伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

戦争法への怒りは幅広い。あらためて実感

2016年01月19日 | 政治
きょうから市民福祉常任委員会の視察で、彦根市までやってきました。
きょうは、全体の行程の都合で移動だけということでしたが、雪や雨、風が吹き荒れた悪天候がうそのように、とても良い天気。むしろ暖かい。移動中の東海道新幹線から富士山もくっきりと見えていました。



移動中に角川新書の「9条は戦争条項になった」(小林よしのり著)を読み終えました。

書店で署名にひかれ、開いてみると、現在の政治状況に対する認識などに共通するものがある感じました。もともと歴史認識問題などで考え方の違う方ですが、その人が安倍自公政権の政治状況にどのような考え方をしているのか興味が湧いたので読んでみることにしました。

読んでみて驚いたのが、いろんな考えに共通点を見出せること。例えば今の日本の政治は「従米政治」だという見方をしており、安保法制は「戦争法制」だという見方なども一致している。

しかし、「自主独立のための、主権を回復するための憲法改正を行う」という点では意見を違えています。そしてデモなどの示威行動には批判的視線を送りながら、一方で、議論の大切さを論じています。

意見が一致しない点は、とりあえず脇に置いても、こうした人たちと、いま安倍暴走政治変えなければならないという点は一致しているということを、この書を通しても知ることができました。

続いて読み始めた本が、文春新書の「仮面の日米同盟ー米外交機密文書が明かす真実」(春名幹男著)。まだ冒頭部分に読んだに過ぎないが、かつての日米防衛協力の指針(ガイドライン)では、日本の防衛のために日米が共同することが書かれていたものの、近年のガイドラインでは日本防衛は自衛隊が行い、アメリカは抽象的な表現での「協力」となっており、アメリカが日本防衛の責任を負っていないことを暴露しています。

あまけにニクソン大統領の時代には、「アジアにおける米国のほかの防衛公約を満たすのが第一の目的であり、日本防衛のためではない」と明言していることが紹介されています。

ここでも戦争法制の欺瞞性が暴露されています。

なかなか面白い。しっかり読み進めなければ。



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