伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

いわき市議会9月定例会の議案が公表されました

2018年08月30日 | 
 いわき市議会9月定例会は9月6日に開会する予定だが、提出される議案が公表された。

 議案数は、初日提出文が条例案10件、補正予算案11件、決算案19件、その他19件の合計48件、その他、議会最終日には、人権擁護委員の推せんについて意見を求める諮問案1件が追加で提案される予定だ。このうち、決算案は通例では継続審議となり、12月定例会までの間に特別委員会で審議され、12月定例会で採択に付されることになる見込みだ。



 さて、条例制定案では、医療介護の改革の一つとして新たに設置されることになる医療介護院に関し、「いわき市介護医療員の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準を定める条例の制定について」が提案される。

 医療介護院には医師や薬剤師等を置かなければならないが、その配置の基準や、療養施設や談話室等の設置など施設の基準、建物の構造などを定めるものだ。これらの基準は、国が示す基準がそのまま導入されるが、利用者の同意が火るような場合、市の他の同様の条例に合わせ、口頭ではなく「書面」で同意を得ることを盛り込むという。

 医療介護院は、療養型病床や老健施設からの意向が想定されるが、人員の配置基準が老健施設より厳しい内容となるようで、医師や看護師、介護職の不足に苦しむ地方にとっては厳しい内容となるという意見もあるようだ。

 その他、家庭的保育の事業者の代替保育について、代替できる保育施設の類型を広げ基準緩和を図るなどを内容とする「いわき市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の改正について」などの条例改正案が提案される。

 工事請負契約について、いわき市総合体育館の空気調和(これは何と聞いたら、いわゆる「空調」ですと。聞きなれなれ言葉には戸惑う)設備の改修工事を約2億2,000万円で契約したり、常磐線泉・湯本間本や踏切歩道設置工事を東日本旅客鉄道株式会社に約2億円で委託する委託契約が提案される。

 また市営住宅に入居しながら、支払い能力があるにもかかわらず、12カ月以上または15万円以上の家賃を滞納する者に支払いを求める訴えるそ「訴えの提起」が提案される。

 一般会計補正予算には、震災メモリアル中核拠点施設の施設整備に着手するための「震災メモリアル事業費」として約1億6,500万円、薄磯交流多目的広場の整備に着手する事業費として約5,600万円が計上された。復興交付金等で手当てされるため、これらの事業に市の一般財源からの持ち出しはない。

 工場等立地奨励金として約1億4,500万円がけいじょうされるが、これはしない5企業に対し交付されるものだという。これによって33人の雇用増加があるという。

 さらに病児・病後児保育施設整備事業費補助金として、病児・病後児保育施設を新たに設置するための補助金約1,500万円が計上された。同保育施設は、現在、平、常磐、東田の3地区で運営されているが、今回は小名浜に整備されるものに対し補助するものだという。

 問題は、個人番号カード(マイナンバーカード)交付事業費だ。約1,500万円がけいじょうされているが、女性活躍社会をめざして、個人番号カード等に旧姓併記を可能とするためのシステム改修だという。

 個人番号にかかわる議案はこれまで基本的に反対してきた。同制度にはそもそもの問題があると考えているからだが、今回は・・。悩ましい。

 来週の月曜日は一般質問の通告締め切り日だ。これに向けてただいま準備作業を進めている。無事まとまることを願ってほしい。


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