伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

12人の怒れる男たち・・演劇鑑賞会の例会で鑑賞しました

2017年05月25日 | イベント
 いわき演劇鑑賞会の例会で、俳優座プロデュースの「十二人の怒れるおとこたち」の舞台を拝見しました。2時間5分と発表されていましたが、実際は休憩なしで2時間程度で幕が降りました。




 舞台は12の椅子と大きな机が置かれた陪審員室だけの1幕で、時折トイレの手洗い室が、劇の進行上、別室として機能するシンプルなもの。登場人物は12人の陪審員と裁判所職員1人の13人。ほとんどの場面は12人の陪審員の評議だけで進行していきます。

 父親を殺害したとして死刑の判決が下る第1級謀殺罪に問われた16歳の少年は、有罪か、無罪か、この12人が一致して評決しなければならない。1回目の投票では有罪11、無罪1で評議が始まり、口論をさしはさみながらも、証拠能力の価値を判断して「合理的な疑い」を見出しながら、評決に向けた話し合いが続く・・そんなストーリーです。

 その中で有罪に固執する陪審員が抱える苦悩も噴き出し、その苦悩は一つ一つ克服されていきます。そのストーリー展開は2時間をまったく飽きさせず、俳優の迫真の演技が舞台を熱を帯びたものに変えていきました。

 映画にもなっていることは知っていて、ただ見たことも、ストーリーも全く知らなかったのですが、とにかく興味深く干渉させていただきました。

 前回は俳優座の「7人の墓友」という舞台でした。

 頭が固くて自己本位な父親に振り回されたきた家族の中で、母親は夫と同じ墓に入りたくないと、全く血縁のない友人たちといっしょのお墓に入ろうと計画を練り、実現に向けて歩き出していく。その中で家族にも葛藤が生まれ、老夫婦、若夫婦、それぞれが家族に対する思いを確かめ合って絆を深めていく、そんなストーリでした。

 これも楽しく鑑賞させていただくことができたことを、いまさらながら思い出します。

 会員は比較的会社というからはリタイアした人が多い、そんな雰囲気ですが、どんな講演を組むのかは、会員の中で話し合って決める、そんなルールで運営される鑑賞会です。

 私も、ずーーと昔、横浜に住んでいた時、まだ「20歳前ー♪」(頭の中には太田裕美さんの「しあわせ未満」のメロディーが響いています)の時に入会し、横浜にいた3年間いくつかの部隊を見てきました。最初は、なんかなじまなくて、大変な思いをしてみていましたが、やがて舞台を鑑賞する目が育ったのか、楽しく拝見できるようになりました。

 ストーリーの楽しさ、舞台装置の楽しさ、生の演技の迫力、そしてテレビ等で見知った俳優が目の前で演技しているという驚き。演劇を見たことがないという人でも、十分楽しむことができると思います。

 観劇するごとに、会員募集の話題を載せたニュースも配布されているものですから、会員の務めとして宣伝しておきます。

 どうぞ、あなたも入会し、舞台をいっしょに楽しんでください。


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