伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

落ちた巣 / いきもの録

2018年08月28日 | 
 夕べの雨はすごかった。誰とあってもそんな話になる日だった。



 すごい雨を記録しようとスマホのカメラで撮ったが、これが限度。

 この雨がどれほどすごかったかを示す遺物を道端に発見した。朝の愛犬の散歩の時だ。



 何か分かるだろうか。

 スズメバチの巣だ。周りを取り囲む壁がとれてしまい、中の幼虫の居室部分がむき出しになっている。

 スズメバチの巣なら、残存するハチが心配とお思いだろうが、心配は全くない。

 この巣は昨年の巣で、近くの杉の木6m程のところに掛かっていた巣だ。

 昨年は、多数のキイロスズメバチが出入りしていたが、昨冬には役目を終え、今年は空き巣となっていた。

 その巣が雨にたたき落とされたらしい。それだけ激しい雨だったのだろう。

 巣と言えば、こんなことがあった。8月22日朝のことだ。

 いつものように愛犬の散歩に出かけると、進行方向からタカが飛び立った。低倍率のズームカメラしかないが、姿を納めようとした。でも、はるかに離れた枝に止まったと思ったらすぐに飛び立ち、撮ることはできなかった。

 トンビではなかったよな。そんなことを思いながら道を進むと、思わぬものを見つけた。ハチの巣が落ちていたのだ。おそらくスズメバチの巣だ。ハチの子までいる。



 どうして巣が落ちているのか。考えた。・・クマ。いやここいらには生息していない。それにクマが襲うのは蜂蜜のあるミツバチの巣ではないだろうか。ここいらにはイノシシやイタチ、アナグマが先だっていたし、ハクビシンもいる。キツネだってきっといるだろう。これらがスズメバチを襲うのだろうか。いや、考えられない。

 何も思いつかないまま歩を進めた。そして帰り道、緩い坂道を下っている時にひらめいた。ハチの巣を狙うタカがいたはずだ。

 「ハチ、タカ」の語句で検索してみると、すぐにヒットした。その正体は「ハチクマ」だ。

 おそらくハチクマが木の上にあった巣を襲い、ハチの子などを食べて、飛び立っていったのだ。そうに違いない。さっきのタカは、巣を襲ってハチを餌とした後に飛び立ったハチクマに違いない。ハチクマは初見だ。

 このハチクマには感謝したい。秋には巣の中で女王バチの育成が始まり、スズメバチは凶暴化する。散歩でいつも通る道すがらに巣があったとしたら、今後襲われかねないのだ。その巣を除去してくれた。感謝しても、感謝しきれない。

 次の日、同じところを通りかかると、ハチの子は消え、巣もだいぶ小さくなっていた。



 カラスか何かが、残りを平らげていったのだろう。

 道の上には、良くいろんな生き物がいる。

 ある時は、大きめのアマガエルがいた。



 愛犬に驚いてノソノソと歩き、目をつむって路面に臥してしまった。死んだふり作戦か。

 先頭に立って道案内するのがハンミョウだ。



 光沢のある美しい翅が特徴だが顔は怖い。そのはず、道路にいるのはここを通る他の生き物をとらえて獲物とするため。肉食の怖い虫なのだ。

 朝、涼しい時間には、チョウも、葉っぱの上でじっとしていることが多い。



 このツバメシジミも温かくなる時をじっと待っていた。

 ショウジョウトンボがいた。



 シオカラトンボのメス。



 湿ったコンクリートにはコハクオナジマイマイがたくさん這い出して来る。



 マツバボタンにヒラタアブがやってきた。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿