや、医師確保のための奨学金制度の強化、工事中の共立病院の設計の一部改善の中で、民間委託を含めて経営形態を抜本的に見直す提案が見られます。

 また、国民健康保険料の減額もあわせて盛り込まれています。

 一方、地域の支えあいで健康長寿社会を実現するとともに、膨らんできた新病院建設費用の検証を提案しつつ、いわき市で受診、いわき市で完治できる、地域完結型の医療体制づくりをめざすことを提案が見られます。

 さらに、復興から創世への道筋をつける「5つの元気プロジェクト」の一つとして、医療については関係機関との連携強化と地域医療を守る仕組みづくりをすすめ、共立病院の建て替えで良質な医療の安定供給をうたう提案もあります。

 気になるのは、救急患者をまず共立病院に受け入れる仕組みづくりという提案です。

 この実現のためには、医師の配置を増やすことが欠かせない課題となります。

 現在の救急体制は、一次、二次、三次救急と医療機関が役割を分担し、患者の症状に応じた対応をすることにしており、一刻を争う重篤な患者を扱う三次救急は共立病院の救命救急センターが、入院・手術が必要な患者を対象とする二次救急を輪番制参加の病院が担うことにしています。なお、一次救急は外来治療で対応が可能な患者を担っています。

 現在でも救命救急センターは、引き受け手がない救急患者を引き受ける最後の砦の役割を担っていますが、現在の体制で、まずは何をさておきセンターへ、ということになれば、本市の救急体制に重大な悪影響を与えかねません。

 鶏が先か、卵が先かの議論ではないですが、まずは救急救命センターの体制を充実・強化する、すなわち医師をはじめとしたスタッフの増員と施設の充実がなければ、この提案は難しいということになると思います。

 医師の増員にどんな妙案があるのかが、この提案のカギを握りそうです。

幼児教育無償化に期待

 教育・子育てではどうでしょうか。

 こちらでは、学童クラブの増設や放課後子ども教室との一体化などで、子どもたちの放課後の健全な居場所を増やす、という提案がみられます。

 一方、幼稚園、保育所の幼児教育を無料化、教育予算を27億円アップし一般会計の10%にする、放課後児童クラブのスタッフの待遇改善などに取り組むなどの提案がみられます。

 さらに、子育て教育先進都市の実現として、子育てに関する相談体制の整備や全小学校区に放課後児童クラブの設置などを提案があります。

 放課後児童クラブの設置や指導員の待遇改善は、期待されているところであり、実現のためには市としての助成額のアップが求められるでしょう。

 同時に、幼児教育の無料化は期待されるところです。国でも、こうした方向での議論が進んでいますが、本市が先んじて実施し国の制度となった後には、例えばほぼ同じ予算額となる学校給食費の無償化にも道を開くことが期待できるのではないかと考えられます。

 これからどんな議論が展開されるのでしょうか。期待されます。

磐城平城がいわきのシンボルで広く合意できるの

 産業・観光とは、いわきFCのスタジアム建設での連携などが共通して語られる一方、「磐城平城の再建を検討」とする方、「磐城平城の再興」を図るとする方、また、多額の費用を要するとみられる本事業ではなく、子どもたちにお金を使うべきと主張する方と意見が分かれています。

 先だって、平のまちづくり懇談会を聞いて、「いわき市といえば磐城平城だといえるようなシンボルにしたい」という市長のお話を聞きました。

 私は、いわき市は広域合併のまちで、それぞれの地域の歴史も風土も違う現実を踏まえれば、ふるさといわき市のシンボルが磐城平城といっても、なかなか市民的な合意が得られるものではないと思っています。平のシンボルが磐城平城なら分かるのですが。

 伝え聞くところでは、費用は寄付によってまかなうという提案もあるようです。オリンピックを視野に入れた考え方もあると聞きますし、そうなると、本市一般財源からの支出はないのかが危惧されることになります。

 いわき市のシンボルとして磐城平城がふさわしいのか、こうした事業が優先してすすめられていいのか、深い議論が期待されます。


■説明責任を果たして堂々と業務遂行を望む



 ツイッターで見かけて気になっていました。上の報道があったのです。

 この支出は、総務省のホームページで公表されている収支報告書で確認できました。

 報道した日刊ゲンダイが吉野事務所に問い合わせしたものの、期限までに返答がなかったとされています。

 地方議会では、政務活動費の使途の透明性を高めることが課題になっています。国会議員の政治資金だって同じ課題を持つはず。

 通常の感覚では、スナックはお酒を飲むところで、食事処ではない。実際にどういった支出だったのか、政治家には説明する責任があると思います。

 しっかり説明して、復興大臣として胸を張り業務に取り組んでいただきたいものです。





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